MOA(エムオーエー)美術館

美術館

静岡県の美術発展を担う、海の見える美術館

1982年(昭和57)開館。熱海市の高台に建ち「海の見える美術館」としても有名な美術館。国宝3点、重要文化財67点(2021年現在)、重要美術品46点を含む約3500点以上のコレクションを有するほか、児童作品展なども開催、静岡県内の美術の発展を担う世界的にも有名な美術館のひとつ。

海を見渡すムア スクエアに立つのは、20世紀を代表するイギリスの彫刻家ヘンリー・ムアの『王と王妃』 海を見渡すムア スクエアに立つのは、20世紀を代表するイギリスの彫刻家ヘンリー・ムアの『王と王妃』

日本の優れた伝統文化を後世に伝える日本を代表する美術館

熱海駅から熱海の険しい山を登り車で約7分。相模灘を見下ろす標高250mの高台にあり、外に立つと潮風をかすかに感じる爽やかな空気を纏う。メインロビーからは初島や伊豆大島まで見渡す圧巻の景色を眺望。MOA美術館の歴史は古く、創立者の岡田茂吉氏(1882~1955年)は日本の優れた伝統文化を世界に伝えることを目的に東洋美術を収集し、その美術品を展示する目的で岡田氏の生誕100周年にあたる1982年(昭和57)を機に開館した歴史ある美術館だ。美術品の展観をはじめ、いけばな、茶の湯、能、児童作品展なども開催。「静岡県の美術の発展を担う美術館」といっても過言ではない。

本館2階にある白を基調としたメインロビーから見渡す眺望は圧巻! 本館2階にある白を基調としたメインロビーから見渡す眺望は圧巻!

名品に対する細やかな愛情を再発見

「色絵藤花文茶壺(野々村仁清)」を展示する特別室では、壁に黒漆喰の壁を設置することで美術品をより美しく魅せるような設計が施されている。その結果、展示ケースのガラスに照明が映り込むのを防ぐことができるというわけだ。また、国宝に指定されている「紅白梅図屏風(尾形光琳)」など、日本を代表する数多くの作品を展示する展示台には極薄の免震装置が埋め込まれており、雰囲気を損なうことなく作品を災害から守る設計が施されている。このような細やかな部分にも作品に対する愛情が感じ取れる。

国宝「色絵藤花文茶壺」。四方を黒漆喰の壁が囲む特別な空間 国宝「色絵藤花文茶壺」。四方を黒漆喰の壁が囲む特別な空間

展示室を区切る壁にも黒漆喰を使用。作品をより鮮明に鑑賞することができる 展示室を区切る壁にも黒漆喰を使用。作品をより鮮明に鑑賞することができる

伝統と現代を融合したデザインを両立した空間設計

エスカレーター入口から美術館本館までは約60mの高低差があり、総延長200mをつなぐ7基のエスカレーターを設置。エスカレーター3基を過ぎた場所にある直径約20mの「円形ホール」では展示などの催し物も企画し、天井には日本を代表する万華鏡作家の依田満・百合子夫妻による世界最大級の万華鏡プロジェクションマッピングを上映している。エスカレーターを上がると現れるメインエントランスの幅1.2mm、高さ4mの大扉は、現代美術作家・杉本博司氏の提案をもとに人間国宝・室瀬和美氏が手がけた漆塗りとしては世界最大級の「漆の扉」。これらのほかにも、いたるところで創立者・岡田茂吉の願いを継承した「伝統と現代を融合したデザイン」を実現しているのですみずみまでチェックしよう。

実際の万華鏡を7台のプロジェクターでリアルタイムに投影。同じ柄は10年に1度見られるかどうかといわれている一期一会の作品 実際の万華鏡を7台のプロジェクターでリアルタイムに投影。同じ柄は10年に1度見られるかどうかといわれている一期一会の作品

赤と黒のコントラストが美しい「漆の扉」 赤と黒のコントラストが美しい「漆の扉」

洗練された美術を食で堪能。家庭でも楽しめる

敷地内には和食、蕎麦店、喫茶、パティスリーといったさまざまな飲食店が併設されている。なかでも2020年(令和2)にオープンした「La Patisserie du musee par Toshi Yoroizuka」は、ヨーロッパ各国で8年間修業を重ねたパティシエ・鎧塚俊彦氏がプロデュース。使用するカップや皿は人間国宝・室瀬和美の作品『蒔絵菓子皿 精華(MOA美術館所蔵)』の意匠をモチーフに、室瀬和美みずから監修し限定制作した特別な食器をそろえる。ほかにも、美術館内の「the shop・伝統工芸」ではオリジナルグッズや人間国宝、伝統工芸作家による工芸品も販売。ふだん手に入らない作品との出合いを求めぜひ足を運んでみよう。

「the shop・伝統工芸」人間国宝や伝統工芸作家が制作する限定商品などを販売。ほかにも美術館オリジナルグッズなど多数の商品を取り扱う 「the shop・伝統工芸」人間国宝や伝統工芸作家が制作する限定商品などを販売。ほかにも美術館オリジナルグッズなど多数の商品を取り扱う

スポット詳細

住所
静岡県熱海市桃山町26-2 map map 地図
電話番号
0557842511
時間
9:30-16:30(最終入館16:00)
休業日
木(祝の場合は開館)、展示替日
料金
【入館料】
[大人]1,600円
[シニア(要証明)]1,400円
[高大学生(要証明)]1,000円
[中学生以下]無料
駐車場
あり(200台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、iD、WAON、楽天Edy、PayPay、LINE Pay、ALIPAY)
Wi-Fi
あり(Free_MOAARTWi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 素晴らしい建物と収蔵品
    4.0 投稿日 : 2022.04.13
    箱根や熱海、伊豆には美術館が沢山あるのですが、ここはその中でも最高峰かと思います。それは、収蔵品や企画展の品々の素晴らしさはは勿論のこと、建物自体の素晴らしさが本当に最高峰と思うからです。昔から王様か教会またはお寺と言った宗教施設がその力を表す格好の対象として素晴らしい建築物を造って来ていますが、やはり通常の人や会社ではとても出来ないような贅を尽くした建築物というのは、特に王室等の力が昔に比...
  • ごった煮な美術館?
    3.0 投稿日 : 2021.11.05
    個人的な趣味の延長にある美術館? いろいろごった煮なせいか、ウリがよくわからない施設のような気がしました。順路を間違えてしまいまったのですが、動線がいま一つ、分かりづらい。 よい展示品も多いのですが、なぜか引き立たない感じがしてなりませんでした。 バブル期ならではの建物で、好みが分かれます。
  • 毎回行きたい
    5.0 投稿日 : 2021.08.18
    何回的な訪れても楽しめます!個人で今回は訪問昼食は日本そばを食べたのですが本格的な蕎麦屋です!天ぷらもしっかりと揚げていておいしかったです

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アクセス

map map 地図

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