阿智神社
倉敷の町並みを見守るように鎮座する神社
宗像(むなかた)三女神を祀る古社
倉敷の総鎮守である阿智神社(あちじんじゃ)は、倉敷美観地区を一望する鶴形山に立つ。車で行くこともできるが、倉敷美観地区の「本町通り」の路地を少し入ったところから始まる石段を上がっていくのがおすすめだ。米寿段、還暦段、厄除段と続き、拝殿まで行くには少し息が切れるが、途中、振り返ると倉敷の町並みが広がり、その光景を見渡すと疲れを忘れる。石段を登り切ると「随身門」がある。梁の上に愛らしいウサギが彫られていて、その表情に心が安らぐ。阿智神社の主祭神は多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)、市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)の宗像三女神。なかでも市寸嶋比売命は財宝・美・芸能の神としても信仰されているそうだ。境内には古代祭祀遺跡の磐境(いわさか)・磐座(いわくら)と呼ばれる石組が点在し、本殿西側にある鶴亀の磐境は古代庭園とも呼ばれる。また、境内にある「モッコク」は、縁を「持つ濃く」と縁結びの木として知られる。
ユニークなお祭り行事も有名
遥か昔、周辺は阿知潟と呼ばれる浅い海域だったそうだ。新田開発が進み、1642年(寛永19)に幕府直轄地(天領)となり、現在の「倉敷アイビースクエア」の敷地内に倉敷代官所がおかれて以降、歴代代官の崇敬もあつく、寄進された石灯籠や絵馬などが今も残る。江戸時代には妙見宮と称されていたが、1869年(明治2)の神仏分離令で「阿智神社」に。年間行事は多々あり、秋季例大祭では「御神幸」「舟巡幸」などが行われるが、じじ、ばばのユーモラスな面を着けた一行が美観地区や商店街を練り歩く「素隠居(すいんきょ)」が人気だ。江戸時代、祭りのときに老夫婦が、店の若者に面をかぶらせて代理を務めさせたのが始まりとされる。うちわで頭を叩かれるとご利益があるとも。神輿を担いで石段を駆け上がる勇壮な「お宮入り」も見ものだ。
周辺の公園も散策しよう
江戸時代、阿智神社の祭礼にあわせ、町内の各家が通りに面した格子戸をはずして屏風などを飾って人々をもてなしていた。明治時代以降、そのもてなしは廃れていたが、秋季例大祭にあわせ市民が観光客をもてなす催しとして2002年(平成14)に「倉敷屏風祭」として復活し、名物行事になっている。10年に1度の神事として8月7日に「御砂持(おすなもち)祭」が開かれる。清めた高梁川の砂を入れた樽神輿を担ぎ、石段を上り、砂を奉納する。江戸時代に高梁川流域で川の氾濫や疫病の流行時、高梁川の砂を氏神の境内に敷き詰めて祈ると災いが去ったという言い伝えに由来している。前回は2017年(平成29)に開催された。境内周辺は「鶴形山公園」として整備されているので、ゆっくり時間をかけて散策すると気持ちいい。推定樹齢300~500年の岡山県指定天然記念物のアケボノフジがあり、毎年4月下旬に美しい薄紅色の花を咲かせる。
スポット詳細
- 住所
- 岡山県倉敷市本町12-1 地図
- エリア
- 倉敷美観地区エリア
- 電話番号
- 0864254898
- 時間
-
[授与所]8:30-17:00
[祈祷受付]9:00-16:00 - 休業日
- 無休
- 駐車場
- あり(15台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 美観地区にある神社
- 倉敷の美観地区にある阿智神社です。山の上にあり、そこそこ急な階段や坂を登るので足の悪い方には難しいかもしれません。歩きやすい靴オススメします。神社から美観地区を見ることができて絶景でした。時期的に七五三でお参りするファミリー層が多かったです。
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- 美観地区の全貌が見渡せる山の上にあります
- 有名な藤棚の藤は満開を過ぎていました。もうちょっと早く来れば見れたので残念です。山頂にあるこの神社は見晴らしがよく、倉敷の瓦屋根の景色がよく見えます。
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- 倉敷市街を見渡す景色
- 倉敷美観地区から急な坂を登った先にある神社です。とても広く大きな神社で、倉敷美観地区を上から見渡せます。とても景色がキレイでした。
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