恐山菩提寺
死者の魂が集まるといわれる、日本三大霊場のひとつ
東北随一の神秘的なパワースポット
下北半島は、津軽海峡に鉞(まさかり)のように突き出した半島で、三方を切り立った断崖や広大で美しい海に囲まれた、神秘的なエリアである。そのなかでも群を抜いてミステリアスな雰囲気に包まれるのが、むつ市の北西部に広がる「霊場恐山」だ。およそ1200年前に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開かれ、古くから修験者の巡礼地や信仰の場として多くの人々が訪れる霊場であった。むつ市内から高い木々が生い茂る峠を車で走ること約20分、突如として眼前が開けると、一瞬にしてピンと張り詰めたような空気が漂い、荘厳な雰囲気の山門が姿を現す。まさに「霊場」に足を踏み入れた、と感じる瞬間が訪れることだろう。おごそかな空気に包まれているが、人を寄せ付けない空気はまったく感じない。むしろ先祖のお墓参りに来たような穏やかささえ感じる。
地獄と極楽を一緒に見られる
恐山があるのは標高800mを超える活火山で、山全体が霊場となっている。霊場恐山にはむき出しの岩肌や、噴気が立ちのぼる荒涼とした風光は地獄を思わせ、現世で犯した罪の罰を受ける、136もの地獄が存在するとされている。宇曽利湖(うそりこ)という湖を中心に、釜臥山(かまふせやま)や剣の山、地蔵山など8つの山々に囲まれた形から、「八葉(はちよう)の蓮華」と例えられるという。ゴツゴツとした岩肌のエリアを抜けた先には宇曽利湖が開け、白砂の穏やかな浜のエリアは極楽になぞらえている。地獄と極楽のどちらもあがめられる恐山は、まさに霊場の名にふさわしく、信仰深い人々が祈りを捧げる地とされてきた。毎年2回行われる大祭では、亡き人をしのぶ多くの参拝客が訪れ、イタコの口寄せを望む長蛇の列ができる。
さまざまな入山者も数多く訪れる
比叡山や高野山と並んで、日本三大霊場に数えられる恐山だが、ここ十数年の間に紅葉や温泉を楽しむ観光客の訪問も増えている。一周約3kmの参拝コースも設けられており通常で40分、じっくりだと1時間ほどで見てまわることができる。境内には男女別の温泉が3つ、混浴の温泉が1つ設けられ、すべて無料で入浴が可能だ。また社務所の近くには宿坊「吉祥閣」を完備している(1人1泊2食付きで1万2000円)。せっかく恐山を訪れるのであれば、宿坊体験をしてみるのもオススメだ。ある程度の規律は守らなくてはいけないが、ガチガチに厳しいわけでもなく、自由に過ごせる時間も多い。また食事の際に出される「霊場恐山」の名入り箸は、記念に持ち帰ることもできる。
スポット詳細
- 住所
- 青森県むつ市田名部字宇曽利山3-2 地図
- エリア
- 八戸・下北半島エリア
- 電話番号
- 0175223825
- 時間
- 6:00-17:00
- 休業日
- 無休(11-4月は閉山)
- 料金
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[入山料]大人500円、小・中学生200円
※団体20名以上1人400円 - 駐車場
- あり(200台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(パンフレット)
- 車椅子での入店
- 可(正面参道のみ)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 霊場らしい雰囲気があります
- 本州の最北、下北半島にある恐山。入山料を支払って本堂参拝後、地獄のような場所を巡りました。ところどころに小石が積まれ、風車がまわっている。霊界にも通じているような雰囲気を感じます。
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- 日本三大霊場の一つ
- 曇り空の中、参拝に行きました。風格ある総門、そして菩提寺。いつか行きたいと思っていた恐山菩提寺。土曜日でしたが人も少なく、ゆっくり見て回れました。六地蔵や、賽の河原など、背筋がゾゾっとする感覚。嫌な感覚ではなく、ついに来たのだという思いでした。力強い御朱印もいただき、ご先祖様へ感謝を伝えてきました。
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- 異界へ
- 霊場恐山にあるブッダ・テンプルです。非常に立派な山門や堂宇があります。境内は広く変化に富んでおり、ゆっくり散策すると結構な時間がかかります。御朱印あります。
TripAdvisorクチコミ評価
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