御岳山

古くから霊峰として崇められた信仰の山を歩く

標高929mの山頂に武蔵御嶽(むさしみたけ)神社が鎮座し、都内でも有数のパワースポットとして知られる霊山。野鳥や植物の宝庫でもあり、四季を通じて豊かな自然と触れ合うことができる。

春から夏は木々の緑を、秋は紅葉を楽しめる散策路「ロックガーデン」} 春から夏は木々の緑を、秋は紅葉を楽しめる散策路「ロックガーデン」

神々の山で絶景と登山を楽しむ

古くから山岳信仰の対象となり、神話時代に創建された武蔵御嶽神社が鎮座する御岳山。山上には神社を支える御師(おし)の家々が並び、さながら天空都市のような不思議な景色に出合える。また御嶽神社をスタート地点として、五日市や奥多摩方面への登山コースが延びている。2-3時間の散策コースから、丸1日かけて歩くコースなど、多様なコースを楽しめることからリピーターも多い。神社に参拝するだけなら軽装でもよいが、登山を楽しむなら歩きやすい服装や靴で、また雨具なども準備しておこう。

神秘的な空気に包まれる御岳山。左に見えるのは「天狗の腰かけ杉」} 神秘的な空気に包まれる御岳山。左に見えるのは「天狗の腰かけ杉」

ケーブルカーに乗って武蔵御嶽神社へ

御岳山へは、JR青梅線の御嶽駅から路線バスとケーブルカーを乗り継ぐ。土曜・休日なら新宿駅発「ホリデー快速おくたま」に乗れば、都心から乗り換えなしで行けて便利だ。御嶽駅から御岳登山鉄道の滝本駅までバスで約10分。次いで滝本駅から御岳山駅へはケーブルカーで6分。混雑時はバスもケーブルカーも増便される。

ケーブルカーには犬などのペットも同乗できる} ケーブルカーには犬などのペットも同乗できる

御岳山駅を出ると御岳平(みたけだいら)という展望広場になっていて、天気が良ければ新宿の高層ビル群や東京スカイツリーまで一望できる。ここから御師集落へは徒歩10分ほど。途中に「御岳ビジターセンター」があり、登山情報についても教えてくれるので、立ち寄って地図をもらっておこう。御師とは神社の参拝のための案内をする神職のことで、集落には宿坊が24軒あり、なかには食事ができる店もある。樹齢1000年ともいわれる神代ケヤキを通り過ぎ、食堂や土産物屋が並ぶ参道の先が武蔵御嶽神社だ。

参道の斜面にそびえる樹高約30mの神代ケヤキ} 参道の斜面にそびえる樹高約30mの神代ケヤキ

苔むした岩と清流が美しいロックガーデン

ここでは、いくつかある登山コースのうち、子ども連れの家族でも歩けるルートを紹介しよう。神社参道の石段の途中から山道が始まる。ここから先はスニーカーか軽トレッキングシューズが必要だ。杉林をゆるやかに下って10分ほどで長尾平(ながおだいら)展望台へ。茶店やベンチがあり、ランチポイントのひとつとして知られている。

ロックガーデンの途中には休憩所とトイレもある} ロックガーデンの途中には休憩所とトイレもある

参道から40分ほどで大きな「天狗岩」へ。ここから先、綾広(あやひろ)の滝までの1.5kmほどをロックガーデンといい、1935年(昭和10)に整備された遊歩道だ。苔むした岩肌が美しく、渓流沿いなので夏は涼しくて心地良い。綾広の滝は、武蔵御嶽神社のみそぎの行事が行われる落差10mほどの滝。渓流の両側に巨岩がそそり立ち、幽玄な雰囲気を醸し出している。神々にお参りして先へ進もう。綾広の滝から少し登ったあとは、平坦な道を50分ほど歩いて神社の参道へ戻る。

別名「みそぎの滝」とも呼ばれる綾広の滝} 別名「みそぎの滝」とも呼ばれる綾広の滝

パワースポットとして人気の産安社

家路につく前に、武蔵御嶽神社の摂社(神社ゆかりの祭神を祀る境内社)、産安社(うぶやすしゃ)にもお参りしよう。御岳平の少し上にあり、リフトでも登れる。源頼朝による創建と伝えられ、境内には子授けヒノキ、安産杉、夫婦杉の3つのご神木がある。夫婦杉の二股の間を通れば、未婚者は良縁に恵まれ、夫婦ならいっそう円満になるといわれている。また産安社がある「富士峰園地」は、全国でも有数のレンゲショウマの群生地として知られ、7月下旬から8月下旬にかけて可憐に咲く淡い紫色の花を見ることができる。

左側から順に安産杉、夫婦杉、子授けヒノキが立つ} 左側から順に安産杉、夫婦杉、子授けヒノキが立つ

スポット詳細

住所
東京都青梅市御岳山 map map 地図
駐車場
あり(150台)
※ケーブルカー滝本駅

情報提供: ナビタイムジャパン

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