大間崎

晴れた日に見る青森の海は、とても濃い青色をしている

大間といえばマグロ、マグロといえば大間

下北半島の北西部に突き出した岬が、本州最北端の大間崎。一本釣りでマグロと勝負に挑む漁師たちが、今でも活躍している港町だ。最北端の地を示すモニュメントが立つ岬は、下北半島国定公園に指定され、辺り一帯は大規模に整備されている。晴れた日には岬から北海道の函館山のみならず、五稜郭タワーなども肉眼でハッキリと確認することができる。公園の南側には大駐車場があり、駐車場の周辺には、飲食店や土産物店などが軒を連ねている。また駐車場には無料のテントサイトも隣接しており、予約なしで利用が可能だ(ガスコンロはコイン式)。大間崎の周辺にある飲食店のなかには民宿を兼業しているところもある。大間崎が目の前という立地に加え、自慢のマグロ料理付きでリーズナブルな価格が、多くの観光客に喜ばれている。

下北半島国定公園として整備され、土産物店や食事処が並んでいる

観光案内所を兼ねた大間崎レストハウス(営業については要問い合わせ)

ドラマの舞台にもなった大間崎

大間崎には数々の碑やモニュメントが立っている。「本州最北端の地」のモニュメントを筆頭に、「石川啄木歌碑」や旧日本海軍「豊国丸戦死者慰霊碑」など。そのなかでもいちばん人気の撮影ポイントは、なんといっても「マグロ一本釣りの町」のモニュメントだ。多くの観光客がモニュメントをバックに記念撮影をするため、オンシーズンは場所取り合戦も見られるほど。また、ここ大間崎は、2000年(平成12)に放映されたNHK連続テレビ小説『私の青空』の舞台。主人公は大間出身、父親は「大間一のマグロ漁師」という設定だった。当時を懐かしがり、ここを訪れるという朝ドラファンもいまだに多いという。

本州最北端の碑。ここで1、2を争う記念撮影の定番スポット

マグロ一本釣りのモニュメントは若者に人気でSNSにもよくアップされている

ここもチェックしておこう

大間崎から車で7-8分ほど南下すると、「知る人ぞ知る場所だよ」と地元の人が自慢するスポットがある。大間の町と津軽半島、そして北海道を一望できる「西吹付山(にしふきつけやま)展望台」がそれだ。その雄大さに、多くの地元の人がオススメするのもうなずける。また大間には北海道からの観光客も数多く訪れる。その拠点となるのが「大間フェリーターミナル」だ。大間崎からだと、西側の海沿いを走ること車で7-8分。大間崎でお土産を買い忘れたり、シーズンオフなどで店が閉まっていた場合は、大間フェリーターミナルでも大間土産を手に入れられるので、立ち寄ってみよう。

展望台から見た大間の町。対岸に見える陸地が北海道

食事処や土産物店もある大間フェリーターミナル