北海道開拓の村

博物館/科学館

北海道の開拓時代の建造物を一堂に集めた野外博物館

明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を移築復元、再現した「北海道開拓の村」。村の中に一歩足を踏み入れると、あっという間に北海道の開拓時代へタイムスリップできる場所だ。

村に入ってすぐ左にある旧開拓使札幌本庁舎(ビジターセンター)} 村に入ってすぐ左にある旧開拓使札幌本庁舎(ビジターセンター)

開拓時代の生活を体感できる場所

1983年(昭和58)に開村した北海道開拓の村は、北海道百年を記念して指定された道立自然公園「野幌森林公園」の中にある。開拓当時の建造物を通して、先人たちの知恵や努力を後世に伝えていくことを目的にした野外博物館だ。地下鉄東西線新さっぽろ駅、JR新札幌駅のバスターミナルから、「開拓の村」行きのバスに乗ると約20分で到着する。公園内の豊かな森林を走り抜けると現れるのが、小高いところに建つ赤い屋根の建物。村の入り口となる旧札幌停車場の建物である。オリジナルは現存しておらず、1908年(明治41)に建てられた正面外観を縮小再現したものだそう。

バス停がすぐそば。うしろの赤い屋根が村の入り口の旧札幌停車場} バス停がすぐそば。うしろの赤い屋根が村の入り口の旧札幌停車場

馬車鉄道も走らせ、当時の町並みを再現

入り口で受付を済ませ、村の中に足を踏み入れると目の前に古い町並みが現れる。ここには52の建造物があり、市街地群、漁村群、農村群、山村群とエリアごとに建物が移築、再現され、本当の町のようだ。それぞれの建物には、リアルな人形が置かれ、当時の人たちが交わしていたであろう会話も流れている。市街地群は、官庁街、商店街、住宅街、職人街など区分けがされ、よく見るとメイン通りの中央には線路があり、本物の馬車鉄道がここを走る。馬車鉄道は250円の乗車料金を払うと乗ることができる。また、冬は鉄道ではなく馬そりが走る。

市街地群の旧山本理髪店。中からお客と店主のやり取りが聞こえてくる} 市街地群の旧山本理髪店。中からお客と店主のやり取りが聞こえてくる

農村群から市街地群へ走っていく馬車鉄道} 農村群から市街地群へ走っていく馬車鉄道

漁業、農業、それぞれの歴史に思いを馳せる

漁村群には、ニシン漁で栄えた日本海沿岸の大きな漁家などが建つ。はねだしと呼ばれる倉や水揚げしたニシンを収蔵する施設など、ニシン漁の建物が集約的に保存されているのは珍しいそう。農村群には、馬車鉄道の駅でもある駅逓所(えきていしょ)や、蚕の製造販売を行っていた建物、開拓小屋と呼ばれる移住者が最初に建てた住居などがある。山村群は、炭焼小屋や林業の造材飯場が、アップダウンのある深い木立の中にあり、よりリアルさを感じさせる。

ニシン漁で栄えた旧青山家漁家住宅} ニシン漁で栄えた旧青山家漁家住宅

山道の途中に現れる山村群の旧平造材部飯場} 山道の途中に現れる山村群の旧平造材部飯場

昔ながらの遊び体験や遊具作りもできる

村の中には体験学習棟があり、コマやすごろく、お手玉など伝統遊具で遊べるほか、実際に伝統遊具作りに挑戦もできる。季節によって内容は異なるが、水鉄砲や風車、コマなど昔懐かしい遊具を作ることができる。また、古い建造物をただ見るだけでなく、より開拓期の暮らしを感じてもらいたいと、畳職人の実演、昔ながらの大道芸人の実演など、伝統文化や芸能に触れるイベント、昔の生活体験ができるイベントも随時行っている。村から車で5分ほどのところには、北海道の開拓期以前の歴史や自然について紹介する北海道博物館がある。両方を見学をすることで、深く北海道の歴史を感じられるかもしれない。

この日の伝統遊具作りは水鉄砲} この日の伝統遊具作りは水鉄砲

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スポット詳細

更新日:2024.04.20

住所
北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1 map map 地図
電話番号
0118982692
時間
[10/1-4/30]9:00-16:30(最終入村16:00)
[5/1-9/30]9:00-17:00(最終入村16:30)
休業日
月(祝の場合は翌日)
[5-9月]無休
料金
[入場料]1,000円
※道内在住者800円(免許証等証明必要)
※中学生以下、65歳以上の方は無料
駐車場
あり(400台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、PayPay、LINE Pay、d払い、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり(英語パンフレット、案内看板/他韓国・簡体・繁体パンフレットあり)
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

ゴールデンカムイの作中に登場する、様々な建物のモデルとなっている。

※ナビタイム調べ

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クチコミ

  • 江戸〜明治〜大正の北海道の生活が凝縮
    4.0 投稿日 : 2023.05.28
    北海道博物館とのペア券を購入して入場しました。園内はとても広かったです。ですので入口から一番遠いエリアまでは1人250円支払って8人ほど乗れる馬車に乗って行きました。馬は優しい目をしていて可愛らしかったです。その後色んな建物を見ながら入口の方に戻ってきました。個人的には農村エリアの建物と理髪店が興味深かったです。江戸〜明治〜大正時代の北海道での暮らしがよく分かる面白い施設でした。
  • 素晴らしい施設だが、客が少ない
    5.0 投稿日 : 2023.04.30
    あまり時間が無く全ては回れなかったが、北海道開拓時の西洋建築と和風建築の上手く融合された建築を見ることが出来る。ほとんどの部屋を見学出来るが、2階などは見られないのが多い。各建物に学芸員さんがいるわけでもなく、各自が自由に見て回るのでマナーとモラルが重要。住居も多いので生活感もあり人の家にお邪魔してる感がある。東京小金井のの東京江戸建物園のような高級建築、有名建築ではないが実用的な開拓近...
  • 作り込まれた街・小物が印象的。冬は超寒い。
    5.0 投稿日 : 2022.10.11
    北海道らしく、十分な広さがあるエリアに、作り込まれた建造物や小物があり非常に楽しめました。冬はものすごく寒く、暖かいエリアが少ないためお腹が痛くなってしまいました。自業自得でしたが、冬行く場合は十分な厚着・ホッカイロの持参などをオススメします。

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アクセス

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最寄り

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