寒霞渓
1300万年前の大地のエネルギーを感じる壮大な渓谷美
手つかずの森林が残る、自然豊かな国立公園
瀬戸内海国立公園の一部である寒霞渓は、小豆島の最高峰「星ヶ城(ほしがじょう)」と「四方指(しほうざし)」の間に位置する渓谷。約1300万年前の火山活動によってできた安山岩や火山角礫岩(かざんかくれきがん)などの岩塊が、長い年月の地殻変動と風雨の浸食を経て、多種多様な奇岩や崖地を持つ渓谷をつくり上げている。古くは『日本書紀』にもその記述がある景勝地で、その記述によると、応神天皇が鉤(かぎ)を掛けて登ったとされることから、「鉤掛山(かぎかけやま)」「神懸山(かみかけやま)」などと呼ばれた時代もあった。
ロープウェイで約5分の空中散歩
1963年(昭和38)に開業した寒霞渓ロープウェイ。深い渓谷に沿って上がっていくゴンドラからは、切り立った岩々や緑豊かな木々を間近に眺めることができ、迫力満点だ。初夏の新緑、真夏のむせるような濃い緑、そして秋の紅葉と、それぞれの季節でありのままの自然の姿を見せてくれる。標高612mの山頂駅に降り立つと、平地より約5℃ほど低い山の空気に包まれる。山頂には売店や展望台、ウッドデッキのテラスなどがあり、自然を感じながら思いおもいの時間を過ごすことができる。
もみじ葉エキスを配合したご当地ドリンク「もみじサイダー」。頂上駅前のフードコートにて販売
歩けば変わる、多様な景観を堪能
山頂には4つの展望台が整備されているが、それぞれの展望台は高さも見える景色もまったく違うので、ひとつで満足せずぜひいくつか歩いてその景色を見比べてみてほしい。寒霞渓には「表十二景(おもてじゅうにけい)」「裏八景(うらはっけい)」と称される全部で20の奇岩や地形の見どころがあり、それらをたどりながら歩いて登ることもできるので、行きは表十二景をたどって歩いて登り、帰りはロープウェイで空中からの景色を眺める、という楽しみ方もできる。歩いても約1時間半ほどなので、多様な植物や生き物との出合いを楽しみながら、大地のエネルギーを感じてみるのはいかがだろうか。
車で頂上まで登ることも可能
寒霞渓の頂上へは、ロープウェイや徒歩で登るほか、車で行くこともできる。木々の間を抜ける山道ドライブもおすすめだ。また、ロープウェイに自転車を積んで登り、山頂からふもとまでのサイクリングを楽しむ人も。ほかの観光地からは少し離れた場所にあるが、それでもロープウェイのふもと側の「こううん駅」まで、福田港・池田港から車で25分、土庄港からは35分ほどの距離。ロープウェイは12分ごとに運行しているので、十分ほかのスポットと合わせて旅程を組むことができるだろう。
スポット詳細
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町神懸通
- エリア
- 小豆島エリア
- 時間
-
【ロープウェイ営業時間】
[3/21-10/20、12/1-12/20]9:00-17:00
[10/21-11/30]8:30-17:00
[12/21-3/20]9:00-16:30 - 休業日
- 不定休
- 料金
-
【ロープウェイ料金(往復)】
[大人]1,890円
[小人]950円 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、銀聯)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし(スマートフォン充電器あり)
- 喫煙
- 不可(喫煙ブースあり)
- 英語メニュー
- あり(一部表記あり)
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 不可(ロープウェイ乗車の際はケージが必要です)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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