小泉八雲旧居
小泉八雲が暮らした当時のたたずまいがそのまま残る家
日本を広く世界に紹介した八雲の生涯を振り返る
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは1850年(嘉永3)、ギリシャ生まれのイギリス人(当時)。アメリカに渡り、ジャーナリストとして活動中に、ニューオーリンズで開催された万国博覧会の日本館展示や、ニューヨークで読んだ英訳『古事記』などの影響で来日を決意。1890年(明治23)4月、横浜に上陸し、初めて日本の土を踏んだ。同じ年の8月、松江の島根県尋常中学校に赴任し、英語教師となった。さらに、熊本、神戸、東京と、亡くなるまでの14年間に日本の4つの都市に住んだが、松江で暮らしたのはそのうちの443日間。さらに、この家で過ごした時間はわずか5か月間だったという。著作家としては怪談のほか、翻訳、紀行文、民俗学などの分野で約30の作品を残した。松江の滞在期間が意外にも短いことに驚くが、それだけこの町が八雲の日本における活動に大きな影響を与えたかわかる。
八雲が住んでいた当時の姿のまま保存
明治時代の日本の風俗、文化、習慣などを記録し、好意的な視点をもって日本を広く世界に紹介した八雲。来日した翌年の1891年(明治24)には、身の回りの世話をするために雇われていた松江の士族の娘・小泉セツと結婚し、その後日本に帰化した。松江滞在中の5か月間を過ごしたのが、塩見縄手に建つこの家だ。家主の根岸干夫(たてお)は島根各地の郡長を歴任した人物。当時は簸川郡(現在の出雲市)の郡長をしていてここは空き家になっていたため、「庭のある侍の屋敷に住みたい」という八雲に貸すことになったという。書斎に残る机と椅子は、八雲が愛用していたもののレプリカ。16歳のときに事故により左目を失明し、右目も強度の近視だったため、原稿を書くのに大変な苦労をしたといわれる八雲。眼鏡をかけなかったため、机に顔をこすりつけるようにして仕事をしていたとのエピソードが残る。実物は、隣の「小泉八雲記念館」に展示されている。
八雲作品の舞台になった庭を鑑賞する
旧居の庭は、八雲の代表作のひとつ『知られぬ日本の面影』第16章「日本の庭」の舞台になったもの。作品内の描写を抜粋したパネルが室内に置かれているので、読みながら庭を眺めてみるのがおすすめだ。八雲はこの屋敷全部を借りて住んでいたが、公開されているのは三方の庭が眺められる居間、書斎、セツ夫人の部屋など一部となっている。著名人、文化人の旧居は日本各地にたくさん残っているが、住まいの庭が重要な作品の対象になり、そのままの姿で保存されている例はまれだという。当時、西洋人の八雲がこの庭をどのように見たのか想像をめぐらせてみるのも興味深いだろう。隣には、八雲の生涯や作品を紹介するとともに、愛用品を展示する「小泉八雲記念館」があるので、ぜひとも合わせて訪ねてみたい。
スポット詳細
- 住所
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島根県松江市北堀町315
地図
- エリア
- 松江城周辺エリア
- 電話番号
- 0852230714
- 時間
-
[4/1-9/30]8:30-18:30(受付終了18:10)
[10/1-3/31]8:30-17:00(受付終了16:40) - 休業日
- 年中無休
- 料金
-
【入館料】
[大人]310円(団体割引240円)
[小人]150円(団体割引120円) - 駐車場
- なし
- クレジットカード
-
可(VISA、MasterCard)
※タッチ決済可能なカードのみ使用可能 - 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、nanaco、WAON、楽天Edy)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(パンフレット)
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 塩見縄手に保存されている英語教師として赴任した小泉八雲が暮らした住宅
- 松江城の北堀エリア、昔ながらの風情が残る一角に、島根県尋常中学校の英語教師として赴任した小泉八雲が暮らした旧居が保存されています。彼自身が望んで、そして愛した日本庭園のある、風情のある武家屋敷です。一方で日本家屋で過ごす、松江の冬はさぞかし寒かっただろうと感じました。小泉八雲の足跡を感じられる場所、作品の舞台となった庭も見どころの一つ、是非、足を運んでみてください。
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- 趣味の良い庭があるよく保存された元武家屋敷
- 当時、外国人教師(八雲)に対する住居提供に当たり担当者は町1番の住居を提供したのではと思われるほど、趣味の良い素晴らしい庭をこの住居は持っている。本人も大いに気に入り作品にも登場する様である。そのまま残っている。。。を感じられる場所でした。
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- 日本庭園もあり、日本らしい「小泉八雲旧居」でした。
- 日本庭園もあり、日本らしい「小泉八雲旧居」でした。日本女性と結婚、帰化、日本民話を世界に広めたなど、この住んでいた家を合わせて見ると相当、日本がお気に入りだったのかなと感じました。個人的な感想です。
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