トヨタ産業技術記念館

記念館

トヨタグループの研究と創造の精神を今に伝える施設

トヨタグループの共同事業として、1994年(平成6)に開館した「トヨタ産業技術記念館」。約1万4000㎡もの広大な展示場では、近代日本の産業発展を支えた繊維織機と、未来に向けて躍進し続ける自動車産業や、その技術変遷について紹介している。「トヨタの研究と創造の精神」や「モノづくり」に対する思いを体感できる施設だ。

豊田佐吉が従業員と寝食をともにしながら研究を重ねた、工場の跡地にある 豊田佐吉が従業員と寝食をともにしながら研究を重ねた、工場の跡地にある

トヨタグループ発祥の地に設立

名鉄名古屋本線栄生駅から駅前の交差点を渡って西へ向かうと、レトロなレンガ造りの建物が見えてくる。1911年(明治44)、トヨタグループの創始者である豊田佐吉が建てた試験工場の跡地を活用した「トヨタ産業技術記念館」だ。採光を考慮して造られた鋸型の屋根や、大正時代に建てられた鉄筋コンクリート建築物のひとつである「トヨタグループ館」など、建築史上の高価値な歴史的建物の数々は、大正から明治にかけての風景をほうふつとさせるものがあり、一見の価値がある。館内は大きく繊維機械館と自動車館に分かれており、定時にガイドツアーを実施。また6か国語別の案内パンフレットや、スマートフォンでアプリをインストールして利用する6か国語別の無料ガイドもあり、さまざまな言語で見てまわれるのも魅力だ。ガイドツアーは機械繊維館であれば日本語版は10:00〜と13:30〜。自動車館であれば日本語は11:15〜と14:45〜。いずれも先着10名までとなっている。

ロビーにたたずむ環状織機の実演は1日4回行われる ロビーにたたずむ環状織機の実演は1日4回行われる

時代ごとに進化していく織機の変遷を見学

エントランスロビーには、佐吉が1906年(明治39)に発明した環状織機が展示されている。回転円運動により布を織り上げる画期的な機械で、佐吉の研究と創造の精神を今に受け継ぐシンボルだ。2007年(平成19)には近代化産業遺産にも指定されている。繊維機械館では、近代から現代までの歴史をたどる、さまざまな織機を展示。なかでも必見は、1890年(明治23)に佐吉が発明した「木製人力織機」や、1924年(大正13)に発明した日本で最初の動力織機「無停止杼換(ひがえ)式豊田自動織機(G型)」だ。この機械は、高速運転中にスピードを落とさず、横糸を自動的に補給する自動杼換装置の装着といった発明など、50以上もの特許権を取得している。また水の力を利用して布を織る「ウォータージェット織機」や、横糸を空気の力で運んで布を織る「エアジェット織機」などの展示も見ごたえがある。一部の織機では、実演も実施。大きな音を立てて糸を織り上げ、まるでからくりのように機械が動く様子は迫力満点だ。ほかにも糸車を使った糸紡ぎの実演などもあり、当時の技術を目で見て体感できる見学プログラムとなっている。

「無停止杼換式豊田自動織機(G型)」は世界の繊維産業の発展に貢献 「無停止杼換式豊田自動織機(G型)」は世界の繊維産業の発展に貢献

人力織機から動力織機、自動織機、最新のコンピューター制御織機までを展示 人力織機から動力織機、自動織機、最新のコンピューター制御織機までを展示

豊田喜一郎の自動車作りにかける想いを体感

延べ7900㎡の広い自動車館では、4つのコーナーでトヨタの自動車作りの歴史を紹介。佐吉の息子・豊田喜一郎による国産自動車の実現に向けた取り組みを紹介するコーナーでは、喜一郎が自転車にエンジンを取り付ける様子をジオラマで再現。材料試験室を模したコーナーでは、自動車用鉄鋼材料の試験に使ったさまざまな機械を展示している。また喜一郎が鉄を鋳造する様子や、職人がボディの試作をする様子をジオラマで表現したコーナーは、本物さながら。熱の温度や板金を行う音までが伝わってきそうだ。さらに、1936年(昭和11)にトヨタ初の乗用車として発表した「トヨダAA型乗用車」のボデーも展示。流れるようなラインの流線型ボデーは、どこから見ても美しく、見る者を魅了する。

完成まで3か月を要したエンジンのシリンダ・ブロックを試作する様子を再現 完成まで3か月を要したエンジンのシリンダ・ブロックを試作する様子を再現

実車レプリカなど、歴代のトヨタ車を展示

広い展示スペースには、1950年(昭和25)から現在まで発売された乗用車やトラックもずらりと並ぶ。ほかでは見ることのできない車のカットモデルが展示され、車の構造やエンジンがよくわかるのが楽しい。特に、実車レプリカのG1型トラックやトヨダAA型乗用車は必見。開館記念イベントの際には走行披露も行うそうだ。またプリウスの溶接ロボットは、その再現度の高さに、思わず実際に工場見学をしている気分になるだろう。見学を終えたら、ミュージアムショップで土産をチェック。実演でできあがった布を使うオリジナルグッズなど、種類も豊富だ。こちらの記念館の周辺には世界に知られる洋食器メーカー、ノリタケの歴史やものづくりを知る「ノリタケの森」もある。足を運んで、愛知を支えるものづくり文化に触れるといいだろう。

1935年(昭和10)に開発されたG1型トラック。「木骨ボデー」が珍しい 1935年(昭和10)に開発されたG1型トラック。「木骨ボデー」が珍しい

セリカやターセル、セルシオなど懐かしい名車の並ぶ館内 セリカやターセル、セルシオなど懐かしい名車の並ぶ館内

スポット詳細

住所
愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35
電話番号
0525516115
時間
9:30-17:00(最終入場16:30)
※詳細は公式HPにてご確認ください。
休業日
月(祝の場合は翌日)、年末年始
料金
[入場料]一般500円、中高生・65歳以上300円、小学生200円
駐車場
あり(乗用車220台・バス10台)
※無料
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、TS3)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、その他)
Wi-Fi
あり(NAGOYA Free Wi-Fi※一部のみ)
コンセント口
あり
喫煙
可(館外に喫煙所あり)
ベジタリアンセレクション
あり(カフェで提供可能)
ハラル対応
あり
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい
備考
※新型コロナウイルス感染防止対策を実施中につき、開館時間の詳細はホームページ(https://www.tcmit.org/)をご確認ください。

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 発明の積み重ねが見れます
    5.0 投稿日:2022.05.06
    繊維機械館と自動車館があり、全て見ると2時間はかかります。個人的には、繊維機械館前半の実演が勉強になりました。後半は、もう理解できませんでしたがw、トヨタのモノづくりが発明の積み重ねで始まったことはわかりました。館内にレストランとカフェがそれぞれありましたので、見学で歩き疲れたあとに休憩できます。ガイドツアーがYouTubeで公開されています。
  • コンパクトながら楽しい
    3.0 投稿日:2022.02.27
    トヨタの創業からの歴史と「車造り」に焦点をあてた博物館。「車博物館」としては長久手のトヨタ博物館の方がはるかに充実しているけど、でも市内からだと少し距離があります。こちらは駅近くだし、車にしても「生産」についてより学べる作りで楽しい。
  • トヨタの創業からいままでを見て学べる
    4.0 投稿日:2022.02.27
    思っていた以上によかったです。無料ツアーガイドに参加しました。トヨタは自動車以前に繊維工場からのスタートだったと知りました。繊維館、自動車館と両方行きました。とてもよかったです

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