桂浜
坂本龍馬像が立ち太平洋を望む高知市きっての景勝地
色とりどりの小石が輝く
高知市中心部から車で30分ほど。桂浜行きのバスもたくさん出ており、高知駅前からは約40分で着く。目の前に太平洋が広がるダイナミックな美しい砂浜で、一帯は都市公園として整備されている。「月の名所は桂浜」とよさこい節に唄われ、「朝日100選」にも選ばれるなど、大海原と大空が織りなす雄大な景色が魅力。その絶景だけでなく、砂浜に落ちている小石の色の豊富さも特徴だ。緑色の凝灰岩(ぎょうかいがん)、赤色に変色した玄武岩、白色に濁った石英脈またはチャート、黒色の黒色頁岩(こくしょくけつがん)、灰色の砂岩の5色があり、「五色石(ごしきいし)」と呼ばれている。近くを流れる仁淀川を流れて海に出た石が、太平洋の波によって砂浜に打ち上げられたもので、波打ち際では海水に濡れてキラキラと輝いている色とりどりの小石が見つかる。
坂本龍馬像に大接近!
絶景とともに有名なのが、太平洋をはるかに望む坂本龍馬像だ。着物にブーツを合わせ、懐に手を入れながら台座に寄り掛かっている、よく知られた写真と同じポーズをとっている。像の高さは5.3m、台座を含めると13.5mもあり、銅像としては日本でいちばん大きいとされる。高知県の青年有志が募金活動を行って1928年(昭和3)に建立したもので、室戸岬に立つ中岡慎太郎像と同じ作者で高知出身の彫刻家・本山白雲(もとやまはくうん)の作。毎年4月頃からの2か月間と、龍馬の誕生日であり命日でもある11月15日を挟む約2か月間、龍馬像の横に櫓が立ち、龍馬像を間近に見られるほか、龍馬と同じ目線で太平洋を眺めることができる。
四国平定の中心となった長宗我部元親の居城跡
太平洋を前にして右側に竜王岬がある。大綿津見神(おおわたつみのかみ)を祀る海津見神社があり、かつては漁師の妻が、夫の航海安全と大漁祈願したといわれる。急な階段が続くが、海に突き出した崖の上にある展望台からの眺めは絶景だ。この岬の背後にある山一帯に、戦国時代に四国を平定した武将・長宗我部元親が本拠としていた「浦戸城」があった。1591年(天正19)から子の盛親が関ヶ原の合戦で破れるまでの約10年間、長宗我部氏の居城であり、土佐藩初代藩主の山内一豊は、高知城を築城するにあたり、ここの石垣などを取り壊して運んだといわれている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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