識名園
独特の工夫を凝らした琉球王家最大の庭園
琉球王家の保養や冊封使の接待などに利用された
首里城観光のあとに訪れたいのが、首里城跡と同じく「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されている識名園。18世紀末に琉球王家最大の別邸として建てられ、国王一家の保養や外国使臣の接待などに使われてきた。17世紀後半に首里の崎山村(現在の那覇市首里崎山町)の高台に造られた御茶屋御殿(うちゃやうどぅん)が首里城の東に位置し、そのあとに造られた識名園は南側に位置することから、それぞれ「東苑」「南苑」とも呼ばれている。1941年(昭和16)に国の名勝となったが、沖縄戦でほぼ壊滅。1975年(昭和50)から約20年の歳月と総事業費約8億円を費やして復元された。1976年(昭和51)年に再び名勝となり、2000年(平成12)には国の特別名勝に指定されている。
琉球独特の趣向を凝らした庭園に注目
入り口から順路の通りに石畳の道を進むと、まず見えてくるのが赤瓦の屋根が印象的な番屋。大きなガジュマルの先にある通用門、正門はヤージョウ(屋門)と呼ばれる屋根付きの門で、格式のある屋敷のみに設けることが許されていた。さらに進むと、池の水源になっている育徳泉(いくとくせん)という井泉(カー)があり、御殿(うどぅん)と呼ばれる屋敷が見えてくる。広々した御殿の室内からは優雅に池を眺めることができ、冊封使などの客人をもてなしていた情景が目に浮かぶ。池の中にある島には大小2つのアーチ状の石橋が架けられており、六角堂(ろっかくどう)と呼ばれるあずまやがある。日本庭園の様式に、中国風の趣向を凝らした琉球独特の風雅を感じよう。
園内を彩る琉球の草花木
識名園の見どころのひとつが沖縄固有の花木をはじめとしたさまざまな植物だ。生命力を感じる根っこが特徴のガジュマルや、沖縄県の花であるデイゴ、世界三大花木のひとつホウオウボクなどの南国ならではの植物が見られる。また、国の天然記念物である細い糸のような淡水藻「シマチスジノリ」が育徳泉に生息している。滞在時間は約30分〜、ゆっくりまわるなら1時間程は見ておいたほうが良いだろう。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県那覇市真地421-7 地図
- エリア
- 那覇・首里エリア
- 電話番号
- 0988555936
- 時間
-
[4/1-9/30]9:00-18:00(入場締め切り17:30)
[10/1-3/31]9:00-17:30(入場締め切り17:00) - 休業日
- 水(その日が休日または「慰霊の日」(6/23)のときは、その翌日)
- 料金
- [入園料]大人400円、小人(中学生以下)200円
- 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(英語版リーフレット)
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい(園内通路は石畳道など滑りやすい箇所があります※スニーカー等、歩きやすい靴や服装でご来園下さい。)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
-
- 琉球王家の別邸!
- 琉球王家の別邸で廻遊式庭園で世界遺産に登録されています。入口から自然に囲まれ、いかにも琉球らしい御殿とそれを取り囲む庭園で人も少なく落ち着いて静かな雰囲気で散策できました。なお、明、清代の使節を接待した施設であることから、中国風の趣が感じ取れます。天気の良い時に訪れることをお勧めします。ちなみに、駐車場は無料です。
-
- 回遊式庭園の造りになっています!
- この庭園には4年程前に一度訪れたことが有りますが、今回は連れ合いと一緒に訪れてみました。 この庭園は18世紀の終わり頃に造られましたが、先の沖縄戦で壊滅的な被害にあい、1975年(昭和50年)から整備が進められて、約20年の歳月と約8億円以上の費用をかけて、ようやく今の姿に出来上がったとの事です。 御殿を中心にして池があり、回遊式庭園になっていますので、池の周りを散策する事が出来ます。
-
- 琉球と中国の融合
- 世界遺産の琉球王家最大の別邸だそうです。建物は琉球家屋、庭園は中国テイスト満載の造りになっていました。日本本土より随分中国の影響を受けていることを感じる美しい庭園でした。入園料400円てす。
TripAdvisorクチコミ評価
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