石川県九谷焼美術館
九谷焼発祥の地で、美しい伝統と魅力に触れる
加賀で生まれ、多様な進化を遂げた九谷焼
加賀市大聖寺は、加賀藩支藩である大聖寺藩の城下町として栄え、九谷焼発祥の地としても知られる。JR大聖寺駅から北西約500mの場所に立地する石川県九谷焼美術館は、全国唯一の九谷焼専門美術館だ。九谷焼の起源は江戸前期にさかのぼる。大聖寺藩主の前田利治が山深い旧九谷村に窯を築かせたのが始まりで、この時期の器を古九谷と呼ぶ。古九谷の生産が途絶えてから約100年後、江戸後期に再び窯が起こり、再興九谷の時代がやってくる。それから現代にいたるまで数々の技法が生み出され、多くの名工を輩出した。九谷焼といえば緑・黄・紫・紺青・赤の九谷五彩を用いた色絵が特徴とされるが、時代や地域ごと、また作家によって技術や作風が異なり、その多様性も九谷焼の魅力となっている。
古九谷から再興九谷まで、名品が並ぶ展示室
約5000点に及ぶ作品を収蔵する同美術館では、常設展示やテーマごとの企画展示で、さまざまな角度から九谷焼の世界に触れることができる。まずは青手、色絵、赤絵の3つの様式に分かれた常設展示を見ていこう。「青手の間」に並ぶのは、深みのある黄や緑、紫、紺青で塗り込めた作品。九谷焼を代表する様式だ。「色絵・五彩の間」では、九谷五彩を用いた絵画的で華やかな作品に目を奪われる。赤絵具で緻密な文様を描いた作品を展示するのは「赤絵・金襴の間」。人間わざとは思えない超絶技巧に息をのむ。じっくりと名品を鑑賞したあとは建物にも目を向けてほしい。設計者は日本を代表する建築家・丹下健三氏門下の富田玲子氏で、上質な意匠が目をひく。
名品の余韻とともにティータイムを
九谷焼の名品をたっぷり堪能したあとは、美術館2階にある喫茶室「茶房古九谷」へ。ここでは加賀市在住の現代作家の器で、抹茶やコーヒー、加賀産の紅茶などを楽しむことができる。九谷焼の器を手にすると、作家の息づかいや手になじむ風合いなどが感じられ、工芸品には使ってこそわかる魅力があると実感できる。季節の上生菓子やロールケーキなどとともに、ゆっくりとティータイムを楽しみたい。併設のミュージアムショップには美術館のオリジナルグッズのほか地元作家の個性豊かな九谷焼が並ぶ。手仕事が生み出す工芸品との出会いは一期一会。気に入った作品があれば、ぜひ購入を。
スポット詳細
- 住所
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石川県加賀市大聖寺地方町1-10-13
地図
- エリア
- 加賀市エリア
- 電話番号
- 0761727466
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 月(祝日、年末年始は開館)
- 料金
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[常設展]一般560円、75歳以上280円、高校生以下・障害者無料
※特別展、企画展は別途ご確認ください。 - 駐車場
- あり(30台)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、PayPay、LINE Pay、d払い、ALIPAY、その他)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 九谷焼を堪能することができました
- 周囲はきれいな公園で、理想的な環境にあります。九谷焼の歴史や成り立ちを勉強したくて訪れましたが、期待した以上の展示があり、おおいに満足しました。作品の展示も見やすいように、あらゆるところに配慮が見られ、ゆっくりと詳細に作品鑑賞ができました。
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- 九谷焼専門美術館
- 骨董から現代のものまで、九谷焼を展示している美術館です。小規模なのでよほどじっくりじゃない限り1時間あれば見学可能です。周囲は公園になっていて雰囲気も良し。お土産に現代の作家さんのお皿が売られていますが、価格帯は結構高めです。
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- 九谷焼の展示
- 1月30日、九谷焼見学ツアーで行きました。学芸員さんの説明で1階展示室を見て回りました。九谷焼の歴史、3大窯の特徴を実際の作品を前に解説いただきましたが、ツアーで時間が少なすぎましたが、古九谷の色、絵柄の素晴らしさが良くわかりました。
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