和田家
江戸時代から保存され300年の月日を刻む白川郷のシンボル
白川郷が誇る最古の合掌造り
1995年(平成7)にユネスコ世界文化遺産に選ばれ、世界に名を馳せる白川郷。特に、白川郷の合掌造りは「切妻合掌造り」の茅葺き屋根を採用して、豪雪に耐えられる構造になっているのが特徴だ。その白川村荻町伝統的建造物群保存地区の北に位置する「和田家」は、築造後300年を経た合掌造りの民家。白川郷では最古かつ最大級の規模で、一重三階建ての民家は、式台付きの玄関も備えるなど合掌造り集落のなかでも格式の高い造りとなっている。また、主屋や土蔵、便所も文化財に指定されており、居間や寝室、仏間など1階だけでも部屋の数は8部屋。現在も住居としての役割を担い、一家の暮らしを支えている。
1階に広がる座敷。当時の住人は、江戸期に名主や番所役人を務めていた
村民の努力によって保たれる古き良き景観
観光地として有名になってからも人々の生活が営まれている荻町集落の村民たちは、「売らない、貸さない、壊さない」の三原則を掲げ、今でも100棟余りの合掌造り民家の景観を保っている。和田家もそのうちのひとつであり、質のいい保存状態を観光客が見物できるのは、地域の協力が紡いだ成果だといえるだろう。こうした暮らしを支え合う村民のつながりを大切にする心は、訪れる人々に安らぎを与えてくれるに違いない。
歴史を体感できる観光スポット
現在でも住居として使用されている和田家は、1階、2階のみ見学が可能。大きく構える合掌造りの玄関を通って靴を脱ぎ、すぐに目に入るのが昔ながらの囲炉裏だ。寒い地域で、冬にかけて雪が積もった状態が続く白川村。当時、この囲炉裏で暖を取り生活をしていた家族や訪問した人々の情景が思い浮かぶ。さらに奥に足を進めると、日本の趣を感じられる襖(ふすま)で仕切られた畳の部屋や、中庭を眺められる縁側が。釘一本も使われていない木の骨組み、梁、美しくも重厚な太い柱は見逃さずに目に焼き付けたい。階段を上がると現れるのは、養蚕の作業場。昔は養蚕が盛んで、多くの村民が養蚕に励んでいたという。館内のいたるところに、実際に使われていた民具や農具をはじめ、祝い事に使用された食器、写真などが展示されているが、館内には案内人が駐在しているため、詳しく聞きたい場合はぜひ声をかけてみよう(コロナ禍において対応できない場合あり)。
中2階の天井の低いスペースに並ぶ、養蚕などに使われていた道具類
見学後は一日かけて白川郷を満喫
和田家での見学を終えても、白川郷にはまだまだ観光スポットがめじろ押し。集落全体が見渡せる天守閣展望台からの眺めは、必ず押さえておきたい。特に冬には、雪の積もった幻想的な風景を見られる。昼と夜とでは、また違った雰囲気を楽しめるので、ぜひ一日かけてゆったりと満喫してみてはいかがだろう。
スポット詳細
- 住所
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岐阜県大野郡白川村荻町997
地図
- エリア
- 飛騨エリア
- 電話番号
- 0576961058
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 不定休
- 料金
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【入場料】
[大人]400円
[小学生]200円 - 駐車場
-
なし
※公共駐車場をご利用ください - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(shirakawago-wifi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- ペットの入店
- 可(小中型はだっこしてOK)
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
※ナビタイム調べ
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クチコミ
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- 白川郷では唯一国の重要文化財に指定されています
- 和田家は、白川郷にある合掌造りの建物の中で最大級の大きさを持つ合掌造りです。また、白川郷では唯一、国の重要文化財に指定されています。 この家の主は、江戸時代には名主や番所役人を務めていたそうで、また、煙硝の取引もむ行っていたそうです。 現在も住居として生活していますが、生活空間以外の1階と2階が公開されていました。2階から見える白川郷の合掌造り集落の眺めも、素敵ですよ。
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- 蚕がいて、説明してくれて GOOD しかし・・
- 実際に蚕の展示があって、さらに男性のかたの説明もとてもわかりやすくてよかったです。しかし、入室するときにチケットのところにいた女性のかたがいやな顔をされていたのでなぜかなと感じました。また、団体ははやくでていってくださいと時間制限されました。(45分ほど中にいれました)全員マスクを鼻まで完全にしていましたが。神田家などにもいきましたが、比べると、和田家はあたたかい気持ちを感じられなかった...
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- 白川郷最大の合掌造り、和田家
- 白川郷、萩町には100を超える合掌造りの家々が残されています。その萩町で最大規模を誇る合掌造りの建物が、和田家なんです。 和田家は、江戸時代から名主などを務めた名家で、1階の面積が110坪もあるそうです。入館料はかかりますが、内部も見学することができました。「おえ」と呼ばれる居間の中央には囲炉裏があって、その上は吹き抜けのようになっていて、煙は屋根裏へと流れていく造りになっていました。ですから...
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