修禅寺
地名の由来でもあり空海が開基した寺院
古い歴史と格式の高さを感じられる寺
修善寺温泉発祥の寺で、源氏滅亡の場として歴史にその名を残す温泉の中心にたたずむ修禅寺。807年(大同2)、空海(弘法大師)によって開創され、その後470年ほどは真言宗として栄えた。鎌倉時代、中国から蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)禅師が入山して臨済宗に改宗。やがて1489年(長享3・延徳元)に韮山城主・北条早雲が隆渓繁紹(りゅうけいはんじょう)禅師を住職として遠州の石雲院から招き、曹洞宗に改宗している。1409年(応永9)の大火、また1863年(文久3)に再び伽羅や宝物の多くが焼失し、1880年(明治13)から20年かけて本堂などが再建された。
山門に立つ守護神の役割を担う金剛力士像からは金剛石のような堅固な意志力が感じられる
温泉街から階段を登っていくと、山門の両脇に遷座する像高183m、一木彫りの金剛力士像の気迫あふれる様相にしばし虜になる。古くは修禅寺の総門があった横瀬大門にあったが、いつからか指月殿へ移されていた。それが開創から1200年目にあたる2007年(平成19)の修復の際、指月殿から遷座、入り口の守護として今に至る。
屋根の唐獅子や龍の鬼瓦なども必見
山門を抜けると、本堂を正面に右手に水屋があり、鬼瓦や欄間に施された龍は見ごたえ十分。「桂谷霊泉 大師の湯」と呼ばれ、龍の口から流れるのはなんと温泉というのも驚きだ。左手には鐘楼堂がそびえ、構造、建築そして石積の美しさは一見の価値あり。そして正面には1200年の歴史を十二分に感じさせる風情あふれる本堂が建つ。ご本尊「大日如来像」は高さ103cm、膝張り73cm、鎌倉初期1210年(承元4)の大仏師・実慶作、檜の寄木造りで国指定重要文化財になっている。髷(まげ)を高く結い、くっきりとした目鼻立ちと玉眼で、左右の手は少し斜めにして合わせており、美しい姿勢でたたずんでいる。ご本尊は宝物殿にて毎年11月1日からの10日間限定で一般公開している。
温泉街の散策やハイキングもおすすめ
修善寺は湯どころ伊豆の名門はもちろんだが、鎌倉時代には源氏滅亡の哀史を秘めた舞台になるなど、歴史的な場所でもある。河原湯や独鈷の湯などの足湯を楽しむも良し、楓橋をはじめ桂川に架かる朱色の橋や竹林の小径などをゆっくり散策するのも良し。歴史好きなら、ちょっと足を延ばして指月殿や源頼家の墓、十三士の墓など歴史を紐解きながらじっくりまわるのもおすすめだ。また、温泉街から8.5km先には、だるま山高原レストハウスがあり、日本一の展望地といわれる達磨山からは駿河湾を前景に、左に南アルプス、右に箱根連山を従えた大パノラマを観ることができる。
スポット詳細
- 住所
-
静岡県伊豆市修善寺964
地図
- エリア
- 三島・沼津・中伊豆エリア
- 電話番号
- 0558720053
- 時間
- 8:30-16:00
- 休業日
- 不定休
- 料金
-
[拝観料]無料
[宝物館]300円 - 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン