玉陵

その他の史跡/建造物

世界遺産と国宝に登録されている琉球国王の墓

首里城をモデルにしたといわれる琉球独自の石造建築物で、琉球王国の最盛期といわれる尚真王(しょうしんおう)の時代に造られた。琉球王国の歴史に触れることができる貴重な史跡だ。

地面に敷き詰められた白砂は、邪気から墓を守っている} 地面に敷き詰められた白砂は、邪気から墓を守っている

琉球王国の王族が眠る沖縄初の国宝

410年間にわたって琉球王国を治めた第二尚氏(だいにしょうし)の王統歴代の陵墓。1501年(明応10)に琉球王国第二尚氏王統の第3代国王である尚真王(しょうしんおう)が、父・尚円王(しょうえんおう)の遺骨を改葬するために創建した。尚真王は王国の最高権力者として50年の長期在位を果たし、彼の時代は琉球王国の最盛期といわれている。墓は巨大な石造りで墓室が東西に3つ連なり、高い石垣が周りを囲んでいる。2000年(平成12)に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたあとに、琉球王国を代表する石造建造物の貴重な事例として、2018年(平成30)に建造物としては沖縄初の国宝に認定された。

荘厳な石積みの石垣が印象的} 荘厳な石積みの石垣が印象的

券売所と資料展示室がある「奉円館(ほうえんかん)」} 券売所と資料展示室がある「奉円館(ほうえんかん)」

3体の獅子像が魔除けの守護神として鎮座する

玉陵を見る前に、隣接する「奉円館」を訪れておきたい。ここでは玉陵が第二尚氏の王統歴代の陵墓となった経緯の解説があり、沖縄戦で半壊となってしまった状態の写真や玉陵内部の模型などを展示している。墓室は自然の崖壁に3つの穴を連続して開け、王と王妃が眠る「東室」、洗骨前の遺体を安置する「中室」、そのほかの王族が眠る「西室」の3つの部屋が連なっていることがわかる。陵墓に向かう門の入り口には玉陵に葬られるべき人の名が刻まれた「玉陵碑」があり、記されている9人の名前と言葉からは王室内の熾烈な権力争いを想像させられる。また、玉陵には3体の獅子が魔除けの守護神として安置されており、子どもの獅子を抱える雌獅子、玉紐をくわえて遊ぶ雄獅子、天を仰ぐ獅子と、それぞれ独特の異なる表情を見せる。

墓室内部の構造がよくわかるミニチュア模型} 墓室内部の構造がよくわかるミニチュア模型

3体ある獅子像のうちのひとつ。子どもの獅子を抱きかかえている} 3体ある獅子像のうちのひとつ。子どもの獅子を抱きかかえている

首里城から歩いてすぐの場所にある

玉陵は首里城公園の守礼門から歩いて3分ほどの場所にあるので、首里城観光のついでにぜひ訪れておきたい。専用の駐車場はないので、首里城公園の駐車場などを利用しよう。また周辺には琉球王国に関する史跡が点在しており、近くにあるカフェなどで休憩を挟みながら散策するのも楽しい。「首里城」「園比屋武御嶽石門」「玉陵」の3つの世界遺産を巡るコースや、ボランティアによるガイドツアーなどもあるので、より深く琉球の歴史を知りたい方は参加してみるのも良い。

陵墓を守る番人がいた「東の御番所(あがりぬうばんじゅ)」} 陵墓を守る番人がいた「東の御番所(あがりぬうばんじゅ)」

スポット詳細

住所
沖縄県那覇市首里金城町1-3 map map 地図
電話番号
0988852861
時間
9:00-18:00
休業日
年中無休
料金
[観覧料]大人300円、小人(中学生以下)150円
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 沖縄県唯一の国宝建造物
    5.0 投稿日 : 2023.05.08
    GW初日に訪問しましたが、人はまばらでした。ゆいレール利用だと儀保駅から歩いて15分以上、といったところでしょうか?首里城公園も見学する方なら、首里駅から首里城公園をひと回りして守礼門から出て玉陵に向かうのが良いと思いますが、私は玉陵を先に訪問しました。受付と資料館のある建物よりガジュマルの木のある小径を抜けて玉陵外周の石垣に入り口の門があります。門は天高が低く、頭をぶつけないように要注意...
  • 霊廟
    5.0 投稿日 : 2022.12.21
    世界遺産の構成要素なのですが、個人の霊廟て珍しいんじゃないでしょうか。人は少なめの穴場スポットです。
  • 首里城から歩いて行けます
    4.0 投稿日 : 2021.09.03
    首里城から歩いて行ける世界遺産、とても静かで神々しい場所でした。首里城公園ですらコロナ禍で人が少なかったのですが、こちらは私達以外誰もいなくてビックリでした。石造りの巨大な墓地(お墓)とのことです。尚真王が、父である尚円王を祀るために造らせたと、資料には書いてありました。

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アクセス

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最寄り

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