日光山 輪王寺 大猷院

寺院

徳川三代将軍・家光公を祀る廟所

大猷院とは、徳川3代将軍家光公の諡号。4代将軍家綱公が建立した家光公の霊廟であり、家光公が敬愛した家康公を見守るような方角を向いている。世界遺産に登録されており、境内には国宝や重要文化財も多数。日光山輪王寺三仏堂とセットでお参りしたい。

4体の夜叉が見守る「夜叉門」} 4体の夜叉が見守る「夜叉門」

家康公への敬愛を感じる家光公の霊廟

日光山輪王寺にある家光公の墓所ということで、日光山輪王寺を参拝するならこちらも見逃せない。三仏堂のある境内から大猷院までは徒歩5分ほど。大猷院のみの拝観券もあるが、共通の拝観券もあるので、ぜひ利用してほしい(1000円)。
大猷院の建造物は、祖父である家康公=東照宮をしのいではならない、という家光公の遺言のもと、華やかさを抑えた造りになっている。それでも金と黒を基調としながら重厚感と存在感を感じさせるものが多く、繊細な装飾にも目を奪われる。国宝の拝殿や本殿、国の重要文化財に指定されている夜叉門。同じく国の重要文化財で持国天と増長天を祀る二天門。どれも見どころ満載だ。参拝時間の目安は約1時間を予定しておこう。

日光山内の門として最大の大きさを誇る二天門} 日光山内の門として最大の大きさを誇る二天門

龍の絵が圧巻!通称「金閣殿」

二天を祀る壮大な二天門をくぐると、その先にも「夜叉門」という切妻造りの門が現れる。ボタンの唐草彫刻が多く施されているため別称「牡丹門」と呼ばれており、細かい装飾が見事だ。門の表面と背面の左右に安置されている4体の夜叉像にも注目したい。それぞれ阿跋摩羅(あばつまら)、毘陀羅(びだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)、犍陀羅(けんだら)。特に烏摩勒伽は全国的にも珍しい夜叉像だ。
さらにそのあとに、大猷院の中心的建造物である拝殿・相の間・本殿がある。それぞれが連なる権現造りで、金彩が多く施されていることから別名は「金閣殿」。国宝に指定されている。拝殿には狩野探幽(かのうたんゆう)・永真が描いた唐獅子、家光公が身に着けていた鎧を展示。天井を見上げれば140枚もの龍の絵に魅了される。タイミングが合えば、この場で大猷院についての歴史解説を傾聴できることも。その先、明朝様式の皇嘉門をくぐれば、家光公の墓所にあたる奥の院があるが、こちらは非公開となっている。

烏摩勒伽(うまろきゃ)。破魔矢のルーツの弓矢を持つ} 烏摩勒伽(うまろきゃ)。破魔矢のルーツの弓矢を持つ

本殿と拝殿を一体化した権現造り} 本殿と拝殿を一体化した権現造り

拝殿内部。写真は輪王寺職員によるガイドの様子} 拝殿内部。写真は輪王寺職員によるガイドの様子

奥の院への入り口にある皇嘉門。竜宮門とも呼ばれている} 奥の院への入り口にある皇嘉門。竜宮門とも呼ばれている

ここも見逃せない。阿弥陀如来を祀る常行堂

輪王寺三仏堂のあるエリアから大猷院へと歩く途中に、重要な建造物がある。848年(嘉祥元)に円仁によって建立された常行堂だ。比叡山延暦寺の「にない堂」に模して建造された純和様の宝形造。隣の純唐様の法華堂との間に歩廊で接続されていて、全国でもこちらと延暦寺にしか残っていない、珍しい形式である。常行堂では、念仏を唱えながら仏の周りを90日間も歩き続ける「常行三昧」という、天台宗の修行が行われていた。そのために堂内は本尊・阿弥陀如来の周りをぐるりと歩ける造りになっている。阿弥陀如来像は平安末期の仏像で、国の重要文化財。拝観料無料なので、ぜひこちらにも足を運んでみて。

阿弥陀如来像も全国でここにしかない様式で祀られている} 阿弥陀如来像も全国でここにしかない様式で祀られている

スポット詳細

住所
栃木県日光市山内2300 map map 地図
電話番号
0288540531
時間
[4-10月]8:00-17:00
[11-3月]8:00-16:00
※閉門30分前で受付終了
休業日
無休
料金
[大猷院単独拝観券]550円
[三仏堂・大猷院・宝物殿セット券]1,000円
駐車場
あり(3台)
※団体用のみ
クレジットカード
不可(※一部利用可)
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
60-120分
備考
電話連絡先:0288-54-0531(代表)

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました