赤間神宮
関門海峡を望む、下関を代表する歴史的パワースポット
合戦後、海に沈んだ悲劇の天皇を祀った神社
赤間神宮は、幼帝・安徳天皇を祀った神社。安徳天皇は、平家の当主である平清盛の娘・徳子と高倉天皇との間にできた子どもで、源氏と平家の最後の戦い「壇ノ浦の合戦」で平家が敗れたことにより、祖母である二位尼(清盛の妻)に抱かれ、わずか8歳の若さで入水した悲劇の天皇だ。また、このとき安徳天皇とともに、三種の神器のひとつ「草薙の剣」も一緒に沈んだという伝説もある。もともとは阿弥陀寺として長い歴史をもち、江戸時代までは「安徳天皇御影堂」として仏式で祀られていたが、廃仏毀釈により阿弥陀寺は廃止。1875年(明治8)赤間宮へと改称、さらに1940年(昭和15)官幣大社へと昇格したことで「赤間神宮」へと改称、現在にいたるという。境内には「安徳天皇阿弥陀寺御陵」をはじめ、平家一門の墓、七盛塚、芳一堂、宝物殿などの見学スポットがある。
鮮やかな色彩を放つ「水天門」が目印
赤間神宮へのアクセスは、JR下関駅からバスを利用すると便利だ。車で訪れても参拝者用の駐車場が用意されている。着いてすぐ、1つめの見どころは、入り口にある「水天門」だ。関門海峡を望むように立ち、朱と白に塗り分けられた竜宮造の華やかな楼門は、遠くからでも確認できる。太平洋戦争で焼失後、1958(昭和33)年に再建する際、竜宮城をイメージして建立された。安徳天皇とともに入水した二位尼の残したとされる歌「今ぞしる みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」。海の底にも都があると歌った思いを形に表したともいわれている。
まっすぐ奥へと進み、まずは本殿を参拝
水天門をくぐり、まっすぐ進んだ先にあるのが大安殿で、最も奥にあるのが本殿となる。外拝殿の本殿に向かって左側には、祈願受付・神符授与所がある。関門海峡に面している赤間神宮は、海からの力がいただける神社ともいわれ、「水難守護」や「安全祈願」「子宝・安産祈願」などのご利益があるとされている。そして、小さなランドセルの形の「ランドセル守」は、お子さんへのお土産にすると喜ばれるだろう。また、向かって右側にある竜宮殿では、神前結婚式や披露宴が行われる。純日本式の伝統的で格調高い結婚式が挙げられると、本物志向のカップルに人気が高いそうだ。お日柄の良い日に参拝すれば、白無垢姿の美しい花嫁を見かけることができるかもしれない。
ぜひ見学しておきたい、歴史的見どころが満載
本殿を参拝したら、西日本唯一の御陵である「安徳天皇阿弥陀寺陵」と平家一門の墓・七盛塚へ。ここには、平有盛・平清経・平知盛ら武将をはじめ、安徳天皇と入水した二位尼(平時子)などが祀られており、まさに諸行無常を感じさせられる。また、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『怪談』で有名な、盲目の琵琶法師「耳なし芳一」を祀る「芳一堂」もぜひ立ち寄りたいスポットだ。そのほか、『平家物語二十冊長門本平家物語』『赤間神宮文書全十巻一冊』の2点の重要文化財や『安徳天皇縁起絵図八福土佐光信筆』の山口県指定有形文化財、重要美術品をはじめ、数々の宝物が展示されている「宝物殿」もある。なかでも壇ノ浦の合戦や安徳天皇御入水が描かれた迫力ある屏風絵は、ほかでは見ることのできないお宝だろう。
スポット詳細
- 住所
- 山口県下関市阿弥陀寺町4-1 地図
- エリア
- 下関エリア
- 電話番号
- 0832314138
- 時間
- [授与所]9:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
-
無料
[宝物館]100円 - 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
-
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
備考: 祈願は5000円以上 - 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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