薬王寺
年間100万人が訪れる厄除けの祈願時
1300年の歴史を感じながら
高野山真言宗の別格本山であり、厄除けの寺として全国から多くの参拝者が訪れる「薬王寺」。四国八十八箇所霊場・第23番札所を目指すお遍路さんたちの姿も多い。お寺の目前には土産物店や飲食店が顔をそろえる門前町が広がり、旅の休憩スポットとしてもおすすめの場所だ。薬王寺が建立されたのは726年(神亀3)。聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願を受けた行基(ぎょうき)が各地を巡って教えを広めるなかでこの地を訪れ、薬王寺を創建したとされる。815年(弘仁6)には、弘法大師の名で知られる空海が平城天皇(へいぜいてんのう)からの勅令を受け、本尊の厄除薬師如来を刻んで安置し、厄除け祈願寺として開基したといわれる。約1300年の年月を刻んだ寺は、まさに歴史ロマンの宝庫でもある。
日本有数の厄除けスポット
お寺の近くにある無料駐車場に車を停め、山のふもとに立つ仁王門をくぐると、厄坂(やくざか)と呼ばれる急な階段が待ち構えている。階段の両脇にお賽銭を置き、厄払いをしながら本堂を目指す参拝者の姿も多い。大香炉(おおこうろ)と、無病延命が得られると伝わる石臼(いしうす)が置かれた場所から、さらに階段を上って本堂へ。境内には大師堂や地蔵堂などの歴史ある建物のほか、三十三観音に数えられる観音菩薩のひとつである魚藍観音(ぎょらんかんのん)の像が参拝者を出迎えてくれる。そのすぐ横に設置された「随求の鐘」は、真言を唱えながら自分の数え年の数だけ鐘を撞くことで、厄災消除を願うというもの。これからも続く長い人生の無事を祈って、鐘を鳴らしてみると良いだろう。
ダイナミックな塔と風景
本堂からさらに階段を上ると、薬王寺のシンボルとなっている瑜祇塔(ゆぎとう)にたどり着く。日本密教の五部秘経に数えられる瑜祇経の教理を表した造形となっており、その印象的な朱色の塔が街全体を見下ろしている。また、瑜祇塔の目前は展望台となっており、美波町の街並みを眺めることができる。薬王寺は桜の名所にもなっているので、春先にはひと味違う景色を楽しめるはずだ。また、車で5分ほど走れば、日本の渚百選に数えられる大浜海岸や、全国的にも珍しいウミガメの博物館(カレッタ)にも移動できる。厄を落としたあとは、すがすがしい気分で観光地を巡ろう。
スポット詳細
- 住所
- 徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285-1 地図
- エリア
- 日和佐周辺エリア
- 電話番号
- 0884770023
- 時間
- [寺務所]7:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [参拝料]無料
- 駐車場
- あり(350台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(Tokushima)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(灰皿の場所のみ可)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 徳島有数の著名寺院です。
- なかなか立派な遍路寺です。開創1300年に及ぶ寺院の縁起だけではなくて、関わっていた人物も聖徳太子の勅願で行基菩薩が建立し、そこへ空海・弘法大師が平城天皇の勅令で本尊、厄除薬師如来像を刻んで厄除の根本祈願寺とした、と云う、仏教界の当初の偉人が総出演で成した寺院です。これだけ役者が揃っている寺院は全国広と云えどもそうは無い、昔から全国区で厄除に人が訪れたのも理解は出来る。堂塔そのものは何度も戦火に遭...
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- 第23番札所
- 第23番札所 薬王寺いよいよ徳島県突入です。阿南市のホテルからスタートし、1時間弱少し戻ります。階段を上っていると珍しい同行者、蟹さんも階段を上り参拝へ向かっていました。朝からほっこり気分、高台から見る景色も絶景です。納経所では両替もしてくれるのがありがたいです。
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- 高野山真言宗の寺院です
- JR日和佐駅から徒歩5-6分程度で山門の前に到着です。中腹には朱色の瑜祇塔が見えますのでそれを目指して進むと分かりやすいかと思います。なぜか、お遍路さんの方が階段に1円玉を置いて登っていました。そんなお参りの仕方が有るんですね。
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