真鍋庭園

庭園

世界中から集めた数千品種の植物を育てる「樹木のモデルルーム」

真鍋庭園は樹木生産者が運営する個人所有のガーデン。デザイン、造園、管理まですべて自前で行っている。回遊式のガーデンを1周すれば、和風から洋風までさまざまな景色が次々と目に飛び込んでくる。

真鍋庭園は日本初のコニファーガーデン(=針葉樹を中心とした庭園)だ 真鍋庭園は日本初のコニファーガーデン(=針葉樹を中心とした庭園)だ

多様な庭園が集まって3つのエリアを構成

国道を抜け「真鍋庭園」方面へ進むと、だんだん緑が濃くなってくる。樹木生産者が運営する植物の見本園でもある回遊式ガーデンの真鍋庭園は、1966年(昭和41)に一般公開をスタートした。面積は82万6445㎡と東京ドームの2倍に近い。鯉の泳ぐ「日本庭園」、シンボルのコニファーを見られる「ヨーロッパガーデン」、人工渓谷のある「風景式ガーデン」という3つのエリアに分かれ、それぞれに小さなガーデンが集まっている。ここで育つ植物は、世界中から収集されたもので数千品種にもなるとか。樹木の成長具合や季節によって、いつ訪れてもガーデンは違う表情を見せてくれるだろう。

オーストリアのチロルハウスをモチーフにして建設された「赤い屋根の家」※内部非公開 オーストリアのチロルハウスをモチーフにして建設された「赤い屋根の家」※内部非公開

気になった樹木があったら名前をメモして、あとで調べてみよう 気になった樹木があったら名前をメモして、あとで調べてみよう

造園されたことを忘れるほど健やかな樹木群

真鍋庭園は1896年(明治29)に開拓のためこの地に移り住んだ1代目から、120年以上代々受け継がれてきた個人運営の庭園だ。創建期からある日本庭園の池は、地下350mから自噴している。水温は14℃で、真冬にも凍らない。そこを優雅に泳ぐ鯉にエサやりもできる(100円)。日本庭園では松やモミジなど、日本らしい風景を構成する樹木を見られる。歩き進めると風景が次第に変わり、ヨーロッパガーデンへと突入だ。散策していると、自然の「緑」にもさまざまな色合いがあることを、あらためて実感するだろう。エゾリスも棲む深い森の中にいると、人の手で作られ、整備されていることを忘れてしまうほどだ。

日本庭園の一角。真っ赤な野点傘と周囲の緑のコントラストが美しい 日本庭園の一角。真っ赤な野点傘と周囲の緑のコントラストが美しい

ヨーロッパガーデンにある石造り風の小さな「リスの教会」。鐘を鳴らすことができる ヨーロッパガーデンにある石造り風の小さな「リスの教会」。鐘を鳴らすことができる

広いガーデンなので、休憩をしながら進もう

さらに進むと「オリビンの滝」が見えてくる。ここからは風景式庭園だ。オリビンの滝は、もともと平坦だった土地に、様似町(さまにちょう)のアポイ岳からオリビンの岩を運んで、法律の限界となる高さ8mまで組み上げて造ったという。ちなみにオリビンは、8月の誕生石でもあるペリドットの原石。1周すると1時間弱。1.5㎞ほどある園路には木陰のベンチやガゼボも設置されており、休憩を取りながら散策しよう。出口近くには最新のガーデン「モンスターガーデン」が待っている。一般公開50周年を記念し、枝垂れの樹形の特徴を生かして造られた。ユニークな樹形が、見る角度によってさまざまな生き物に見えてくる。

西洋風のあずまや「カゼボ」や、ベンチで休憩しよう 西洋風のあずまや「カゼボ」や、ベンチで休憩しよう

手前のモンスターは馬か、ドラゴンか……? 想像力が刺激される! 手前のモンスターは馬か、ドラゴンか……? 想像力が刺激される!

オフロード用車いすなどバリアフリーに対応

このほかにも、北海道の花である「はまなす」とワイルドローズが咲き誇る「はまなすの丘」や、葉色のコントラストを生かした「リバースボーダーガーデン」など、ガーデン内には見どころが多数点在。子どもが遊べる「キッズガーデン」や「ツリーデッキ」も用意されている。「自然のパワーをいっぱい浴びてほしい」という思いから、オフロード用の車いすを導入し、階段や飛び石のないコースも設定。ベビーカーや車いす利用者も散策しやすい。十勝の厳しい自然のなかで、手をかけて大切に育てられ続けるガーデンをゆっくり観賞しよう。

憧れの秘密基地のような「ツリーデッキ」にはぜひ登りたい! 憧れの秘密基地のような「ツリーデッキ」にはぜひ登りたい!

お土産も充実。カフェもあるのでひと息入れていこう お土産も充実。カフェもあるのでひと息入れていこう

スポット詳細

住所
北海道帯広市稲田町東2-6 map map 地図
電話番号
0155482120
時間
[4月-9月]8:30-17:30
[10月]8:30-16:30
[11月]8:30-15:30

※入園締切30分前
休業日
[冬期休園]11月下旬-4月下旬
料金
【入場料】
[大人]1,000円
[小中学生]200円
駐車場
あり(60台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
可(砂利、芝生の園路、オフロード車椅子2台貸出し。要介助者。)
乳幼児の入店
ペットの入店
可(屋内不可、屋外可)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 広大な庭園を二人占め!
    5.0 投稿日 : 2021.11.06
    個人の農業者「真鍋庭園苗畑」が運営され、1966年から一般開放されている3様式の回遊式ガーデンです。ガーデンと言えば花が主役のイメージですが、こちらは日本初のコニファー(針葉樹)ガーデンで、長い年月をかけて世界中から収集し続けられている数千品種に及ぶ植物を楽しめ、日本庭園以外は異国の森に迷い込んだかのような壮大な庭園景観です。当日は雨上がりの平日の午前中で人影もなく、この広大な庭園をエゾリスや...
  • 雨天時には長靴の貸し出しあり
    4.0 投稿日 : 2021.09.26
    あいにく雨が降ったり止んだりと安定しない天気の中訪れたところ、長靴を無料で貸し出しているとのことだったので、即お願いしました。前からこんなサービスしていたのかなぁ。いままでは晴れた日にしか訪問したことがなかったので。
  • 晩秋もステキな公園
    4.0 投稿日 : 2020.10.25
    個人の樹木生産者さんが運営している庭園です。晩秋だったため、花ももうないだろうけど、せっかくなので訪れましてみました。結果、美しい紅葉の庭を散策でき、とても良い時間を過ごせました。日本庭園と西洋庭園があり、広さは25000坪あり、散策には回遊しながら、1時間位かかります。シルバーぽい色のコニファーが一番印象的でした。次回は花や緑が美しい時期に来てみたいです。

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アクセス

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最寄り

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