満田屋

郷土料理

手作り味噌と炭火の香りに癒やされる「会津みそ田楽」

「みそ田楽」は、田植えのときなどに行われた田楽舞いの演目で、一本足の竹馬のようなものに乗り曲技をする姿が、豆腐を串に刺した形に似ていることからその名が付いたとされる。会津のみそ田楽は、赤味噌に砂糖、薬味を練り込んだ濃厚なタレが特徴だ。

「みそ田楽コース6品セット」1700円(奥左から「おもち」「さといも」「とうふ生揚」「身欠にしん」「しんごろう」、手前が「こんにゃく」)} 「みそ田楽コース6品セット」1700円(奥左から「おもち」「さといも」「とうふ生揚」「身欠にしん」「しんごろう」、手前が「こんにゃく」)

江戸末期創業の味噌専門店

満田屋は、江戸末期の1834年(天保5)創業の味噌専門店。現在でも味噌、なたね油、ごま油などを取り扱っている。味噌蔵を改装した店内で「みそ田楽」を提供し始めたのは1973年(昭和48)で5代目のとき、自慢の味噌を多くの人に食べてもらいたいとの願いからだ。店舗になっている店蔵は、江戸時代後期に建てられたもので、木造2階建て、目にも鮮やかな白漆喰(しろしっくい)仕上げだ。隣接する2棟の蔵とともに、風情ある町並みを形成しており、1997年(平成9)に、会津若松市歴史的景観指定建造物に指定された。

江戸後期の味噌蔵を改装した風情ある店舗} 江戸後期の味噌蔵を改装した風情ある店舗

こだわりの「みそダレ」を一つひとつ手塗り

満田屋のいちばんのこだわりが「みそダレ」だ。「でんがくみそ(甘みそ)」「柚子みそ」「山椒みそ」「じゅうねん(エゴマ)」の4種類を、田楽の素材ごとに使い分ける。たとえばいちばん人気のみそ田楽コースだと「おもち」「さといも」「こんにゃく」には「甘みそ」、もう1本の「こんにゃく」には「柚子みそ」、「とうふ生揚」と「身欠にしん」には「山椒みそ」、そしてご飯の半つぶし「しんごろう」には「じゅうねんみそ」といった具合。この4種類の「みそダレ」は、店で田楽を提供し始めた当初から変わっていないといい、すべて手造り。練り込む山椒は自家畑で栽培されたもので、ユズ、エゴマは会津産を仕入れている。

濃厚な「みそダレ」をたっぷりと} 濃厚な「みそダレ」をたっぷりと

囲炉裏の炭火でこんがり焼き上げる

自慢の自家製「みそダレ」をたっぷり塗られた田楽は、夏でも火を絶やさない囲炉裏でじっくりと焼かれる。炭のはぜるパチパチという音、田楽味噌が焼けるジュージューという音が食欲をそそる。やがて香ばしいにおいが漂ってくると、お店の方が皿に盛り付けて目の前に出してくれた。いただきます!見るからにこんがりとおいしそう。熱々を頬張ると、「みそダレ」の濃厚な甘じょっぱさが口の中に広がる。素材ごとに食感と味噌の味が違うので食べ飽きない。まさに会津郷土食材のフルコースだ。

味噌が落ちて煙が上がる。焼き上がりを待つのも楽しい} 味噌が落ちて煙が上がる。焼き上がりを待つのも楽しい

日持ちするお土産がたくさん

気に入った「みそダレ」があれば、店内でお土産に買って帰ることができる。ほかには、各種味噌漬け、生味噌、伝統的製法の「圧搾法(あっさくほう)」によって製油した一番搾りのごま油やなたね油、ドレッシング、会津特産の高田梅(たかだうめ)などを販売。どれも日持ちがするので、長旅でも安心だ。自宅でも会津の素朴な味をお楽しみあれ。

自家製味噌や植物油、味噌漬けなどを販売} 自家製味噌や植物油、味噌漬けなどを販売

スポット詳細

住所
福島県会津若松市大町1-1-25 map map 地図
電話番号
0242271345
時間
10:30-16:30(L.O.16:20)
休業日
水(祝の場合は営業、翌日休業予定)
※上記以外に2・9月の初旬に振替休日あり
駐車場
あり
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
ベジタリアンセレクション
あり
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 古風な店舗
    4.0 投稿日 : 2023.02.25
    昭和以前の風格を感じる店舗です。水曜日は定休なので、木曜日の11時過ぎに訪ねたのですけど、手前が販売スペース、奥が飲食スペースです。予約は不可なので、当日の9時過ぎ以降に連絡しましょう。複数の味噌やタレを使い分け、調理用の囲炉裏で焼いています。ウィンナーは辛味噌、椎茸は醤油ダレ、といった要領です。しし唐を食べたい方は7月の後半からお盆頃に訪ねましょう。炭水化物ではお餅かお米を『はんごろし...
  • 日本の伝統食のお店です。
    4.0 投稿日 : 2023.02.18
    囲炉で焼く味噌田楽は風情があります。冬の平日は囲炉の前で焼いている状況を見ることが可能です。にしんという魚以外はベジタリアンの方も食べられます。古い時代の日本の建物を楽しむことができます。
  • のんびりと日本の味を楽しむ場所
    4.0 投稿日 : 2023.02.01
    こんにゃく、里芋、餅、豆腐、にしんなどを味噌田楽で楽しむ店です。炭火でじっくり仕上げる味噌田楽は待つ時間も楽しいです。小上がりもテーブル席もありますが、ぜひ炭火が見える場所で焼ける状況も見て楽しんで下さい。

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アクセス

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最寄り

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