了仙寺
開国の歴史を今に伝える黒船ゆかりの寺
江戸時代に創建された日蓮宗の寺院
日蓮宗の寺院である了仙寺は、江戸時代の1635年(寛永12)に下田奉行・今村伝四郎正長によって創建された。正長は、江戸へ行き来する商船(廻船)の検問を行う「御番所」を整備したほか、検問の補助を行う廻船問屋を開設したり、私財を投じて武ケ浜防波堤を造ったりと、下田の発展に寄与した人物。了仙寺には今村伝四郎正長と、下田の町に飲料水道を敷設した第4代伝四郎正成、第5代彦兵衛正信ら今村家三代の墓である五輪塔三基がある。
ペリー来航時、日米交渉の舞台となった了仙寺
1854年(嘉永7)にペリー艦隊が下田に上陸すると、了仙寺は上陸した一行の応接所となった。ペリーが下田にいたのは約2か月間だったが、その間、了仙寺は幕府の朱印寺として日米交渉の舞台となり、アメリカ代表のペリーと、幕府側代表の林大学頭(はやしだいがくのかみ)によって話し合いが行われ、日米和親条約付録下田条約が締結された。このときの了仙寺の様子をぺリー艦隊の随行画家であるウィリアム・ハイネが『ペリー提督黒船陸戦隊調練の図』で描いており、本堂正面に飾られているので必見だ。図中の本堂は現存し、幕末の歴史を肌で感じることができる。
ミュージアムで「開国のまち・下田」を知る
下田条約によって、下田はアメリカ人の休息地として開放されるとともに、外国人に認められた「遊歩権」によって、街中を外国人が自由に歩けるようになった。ほかの開国港では基本的に外国人居留地が定められ移動も制限されていたなか、下田は日本で唯一外国人が自由に歩き、地元住民と交流したことになる。これが「開国のまち」としての下田の特色であり、この異文化交流にちなんだ資料を多数所蔵しているのが、境内にある「MoBS黒船ミュージアム」だ。
ミュージアムには3000点を超える黒船・開国の資料を所蔵しており、約4か月ごと展示内容を更新。約30分の映像展示もあり、開国の歴史をわかりやすく解説しているので大人はもちろん、子どもにもおすすめだ。当時の外国人が日本人をどのように見ていたのかなど、開国の歴史と合わせて異文化交流のおもしろさにも注目したい。
アメリカジャスミンの名所としても有名
アメリカジャスミンの名所としても知られる了仙寺。毎年5月初旬から中旬にかけて、境内に植えられた1000株のアメリカジャスミンが花を咲かせる。咲き始めは鮮やかな紫色で、次第に白へと変わっていくため、グラデーションも楽しめる。また、ノスタルジックな雰囲気のペリーロードは、下田条約締結の際にペリー提督一行が下田港から了仙寺まで歩いた道。下田港にあるペリー艦隊来航記念碑から了仙寺まで400mほどなので散策しながら楽しんでみては。
スポット詳細
- 住所
- 静岡県下田市3-12-12 地図
- エリア
- 東伊豆・南伊豆・西伊豆エリア
- 電話番号
- 0558220657
- 時間
- 8:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 不可(介護補助犬可)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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