名勝 養浩館庭園
代々の福井藩主が愛でた回遊式林泉庭園の「美」を楽しむ
海外の庭園専門誌から高く評価
JR福井駅から徒歩で約15分の位置にあり、福井市立郷土歴史博物館と隣接している。出入り口は東西に1つずつ。園内で最も目を引くのは大きな池だろう。広さは約2300平方メートルで、園地面積の約4分の1を占める。池の周囲には築山をはじめ、岩島、石橋、石灯籠、手を清める蹲踞(つくばい)などが配されている。クロマツやヤマモミジ、シラカシといった樹木が植えられ、季節ごとに違った表情を見せる。このように、池や築山を主体として、歩いて楽しめるよう設計された庭園は「回遊式林泉庭園」と呼ばれる。同庭園の完成度の高さは海外からも評価されており、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」のランキングで毎年上位にランクインしている。
松平家とともに歴史を積み重ねてきた庭園
養浩館庭園の造営時期は正確にはわかっていないが、松平家3代・忠昌が藩主だった1600年代前半に藩邸となったと考えられている。7代・昌明(のちに吉品と改名)の命により、1699年(元禄12)に現在の姿の屋敷と庭園が完成した。吉品の没後は、藩主の側室や子女の住居として使われたり、もてなしの席として活用されたりしたという。明治維新後も引き続き松平家が所有し、一角に小学校が建てられていたこともあった。1945年(昭和20)の福井大空襲で建物が焼失するも、庭園の石組みや築山などは残存。1982年(昭和57)の国名勝指定を機に、庭園と建造物の復元プロジェクトが進められ、1993年(平成5)に完成した。現在は国内外から観光客が訪れるほか、結婚を記念した写真撮影で利用する人も多い。心落ち着く調和の美が、訪れる人を魅了している。
数寄屋造りの建物から、水面に映る景色を眺める
屋敷の中も見学ができる。藩主が利用したとされる御座ノ間(ござのま)などの部屋は、茶室風の様式を取り入れた数寄屋造りとなっており、自然の丸みを残した面皮柱(めんかわばしら)や、格子状の木枠に障子紙を貼った明障子(あかりしょうじ)が見られる。一枚板をくり抜いて模様を描く「透かし彫り」を用いた欄間(らんま)など、随所に精巧な意匠が凝らされている。障子戸を開けると、水面に庭の木々や築山が映り込む様子が目に入る。この屋敷は、発掘された遺構の上に直接、再建しているため、庭を眺める目線は、かつて藩主らが見ていた高さと同じだそうだ。屋敷内にはほか、蒸し風呂を備えた御湯殿や、御台所がある。
スポット詳細
- 住所
- 福井県福井市宝永3-11-36 地図
- エリア
- 福井エリア
- 時間
-
[3/1-11/5]9:00-19:00(最終入園18:30)
[11/6-2/28]9:00-17:00(最終入園16:30) - 休業日
- 年末年始
- 料金
-
[入園料]220円
[福井市立郷土歴史博物館との共通券]350円 - 駐車場
- あり(約20台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、銀聯)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Apple Pay、Google Pay、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
- Wi-Fi
- あり(YOUKOUKAN、建物内のみ)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
-
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 備考
-
※電話番号
[平日]0776-20-5367(福井市文化振興課)
[土日祝]0776-21-0489(福井市立郷土歴史博物館)
情報提供: ナビタイムジャパン
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