轟の滝
滝とセットになった雄大な一枚岩が見どころの景勝地
七御水(ななうび)と呼ばれた沖縄有数の歴史ある水源地
数久田(すくた)集落の細い道を看板を頼りに進むと、少しばかりか涼しい風が吹いているように感じる。沖縄本島屈指の落差約28mを誇る、轟の滝が近づいてきた証拠だ。この滝は昔から風光明媚な景勝地として知られ、滝の様子を詠んだ和歌や、1804年(享和4)に琉球国王の尚灝(しょうこう)がここを訪れたことなど、数多くの書物に記述が残されている。また、「御先七御水(うさちななうび)」とも呼ばれており、沖縄本島の7か所の水源地に数えられるほど水量が豊富で、水の神を祀る場所としても知られている。
約1500万年前にできた高さ80mの一枚岩が壮観
入り口から滝までは、広場を抜けて歩くこと約1分。滝に近づくにつれ「ゴーゴー」という音が大きくなっていく。展望台からは間近に滝を眺めることができ、水量が多いときにはその迫力が伝わってくる。滝の脇にそびえ立つ巨岩は、約1500万年前の火山活動によってできた火成岩の一枚岩で、滝の成り立ちと深い関わりがあると考えられている。そうした壮大な歴史に思いを馳せながら、もう一度滝を見てみると、また違った味わいを楽しめるかもしれない。
いろいろな生き物を観察してみよう
滝の周辺は、2018年(平成30)に轟の滝公園としてリニューアル。BBQ広場や水遊び広場も整備されており、地元民や観光客で賑わっている。また園内では、ヘゴをはじめとしたシダ類や季節の花々、清流に集まる生き物たちを観察することもできる。森林浴を楽しめる歩道も整備されているので、気軽に自然を満喫するにもおすすめのスポットだ。なかには天然記念物ややんばるの固有種などの貴重な動植物もいるので、ルールやモラルを守って散策しよう。
スポット詳細
- 住所
- 徳島県海部郡海陽町平井字王余魚谷 地図
- エリア
- 名護・本部半島エリア
- 電話番号
- 0884763050
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
- 駐車場
- あり(30台)
情報提供: ナビタイムジャパン