岡山後楽園

庭園

岡山市の中心部にある江戸時代を代表する大名庭園

岡山藩主池田綱政(いけだつなまさ)が臣下の津田永忠(つだながただ)に命じて造らせ、1700年(元禄13)に一応の完成をみた。国の特別名勝で「日本三名園」のひとつ。また『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で3つ星にも選ばれた名園だ。

唯心山から見た園内。沢の池を中心に水路をめぐらせた伸びやかな風景が広がる 唯心山から見た園内。沢の池を中心に水路をめぐらせた伸びやかな風景が広がる

隔絶された空間に広がる別天地

JR岡山駅から路面電車で約5分、電停城下(しろした)で下車して徒歩約10分。戦前の風情を残す出石町を抜け、旭川に架かる鶴見橋を渡ると外園だ。正門から園内へ一歩足を踏み入れると、そこは別天地。金沢の兼六園、水戸の偕楽園と並んで「日本三名園」と讃えられるのも納得だ。約14万平方メートル、東京ドームの約3倍という敷地。平地のほとんどが芝生。周囲に高い木はないが、外界から隔絶されている。操山を借景にこんもりとした唯心山(ゆいしんざん)や大小の池が織りなす景色は、瀬戸内の風土を凝縮したような穏やかさ。岡山城天守閣側から月見橋を通って入園できる門もある。

鶴見橋は原田マハ原作の映画『でーれーガールズ』にも登場する。この橋を渡れば後楽園だ 鶴見橋は原田マハ原作の映画『でーれーガールズ』にも登場する。この橋を渡れば後楽園だ

今に引き継ぐ庶民にも開かれた庭園

池田綱政以降も歴代藩主が整備を続け、明治に入り「御後園」から「後楽園」へ改称、1884年(明治17)年に岡山県へ譲渡され、一般公開された。水害や空襲に遭ったが、江戸時代の絵図などを基に復旧、ほぼ江戸時代の姿を今に引き継いでいる。江戸時代も許しがあれば庶民も庭を見ることができたという。能舞台での能や狂言の会、茶つみ会、芝焼きなど行事が多々あり多くの人に親しまれている。行事予定は公式サイトでチェックしよう。後楽園の近くで生まれ育った明治生まれの文学者内田百間(うちだひゃっけん)や岡山県瀬戸内市出身の画家竹久夢二(たけひさゆめじ)も後楽園を愛した。蓬莱(ほうらい)橋を渡ってすぐのところに夢二郷土美術館がある。

園の中心に築かれた唯心山の標高は6m 園の中心に築かれた唯心山の標高は6m

靴を脱いで休憩することができる「流店」。ここに座っていると時の流れがゆるやかになる 靴を脱いで休憩することができる「流店」。ここに座っていると時の流れがゆるやかになる

「流点」は戦災を免れた貴重な建物 「流点」は戦災を免れた貴重な建物

四季折々に見せる違った表情

現在、後楽園は旭川の中州にある。川から引き入れた水を園内にくまなくめぐらせ、水と緑が豊かに調和した回遊式庭園だ。穏やかなたたずまいをしているが、見どころは多い。「唯心山」は綱政の子・継政(つぐまさ)が築いたもので、庭全体を見渡せる。釣殿などが浮かぶ大きな池「沢の池」とセットで後楽園のシンボルとなっている。園内を最も美しく見渡せるよう造られた岡山藩主の居間「延養亭(えんようてい)」、藩主の休憩所などに使われ、建物の中央を水が流れ美しい色の石を配した珍しい構造の「流店(りゅうてん)」、中国から日本に茶を伝えた栄西(えいさい)と茶の湯を大成した千利休を合祀した「茶祖堂(ちゃそどう)」、綱政が池田家と領民の繁栄を願って観音像を祀った「慈眼堂」、藩主が岡山城からの舟で降りたった「御舟入跡」など。回遊しながら井田や茶畑、ツツジの植栽や、松、梅、カエデの林など、四季を通じて変化に
富む姿を楽しめるのが魅力だ。またタンチョウが飼育されている「鶴舎」があるのも興味深い。

延養亭からは園内一の景観が見渡せるといわれる。内部は通常は非公開だが、年2回特別公開される 延養亭からは園内一の景観が見渡せるといわれる。内部は通常は非公開だが、年2回特別公開される

対岸の旭川の歩道から見ると中州にあることがよくわかる。右に見えるのは月見橋(左の橋が鶴見橋) 対岸の旭川の歩道から見ると中州にあることがよくわかる。右に見えるのは月見橋(左の橋が鶴見橋)

スポット詳細

住所
岡山県岡山市北区後楽園1-5
電話番号
0862721148
時間
[3/20-9/30]7:30-18:00(最終入園17:45)
[10/1-3/19]8:00-17:00(最終入園16:45)
休業日
無休
料金
[入園料]大人410円、シニア(65歳以上)140円、高校生以下無料
駐車場
あり(570台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
滞在目安時間
60-120分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 夜の後楽園
    4.0 投稿日:2022.07.13
    後楽園の有料エリアは昼間しか入ることができませんが、後楽園水辺の回廊は夜間も入ることができるため、月見橋を渡って散策しました。所々に照明もあり足元が見えるので、安心して歩けました。
  • ちょっとがっかり
    2.0 投稿日:2022.07.03
    こじんまりとした公園 バスを後楽園前で降り正門から入園。 日本三名園の一つといわれているが、一周小1時間もあれば回れる広さである。 藩主の静養の場・賓客接待の場として使われていたのでこれくらいの広さなのだろうか。 芝が大量に使われた庭・松梅桜の林・池そしてそれぞれ趣向を持った建物で構成されている。 訪問が6月だったので梅も桜もなく、松が元気であった。 また芝や木々を整備する...
  • 日本三名園のひとつ
    4.0 投稿日:2022.06.11
    金沢の兼六園、水戸の偕楽園と共に日本三名園と呼ばれる岡山の後楽園です。思ったよりもこじんまりしており容易に園内を周遊できます。ボランティアの方が無料のガイドをしてくれて、園の成り立ちや見どころなどを説明していただき予備知識なしでも楽しめました。

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アクセス

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