武蔵御嶽神社
御岳山より古来、武蔵国を護ってきた天空の神社
「おいぬさま」を祀る山岳信仰の中心地
武蔵御嶽神社の創建は、神話時代にさかのぼる崇神天皇の御代(紀元前90年頃)と伝えられている。736年(天平8)に仏僧の行基が蔵王権現をここに祀ってからは、山伏の修行場のひとつとされた。また、日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地で霧に包まれて道に迷っていたところ、白狼(ニホンオオカミ)が現れて案内をしたことにより、白狼を大口真神(おおくちまがみ=おいぬさま)として祀っている。日本武尊を護った大口真神は魔除け・厄除けのご利益があるとして江戸時代から人気が高まり、御嶽信仰が関東一円に広まった。
今も御師たちが暮らす「天空の集落」
御岳山駅でケーブルカーを降りて15分ほど歩くと、御師集落が見えてくる。御師とは「御祈祷師」を略したものともいわれ、参拝者の祈祷をはじめ、参拝の案内や宿泊の世話をする神職のこと。時代の流れとともに少しずつ姿を消してしまったが、ここでは現在も関東一円に存在する「御嶽講」とともに、昔ながらの活動を継続している。24軒ある宿坊のほとんどは江戸時代の絵図にも載っており、代々続いているという。宿坊のいくつかは食事処や茶店としても利用できるので、神社参拝の前後に立ち寄ってみたい。
江戸時代から東京の町を見守ってきた社殿
御師集落を過ぎて、食堂や土産物屋が並ぶ参道を抜けると、神社へとつながる石段がある。約330段の石段はきついが、がんばって上ろう。上りきると正面に、鮮やかな朱色に塗られた拝殿が現れる。もともと社殿は南向きに建っていたが、徳川家康の命により江戸城の「西の護り」として東向きに改められた。現在の拝殿は1700年(元禄13)に5代将軍綱吉によって改築され、修復を重ねながら今も使われている。
ところで、境内では犬を連れてお参りする人を多く見かける。一般的に神社では動物の立ち入りを禁じているが、武蔵御嶽神社では「おいぬさま活性化プロジェクト」として、愛犬のお清めと健康祈願を行っている。御嶽登山鉄道のケーブルカーもペット歓迎で、犬用の切符も販売しているほどだ。
数多くの社が並ぶ境内から奥の院を拝む
拝殿にお参りしたら、奥へと進んで行こう。愛犬を連れて歩けるのは拝殿までで、この先は人間のみが参拝できる。塀の向こうには白木造りの本殿が見える。本殿裏の黒い漆塗りの常磐堅磐社(ときはかきはしゃ)は、江戸時代まで本殿だった社で、1877年(明治10)に現在の本殿を造営したため移築し、現在は全国の一の宮の神々をお祀りしている。
さらにその奥の一段高いところが御岳山の頂上で、おいぬさまを祀る大口真神社と、奧宮遥拝所(おくのみやようはいじょ)が建っている。遥拝所の正面にそびえる標高1077mの山には、武蔵御嶽神社の奥の院と、日本武尊が武具を納めたと伝わる男具那社(おぐなしゃ)が鎮座している。社そのものは森のなかにあって見えないが、ここから参拝しよう。
スポット詳細
- 住所
- 東京都青梅市御岳山176 地図
- エリア
- 多摩西部エリア
- 電話番号
- 0428788500
- 時間
-
[祈願]9:00-16:00
[神符授与所]8:30-16:30
[宝物殿]9:30-16:00
※宝物殿は土日祝のみ開館 - 料金
- [宝物殿]大人500円、小人300円
- 駐車場
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なし
※ケーブルカー併設の駐車場をご利用ください。 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可
- 英語メニュー
- あり
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 御岳山山頂にある神社
- ロープウェイから徒歩20分ぐらいで到着します。向かっている途中にカモシカに遭遇したりと、山の自然を感じながら向かい楽しい時間を過ごしながら散策。武蔵御嶽神社は、立派な神社でした。長い階段は体力使いますが、参拝する価値はあります。
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- 犬の神社?
- ロープウェイから参道を徒歩で暫く歩くと着きます。愛犬のご祈祷を受け付ける珍しい神社。山の上で眺めも良い。
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- 過酷な坂道と階段の参道
- ケーブルカーの山側駅からさらに階段と坂道で約100M上がります 運動不足の人には過酷な道のりになります 苦労して登るに相応しい 立派な神社です。
TripAdvisorクチコミ評価
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