桃林寺
島々の歴史を感じる、八重山最古の寺院
約400年にわたって受け継がれてきた歴史ある寺
桃林寺(とうりんじ)は南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港から車で約30分、石垣港離島ターミナルから約5分の市街地に位置する寺院。1614年(慶長19)に創設され、1771年(明和8)に八重山を襲った明和の大津波で全壊したが、その翌年には再建。その後も台風などの自然災害による被害を受けつつも、修復を繰り返しながら約400年にわたって受け継がれ、今も地元の信仰を集めている。入り口の山門の左右に鎮座しているのは、桃林寺を象徴する金剛力士像と密迹(みっしゃく)力士像。1737年(元文2)に造られたこの仁王像は沖縄県に現存する最古の木彫像であり、原材料はオガタマノキ。明和の大津波で流されるも海岸で発見され、沖縄が本土に復帰した後に県指定の有形文化財となった。力強く睨みを利かせているが、どこか南国らしい素朴さを感じさせる仁王像だ。
山門の右に立つ密迹(みっしゃく)力士像・阿形(あぎょう)と、左に立つ金剛力士像・吽形(うんぎょう)
緑あふれる境内を散策してみよう
桃林寺の境内は、ガジュマルやフクギなど南国らしい大木が生い茂る緑あふれる空間で、本堂や入り口の山門は赤瓦屋根になっており、日本国内の寺院とは異なる沖縄らしい景観を楽しめる。本堂の手前には鐘楼があって、大晦日や正月には地元の人や観光で訪れている人など多くの参拝客で賑わう。他にも、戦時中に亡くなった人々を悼む石碑や、開山400年の記念碑などがあるので、隣接する権現堂とあわせて八重山の歴史散策をゆっくり楽しむのがおすすめだ。参拝した後には、おみくじを引いたり、お守りを購入したり、本堂横の授与所で日本最南端の御朱印をいただくこともできる。
あわせて立ち寄りたい「権現堂(ごんげんどう)」
桃林寺の隣には、桃林寺と同時に創建された権現堂がある。権現堂も桃林寺と同じく、明和の大津波による被害を受けたが復元され、幾度かの修復を経て1981年(昭和56)に国の重要文化財に指定された。戦禍により伝統的な建造物のほとんどが焼失した沖縄県において、唯一現存する貴重な木造建造物である。表門をくぐり中に入ると、敷地内は神聖な雰囲気に包まれており、まず木造の拝殿がある。奥の神殿の前まで足を進めると、風の音や鳥のさえずりによって閑静さがさらに際立つ。神殿には象や麒麟が描かれていたり、牡丹や唐獅子が柱に装飾されているなど、中国やアジア諸国の影響を大きく受けてきた八重山の歴史を感じることができる。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県石垣市石垣285
- エリア
- 石垣島エリア
- 電話番号
- 0980822142
- 時間
- 9:00-18:00
- 休業日
- 無休
- 駐車場
- あり(10台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 只今、朱印帳への記帳は中止
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