竹林寺

寺院

「日本三文殊」のひとつに数えられる土佐随一の名刹

四国霊場第31番札所。高知市内にある標高約140mの五台山山頂付近に開創された高知随一の古刹で、江戸時代には藩主の祈願寺として隆盛。中世の様式を残す建築や、夢窓国師が作庭した名勝庭園など見どころが多い。

1899年(明治32)の台風によって倒壊した三重塔に代わって1980年(昭和55)に再建された五重塔。高さ31.2m、総檜造りで装飾の少ない鎌倉初期の様式 1899年(明治32)の台風によって倒壊した三重塔に代わって1980年(昭和55)に再建された五重塔。高さ31.2m、総檜造りで装飾の少ない鎌倉初期の様式

学問寺として宗教・文化の中心的役割を担っていた土佐随一の寺院

「♪土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た」で有名な『よさこい節』の舞台として知られる竹林寺は、四国霊場第31番札所で、唯一、文殊菩薩を本尊としている。京都の切戸文殊、奈良の安倍文殊とともに「日本三文殊」のひとつに数えられ、学僧・名僧が集まる学問寺院としても知られる。724年(神亀元)に、聖武天皇が中国・五台山に登り、文殊菩薩に拝した夢を見たことから、行基菩薩に五台山に似た地を探すように命じ、行基菩薩がこの地を見つけ、本堂を建てた。本尊の文殊菩薩象は、行基菩薩が自ら栴檀(せんだん)の木で彫って安置したと伝わる。その後、大同年間(806~810年)に弘法大師がここに滞在し、荒廃した堂塔を修復、霊場にしたという。鎌倉から南北朝時代には、高名な臨済宗の学僧・無窓国師が五台山のふもとに「吸江庵」を建てて修行し、2年ほど後進の育成に努めた。1601年(慶長6)に山内一豊が土佐初代藩主になると、歴代藩主の祈願寺として大いに栄えた。「高知」という地名も、「河中山城(こうちやまじょう)」と呼ばれていた城を、2代藩主山内忠義が竹林寺の本尊・文殊菩薩の智慧にちなんで「高智山城」と改めたことに由来する。現在も寺院文化の中心地として訪れる人が多く、本堂に捧げる香煙が絶えることがない。

山門をくぐると苔むした参道が続く 山門をくぐると苔むした参道が続く

1つだけ願いを叶えるという「一言地蔵尊」。お遍路さんにも知られた密かな人気スポットだ 1つだけ願いを叶えるという「一言地蔵尊」。お遍路さんにも知られた密かな人気スポットだ

高知県内きっての文化財の宝庫

山門を入ってすぐの宝物館には、藤原時代から鎌倉時代にかけての国の重要文化財に指定されている仏像17体が収蔵されている。本尊の文殊菩薩像は、4体の待者像とともに行基菩薩の作と伝わり、日本に現存する文殊五尊像のなかで最古の作といわれている。その文殊菩薩を祀っていることから「文殊堂」と呼ばれている本堂は、1644年(寛永22)に2代藩主山内忠義によって建立された国の重要文化財。竹林寺のなかでは最古の建造物で、放射線状に広がった扇垂木(おうぎだるき)や、唐様の曲線をもつ軒反りなど、室町時代様式の密教寺院のなかでも特異な様式を見られるのが特徴だ。また、宝物殿の奥に立つ書院客殿から眺めることのできる美しい庭園は、2004年(平成16)に国名勝の指定を受けた「高知県三名園」のひとつ。1318年(文保2)に五台山のふもとに吸江庵を結んだ禅の高僧・夢窓国師により作庭されたと伝わる。

「文殊堂」と呼ばれる本堂。室町時代の様式を残し、屋根は杮葺(こけらぶき) 「文殊堂」と呼ばれる本堂。室町時代の様式を残し、屋根は杮葺(こけらぶき)

無窓国師の作と伝えられる国の指定名勝庭園。書院客殿より眺めることができる 無窓国師の作と伝えられる国の指定名勝庭園。書院客殿より眺めることができる

奥の院・船岡堂。明治時代に荒廃した竹林寺を再建した船岡和尚を祀っている 奥の院・船岡堂。明治時代に荒廃した竹林寺を再建した船岡和尚を祀っている

心を整えるためにお寺で学ぶ、体験する

仏教文化の中心的存在だった学問寺らしく、「写経」「瞑想」「遍路体験」など、さまざまな体験プログラムが用意されている。「遍路体験」というのは、四国遍路に興味はあるけれど最初の一歩が踏み出せない、という人のためのコース。境内で勤行(ごんぎょう)をしたあと、竹林寺の僧侶と一緒に次の札所まで歩き、遍路の歴史や道中の装束、遍路の習いや読経の仕方などを学ぶ。3時間コースと8時間コースがあり、終わる頃には達成感とともにすがすがしい気持ちになるはずだ。夏休みに小学校低学年向けに行われる「一休さん修行」も毎年人気が高い。老舗旅館「城西館」とのタイアップ企画で、子どもたちが一休さんと同じ着物を身に着け、雑巾がけをしたり、座禅を組んだり、地獄絵図を見ながら怖い話を聞いたり、数珠を作ったりする。名勝庭園に囲まれた書院造の広い畳の間で時間を過ごせるというだけでも、子どもたちにとって貴重な体験だ。

庭園を眺められる書院客殿 庭園を眺められる書院客殿

スポット詳細

住所
高知県高知市五台山3577
電話番号
0888823085
時間
[参拝時間]8:00-17:00
[名勝庭園・宝物館拝観]8:30-17:00
休業日
年中無休
料金
[境内参拝料]無料
[名勝庭園・宝物館拝観料]400円
駐車場
あり(100台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
可(西入口から本堂までのご参拝は可能です。ご希望の際は事前にご連絡いただけますと幸いです。)
乳幼児の入店
ペットの入店
可(境内環境整備の観点から、境内でのトイレはご遠慮いただいております。抱っこ、またはオムツなどをしてご参拝ください。また、苔が生えている場所への立ち入りはご遠慮ください。)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 静寂さを感じます
    5.0 投稿日:2022.05.16
    奈良時代、行基上人による創建と伝えられています。雨の中の参拝でしたが、自然が恵みの雨を喜んでいる、そんな境内の雰囲気でした。
  • 静寂の中の寺院
    5.0 投稿日:2022.05.08
    高知市の五台山と言う所にある、四国八十八カ所31番札所の仏教寺院。駐車場、参拝料共に無料です。平日の午後に訪問、雨模様って事も有るのか、参拝客は少なく静寂の中厳かな雰囲気のお寺でした。境内はそれ程広くありませんが、山門、五重塔、本堂など素晴らしい建物を観ることが出来ました。
  • 静かで厳か。
    5.0 投稿日:2022.03.14
    山門から本堂まで長い石段が続きます。朝一番に出かけたのですが、とても静かで厳かな雰囲気でした。広い境内には巡礼の方が2,3人いるだけでした。彩色されていない古い山門は趣がありましたし、五重塔は色鮮やかで美しく、その名の通り竹林に囲まれた素晴らしいお寺でした。MY遊バスの竹林寺前でおりましたが、すぐ向いは牧野植物園の温室側の入り口です。

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