葛西臨海水族園

水族館

クロマグロが目の前を泳ぐ大水槽が自慢

葛西臨海公園のただの一施設と思ったら大間違い。ここは来場者数が年間約121万(2023年度)を数え、ユニークでわかりやすい展示で定評のある日本屈指の人気水族館だ。

大迫力のマグロの群泳が見られる水槽は水族園のハイライト} 大迫力のマグロの群泳が見られる水槽は水族園のハイライト

楽しく海の生き物が学べる施設

遠くからもよく見えるガラスのドームが葛西臨海水族園のシンボル。ここが「水族館」ではなく「水族園」なのは、このドームがある建物の外にも展示があるからで、上野動物園や多摩動物公園同様、東京都の施設である。展示されている生き物は約600種。クロマグロが回遊する大水槽が有名だが、国内最大級のペンギンの展示や東京湾から南極まで、さまざまな環境の海を再現した水槽は、派手さはないが海の生き物の生態をじっくり観察したい人にはとても好評。生き物の解説もていねいで、「楽しむ施設」というより「学ぶ施設」といってもいいかもしれない。水槽をのぞき込む子どもたち表情もどこか真剣に見える。とはいえお堅いだけの学習施設ではなく、来場者を楽しませる工夫がいたるところにあり、魚たちがのんびり泳ぐ様子を見て癒やされる人もたくさんいることは、年間100万人以上の来場者があることからもわかるだろう。

しっかり解説を読めば展示がよりおもしろくなる} しっかり解説を読めば展示がよりおもしろくなる

見学は上から下へ

ガラスドームから順路に沿って見ていこう。その前にガラスドームの外側も見ておきたい。水が張られた噴水はインフィニティプールのように、東京湾と一体化したように見えて、なかなか絵になる。エスカレーターで1階下に降りると案内カウンターがあるフロア。カウンターの奥には水族園のスタッフに質問ができる情報資料室がある。メインの展示フロアはこの下の階から。まずは世界中のさまざまな環境が再現された海だ。色鮮やかな熱帯魚が泳ぐ水槽、深海魚が泳ぐ薄暗い水槽、冷たい北極や南極の海が再現された水槽などなど、魚が生きる世界は、実にいろいろあり、その環境に適応し、進化していった魚の姿もとても興味深い。さらに興味深いのは、ここにいる魚の多くが(極地の魚を含め)、水族園のスタッフがその場所にいって採集したものということだ。

本館の入り口であるガラスドーム} 本館の入り口であるガラスドーム

手前の巨大な魚は南極越冬隊が釣り上げた、日本名「ライギョダマシ」という魚} 手前の巨大な魚は南極越冬隊が釣り上げた、日本名「ライギョダマシ」という魚

マグロとペンギンはそっくり!?

「世界の海」エリアのあとはお待ちかねのクロマグロの群泳する大水槽が登場する。「アクアシアター」と名づけられた劇場のような観覧席の前を悠然と泳ぐクロマグロたち。流線形の体は水中を高速で泳ぐために理想的な形であることがよくわかる。時折何かに驚いたように急にスピードを上げる個体がいるが、目の前で見ているとその速さが尋常でないことを実感する。

ものすごいスピードでクロマグロが目の前を通り過ぎる} ものすごいスピードでクロマグロが目の前を通り過ぎる

順路に従って歩くと、いったんここで外にでる。渚が再現されたプールの横を歩いてペンギンの展示エリアへ。ここでは季節により、フンボルトペンギン、オウサマペンギン、フェアリーペンギン、ミナミイワトビペンギンの4種類を展示。国内最大級の展示エリアでペンギンたちを観察できる。岩の上でじっとしているもの、プールで泳ぐものなど、いろいろな行動が見られるが、ぜひ一段下がったところに降りて水中のペンギンの姿を見てみよう。陸上ではずんぐりした姿のペンギンだが、水中を泳ぐ形はきれいな流線形。スムーズな水の中の動きは先ほど屋内の水槽で見たクロマグロそっくりだ。

ペンギンの水中遊泳の姿もぜひ見ておきたい} ペンギンの水中遊泳の姿もぜひ見ておきたい

バックヤードも見られるユニークな展示

ペンギンの展示を見たら再び屋内へ。ここからは水族園の目の前に広がる東京湾を含め、東京の海の環境が再現された水槽が並ぶ。小笠原や伊豆七島の美しい海だけでなく、ごみも沈むリアルな東京湾の姿も。このエリアでは普通の水族館では来場者から見えないようになっている裏側、つまり飼育員が行き来する水槽の上部を見ることができる。どんなエサをどのように魚たちに与えているのかなど、質問すればスタッフはていねいに答えてくれる。その後クラゲや海鳥の展示と続くが、ここが「水族園」と呼ばれる理由となっている外の展示も忘れずに見学したい。建物を背に右手に広がる「水辺の自然」がそのエリアで、淡水に生きる生きものと自然が豊かだったころの東京の水辺が再現されている。
(2021年12月取材)※最新の展示状況は公式HPをご参照ください。

展示されている水槽を上からのぞくことができる} 展示されている水槽を上からのぞくことができる

淡水に棲む生き物を観察できる「水辺の自然」エリア} 淡水に棲む生き物を観察できる「水辺の自然」エリア

スポット詳細

住所
東京都江戸川区臨海町6-2-3 map map 地図
エリア
葛西エリア
電話番号
0338695152
時間
9:30-17:00(最終入園16:00)
休業日
水(祝の場合は翌日)、年末年始(12/29-1/1)
料金
【入館料】
[一般]700円
[中学生]250円(都内在住・在学の中学生は無料)
[65歳以上]350円
[小学生以下]無料
駐車場
なし(葛西臨海公園の駐車場をご利用ください)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、PayPay、LINE Pay、ALIPAY、WeChatPay)
Wi-Fi
あり(au Wi-Fi SPOT、Wi2 300、FREE Wi-Fi & TOKYO)
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい
備考
※新型コロナウイルス感染症対策のため、入園に事前予約が必要な場合があります。詳しくは公式サイト(https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/)をご確認ください。

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 今回は孫と。
    3.0 投稿日 : 2022.12.18
    何十年か前に子供を連れてきたはずですが、まったく記憶にありません。今回は孫と一緒です。土曜日ですが、駐車場はそれほど混んでいません。水族館はちょっと歩きます。料金は水族館にしては安いです。都内の方はもっと安いです。敷地が広い割に館内はそれほど広くはありません。特別な仕掛けがある訳でもありません。マグロの回遊とペンギンが売りらしいです。館内にはレストランもあり、値段もそんなに高くありません。水族館の...
  • 素敵な水族館
    5.0 投稿日 : 2022.08.09
    葛西臨海公園にある水族館です。大きな敷地にたくさんの魚が展示されています。特にクロマグロの回遊はここでしか見ることができません。迫力があり見応えがあります。おすすめの水族館です。
  • ベンギンのお翼姿が上から見ることができます
    4.0 投稿日 : 2020.11.02
    都内の水族館はだいたい行きましたが、この葛西臨海水族園はまだでしたので初めて伺いました。思ったより広いスペースで、展示している海洋生物も多く見応えありました。終盤にあるベンギンスペースは、水族館出入り珍しく、上からベンギンの生態を見ることができます。しかも近距離!子供が喜んで、長い間見ていました。

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アクセス

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