金刀比羅宮

神社

「こんぴらさん」の愛称で古くから親しまれる海の神様

歴史ある神社でありながら、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光スポットでもある金刀比羅宮。境内には博物館施設やカフェ&レストランがあるほか、参道沿いにはたくさんの商店が並び、こちらも参拝と合わせて楽しみたい。

本宮前の「御前四段坂」は合計133段の急な石段} 本宮前の「御前四段坂」は合計133段の急な石段

江戸時代にブームとなった「こんぴら参り」

金刀比羅宮の創建は明らかではないが、早い時期から大物主神(おおものぬしのかみ)を祀って「琴平神社」と称し、平安時代には幅広い信仰を集めていたとされる。そして平安末期の1165年(永万元)には、保元の乱で讃岐の国に流され崩御した崇徳天皇の御霊を合わせ祀っている。大物主神は古来より海の神様として漁業や航海に携わる人々からあつい信仰を集めてきたが、江戸時代中頃、十返舎一九や滝沢馬琴の作品により庶民の間にも信仰が広まり、こんぴら参りが一大ブームとなった。そんな金刀比羅宮の象徴ともいえるのが長い石段で、本宮までの数は785段。実際には786段あるが、「なやむ」と読める語呂を嫌って1段下がった所があるとのこと。境内に1段だけある「下がる石段」を探しながら歩いてみるのもおすすめだ。

石段785段目、海抜251mに鎮座する本宮} 石段785段目、海抜251mに鎮座する本宮

本宮前の広場は展望台になっており、讃岐平野を見渡せる} 本宮前の広場は展望台になっており、讃岐平野を見渡せる

広い境内は見どころ満載

石段を365段上ったところに大門があり、そこから先は神域。その神域で物を売ることを特別に許可されている5軒の店を「五人百姓」という。そこで売っている「加美代飴」は、その形も食べ方も独特なのでぜひ一度購入してみてほしい。ほかにも境内には、日本洋画の開拓者と称される高橋由一の作品を展示する美術館や、神馬「月琴号」と、「ルーチェ号」のいる御厩舎、参拝途中にも立ち寄れる「カフェ&レストラン神椿」などがあり、長い石段の疲れを忘れるほどさまざまな楽しみを見つけることができる。

扇の形をした黄金色の加美代飴。付属の小さなハンマーで細かく割って食べる} 扇の形をした黄金色の加美代飴。付属の小さなハンマーで細かく割って食べる

高橋由一館では、明治期を代表する洋画家・高橋由一の作品27点を常設展示} 高橋由一館では、明治期を代表する洋画家・高橋由一の作品27点を常設展示

四季折々の豊かな自然を楽しめる

金刀比羅宮が鎮座するのは、象頭山(ぞうずさん)という山の中腹。この象頭山は国指定の天然記念物で、手つかずの自然が多く残っている。金刀比羅宮の参道からもその四季折々の景色を楽しむことができ、季節の草花はもちろん、野鳥などの生き物にも出合うことができる。また、石段の続く表参道とは別に、なだらかな坂道の続く裏参道もあり、こちらはより豊かな緑のなかを歩ける隠れた人気スポット。2度目、3度目に訪れる際は、鳥の声や木々のざわめきに耳を澄ませながら裏参道から参拝してみてはいかがだろうか。

静謐な空気が漂う境内} 静謐な空気が漂う境内

お参りを済ませて大門まで降りてくると広がる景色} お参りを済ませて大門まで降りてくると広がる景色

とにかく歩きが基本。手荷物は少なめに

金刀比羅宮の最寄り駅は「JR琴平駅」と「ことでん琴平駅」があり、どちらも参道の入り口までは徒歩10分程度。参道に入るとたくさんの店が並び目移りしてしまうが、たくさんの手荷物を持って石段を上がるのはひと苦労。まずはお参りを済ませてから、土産選びや地元グルメを楽しもう。

スポット詳細

住所
香川県仲多度郡琴平町892-1 map map 地図
電話番号
0877752121
時間
【大門】
6:00-18:00

【御本宮】
[御扉]7:00-17:00
[御祈祷・授与所]9:00-17:00

【奥社】
[御扉]9:00-16:30
[御祈祷・授与所]9:00-16:30
[奥社道]9:00-17:00
料金
[参拝料]無料
駐車場
なし(町内に市営駐車場あり)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
60-120分

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

アニメ・妖怪ウォッチ第156話にて、コマさんとコマじろうが日本全国もんげー旅で訪れた場所の一つ。

※ナビタイム調べ

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クチコミ

  • 大変立派
    5.0 投稿日 : 2023.04.02
    本宮の手前にあります。昔は本宮と間違えてしまい、こちらを参拝して帰ってしまう人もいたそうですが、なるほどと思います。今は本宮の帰りに参拝するようにロープで歩道が区切られています。正面に屋根付きのベンチが置かれていて、長い階段を上ってきた後に、ここで一息入れることができます。彫刻が素晴らしく、じっと見入ってしまいそうです。
  • 豪勢などっしりとした社
    5.0 投稿日 : 2022.08.01
    628段の石段を上った先にあり、本宮と間違えてしまった位立派です。本宮の後に参拝するようになっています。銅板葺の総欅造りの、どっしりとした社ですが、良く見てみると細かく美しい彫刻がされており、豪勢な天保美術が堪能できます。大変趣があります。重要文化財に指定されています。
  • 重要文化財に指定
    3.0 投稿日 : 2021.08.18
    重要文化財に指定されているようで、本宮に上がる手前にある社でした。参道にはロープが張られており参拝不可かと思ったら本宮から下って来る際、旭社の前を通過するようになっていました。

TripAdvisorクチコミ評価

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アクセス

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最寄り

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