津軽藩ねぷた村

博物館/科学館

弘前ねぷたを一年中体験できる「ねぷたミュージアム」

もとは農作業の忙しい夏に襲い来る睡魔や、さまざまな災厄を追い払う「眠り流し」という農民たちの行事が起源といわれる弘前ねぷた。勇壮な武者絵をあしらった弘前ねぷたの、伝統と文化をとくとご覧あれ。

明治大正期までは主流だったとされる人型の組ねぷたは、今にも動き出しそうな迫力だ} 明治大正期までは主流だったとされる人型の組ねぷたは、今にも動き出しそうな迫力だ

ねぷたと津軽の文化が集結

どこまでも広がる広大な弘前公園のレクリエーション広場の向かいに、およそ200台もの駐車スペースを有する「津軽藩ねぷた村」がある。ねぷたといえば青森市の「ねぶた祭」と並んで、青森を代表する夏の風物詩として知られている。扇型に型どった巨大なねぷたが、沿道ギリギリまで迫りくる様子は、圧巻のひと言に尽きる。そんな弘前ねぷたを見られるのは、夏の「弘前ねぷたまつり」の期間だけ。そこで多くの観光客にいつでもねぷたを体感してもらおうと、1981年(昭和56)にオープンしたのが津軽藩ねぷた村だ。弘前ねぷたの展示や構造を見学できる「弘前ねぷたの館」や資料展示の「ねぷたの間ヤーヤ堂」、民芸製作工房「津軽蔵工房たくみ」、ほかに「津軽三味線の生演奏や演奏体験」など、6つの体験エリアとショップ、食事処などからなる。

津軽の伝統建築「こみせ」をイメージした外観のメイン施設。向かいには無料エリア棟がある} 津軽の伝統建築「こみせ」をイメージした外観のメイン施設。向かいには無料エリア棟がある

大正期以降の主流となった扇ねぷたの大きいこと。右にいるスタッフと比較するとその大きさは一目瞭然} 大正期以降の主流となった扇ねぷたの大きいこと。右にいるスタッフと比較するとその大きさは一目瞭然

津軽の魅力がたっぷりの有料エリア

館内には6つの体験ができる有料エリアと、ショップや食事処、軽食などに使える無料エリアがあり、有料エリアは45分ほどで一周できる。ねぷたの迫力を間近で見ることができるほか、ダイナミックな津軽三味線の生演奏が開催されるなど、津軽の魅力にあふれたイベントや展示品が盛りだくさん。津軽三味線は津軽地方で独自に進化した、早弾きや叩きなど独特な奏法が特徴で、1日に8〜9回の演奏が開催される。演奏者は日替わりで、師範級の奏者も出演している。さらに津軽地方には「津軽塗」「こぎん刺し」「津軽焼」「津軽錦絵」「弘前こけし」など、多種多様な民工芸品が伝えられており、それらの制作体験を通じてより魅力的な弘前を知ることができる。ここまで来ておいて、この有料エリアを見ずに帰るのはもったいない。

ダイナミックさが神髄の津軽三味線。聞いていると元気が湧いてくるようだ} ダイナミックさが神髄の津軽三味線。聞いていると元気が湧いてくるようだ

津軽塗の制作工房の様子。2つとして同じ模様のできることがない繊細な工芸品} 津軽塗の制作工房の様子。2つとして同じ模様のできることがない繊細な工芸品

まさかの隠れスポットが!

津軽藩ねぷた村において、意外と知られていないのが日本庭園「揚亀園(ようきえん)」の存在。揚亀園は津軽富士と呼ばれる岩木山と弘前公園の老松を借景とした、津軽独特の庭園として国の登録記念物に指定されている。訪れた人々も「まさかこの施設に、こんな立派な日本庭園があるとは思わなかった」と驚きの言葉を口にするのだとか。庭園には弘前市の指定文化財「揚亀庵」という茶室もあり、庭園と合わせて弘前市保存緑地に指定されている。ぜひ弘前公園だけではなく、少し足を延ばして弘前の伝統や文化に触れて、弘前という町のポテンシャルを確かめてもらいたい。きっと、もう一度この町を訪ねてみたくなるのではないだろうか。

池を中心にした回廊式庭園の「揚亀園」。まさかこんな庭園が隠れていたとは!} 池を中心にした回廊式庭園の「揚亀園」。まさかこんな庭園が隠れていたとは!

金魚ねぷたのほか十二支の干支、招き猫といった動物をねぷたにし、扇型に並べて展示} 金魚ねぷたのほか十二支の干支、招き猫といった動物をねぷたにし、扇型に並べて展示

スポット詳細

住所
青森県弘前市亀甲町61 map map 地図
電話番号
0172391511
時間
9:00-17:00
休業日
年中無休
料金
[入村料]一般600円、中高生400円、小学生300円、幼児(3歳以上)100円
駐車場
あり(200台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(楽天Edy、au WALLET、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY、ウィチャットペイ)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
英語メニュー
あり(英語・韓国語・中国語・タイ語・ドイツ語・フランス語・スペイン語)
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

このスポットを紹介している記事

クチコミ

  • ねぷたと三味線、民芸、名物料理を一度に楽しめる場所です
    5.0 投稿日 : 2023.03.27
    ねぷた祭りだけではなく、津軽三味線などの色々な名産・名物が楽しめる場所です。食事も良かったです。津軽そば、や青森牛のハンバーグなど青森ならではのものがリーズナブルに食べられます。またねぷたのお囃子や津軽三味線の生演奏も楽しめて、ぜひ訪れてほしい場所です。
  • 勉強になる
    5.0 投稿日 : 2023.01.22
    弘前のお城近くにあるねぷたを展示している場所です。太鼓体験や絵付けなどもできるようになっていて、色々と体験できます。東北各所のねぷた、ねぶたの違いも説明されており、勉強になりつつも楽しめました。
  • 扇型のねぷたと三味線実演
    4.0 投稿日 : 2022.12.16
    思ったより広い施設で、駐車場も大きい。弘前の扇型のねぷたが展示してあり、津軽三味線や太鼓、笛の実演があり楽しかった。民芸品を作っているところも見学できる。お土産コーナーも充実していて面白かった。

TripAdvisorクチコミ評価

もっと見る

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました