環境省西表野生生物保護センター
世界自然遺産、西表島の生物多様性を楽しく学べる施設
2022年(令和4)7月にリニューアルオープンした展示室
西表野生生物保護センターへのアクセスは、西表島の東の玄関口である大原港から車で約20分、由布島からは約5分。路線バスの「野生生物保護センター」からは徒歩約10分ほどで到着する。イリオモテヤマネコをはじめとする西表島の野生生物の保護活動の拠点として1996年(平成8)に開設された環境省の施設で、26年ぶりに展示室が全面改装され、2022年(令和4)7月にリニューアルオープンした。「いのちのつながりとにぎわい」をテーマに、山の上から海の中にいたるまで、西表島の多様な自然環境のつながりと約700種類もの野生生物が描かれた壁面は圧巻。剥製(はくせい)や映像などを用いて、それぞれのつながりや役割についてもわかりやすく解説されている。ざっと観てまわるだけでも約30分、じっくり見れば2時間以上かかるほどの圧倒的な情報量があり、子どもから大人まで楽しめるので、西表島で自然体験をする前後に立ち寄って気になる動植物の名前や生態を確認してみよう。
イリオモテヤマネコの鳴き声やにおいを体験
大きな見どころのひとつが、西表島のシンボルでもあるイリオモテヤマネコに関する展示だ。1965年(昭和40)に学術的に発見されたイリオモテヤマネコは、西表島だけに生息する野生の猫で国の特別天然記念物に指定されている。現在、推定されている生息数は約100頭。絶滅危惧種として保護されており、島に住んでいる人でもなかなか出合うことのできないイリオモテヤマネコだが、その生態について、長年の調査、研究によってわかってきたことが展示されている。また、ヤマネコ目線で西表島の自然を見てみたり、求愛や威嚇の鳴き声を聞いたり、毛並みを触ったりと、五感で体験できるような展示もあって興味深い。
希少な野生生物を守るための取り組みを紹介
西表島には、イリオモテヤマネコのほかにも絶滅を危惧されている種が多く生息している。今回のリニューアルでは、そうした野生生物を保護するための活動を紹介する展示も新設されている。近年、増加傾向にあるヤマネコの交通事故や、昆虫や植物の無秩序な捕獲による生息数の減少、開発や漂着ゴミによる環境の悪化など、今、西表島が抱えている課題についても知ることができる。また、島内では車の運転速度がほぼ全域で時速40km/h以下に制限されているが、実際にどのように道路に飛び出してくるかを擬似体験できるドライブシミュレーターも設置されている。ここでしか購入できないイリオモテヤマネコのガイドブックやグッズの売上げは、協力金としてヤマネコをはじめとする野生生物の保護活動に活用されるので、お土産にもおすすめだ。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県八重山郡竹富町古見 地図
- エリア
- 八重山諸島エリア
- 電話番号
- 0980855581
- 時間
- 10:00-17:00
- 休業日
- 月(祝日の場合は翌日)、6/23(慰霊の日)、年末年始(12/29-1/3)
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
- あり(普通車11台、バス2台)
- クレジットカード
- 不可
- Wi-Fi
- あり(National Park Wi-Fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 備考
- ※2022年7月リニューアルオープン
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 無料です。
- 今年レニューアルしたばかりで小さいながらも綺麗でとてもよく作られていました。私達は滞在中の最後にこの施設に行きましたが最初に見て島の予習をしてから滞在しても良かったと思いました。職員さんは親切に応対してくださいました。
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- 展示が変わって面白くなった
- そう宿で勧められた。展示が新しくなり、平面だけであったのが立体的になったという。環境庁のイリオモテヤマネコの展示とかでいつも素通りしていたが、今回行ってみると、動物・昆虫の現物、多数の剥製・標本などが並んでいる。入場無料。駐車場あり。ここまでくると、西表の植物や水中生物の展示施設があってもよいかなと欲が出る。いろんなジャンルの西表島研究者は多いそうだし。
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- 西表島の生態系を知る
- 初めて西表島に行く時には、必須の場所だと思います。島の生態系やその歴史、現状を知る事が出来ます。バス停から、行きは坂道を上ります。途中にハイビスカスロードがあり、時期によっては花を楽しめます。
TripAdvisorクチコミ評価
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