層雲峡
太古の大自然を今に伝えるダイナミックな岩壁
垂直に切り立つ24kmの絶壁
層雲峡の中心・層雲峡温泉までは上川町から南東へ車で約30分。石狩川上流へ向かって走ると、徐々に岩壁が見えてくる。約24kmにわたって続く垂直の岩壁は柱状節理と呼ばれ、層雲峡のダイナミックな景観を生み出している。高さ約200m前後の柱状節理は3万年前の噴火でできたといわれ、一瞬で太古のロマンに誘ってくれる。断崖絶壁の岩壁の間を走りながら、最初の目的地である「大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ」を目指す。今回見てまわるのは、ロープウェイで行く黒岳のほか、「流星・銀河の滝」と「大函」だ。
国立公園内にあるあの店の看板
層雲峡温泉街の少し手前、国道沿いに見覚えのある看板が見えてきた。「セブン-イレブン」だ。いつも見ているそれとは雰囲気が違って、赤や緑、オレンジがモノクロになっている。国立公園内では自然の景観を損なわないよう、人工的な建物の色彩などに制約が設けられているのだ。余談だがこのセブン-イレブンは、地元出身でスキージャンプの高梨沙羅選手の実家だ。セブン-イレブンから大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイまでは車で3分。初夏から秋の早朝に発生する確率の高い雲海が見られる黒岳へ行こう。
雲海・紅葉・圧巻の大自然
高山植物が咲く黒岳五合目へはロープウェイで約7分。9月中旬から10月中旬に、ひと足早く色づいた木々を見られる紅葉のメッカだ。冬はスキーやスノーシューハイキングなどもでき、一年を通して楽しめる。標高1300mの五合目の展望台からは、豊かな自然が広がる壮観な眺望を満喫しよう。雲海は気象条件により発生しないこともあるので、見られればラッキー。また、五合目には約30分でまわれる散策路がある。可憐な高山植物を見ながら散策していると、ササッと何かの気配が。クリッとした目で首をかしげるエゾシマリスに遭遇!驚かせないようにじっと息をひそめて見守った。
自然が織りなす峡谷美を間近で満喫
ロープウェイから「流星・銀河の滝」へは車で約10分。落差90mで力強く流れ落ちる流星の滝は「雄滝(おだき)」、落差120mで繊細に流れる銀河の滝は「雌滝(めだき)」と呼ばれている。2つの滝が夫婦のように仲良く並んでいることから、「流星・銀河の滝」は夫婦滝とも称される。「流星・銀河の滝」から「大函」までは車で約7分。これまでは車の中からしか見られなかった柱状節理の断崖を、駐車場に車を停めてゆっくりと間近に楽しめるスポットだ。層雲峡の峡谷美、自然の造形を見上げれば、きっとその美しさに感動するだろう。
スポット詳細
- 住所
- 北海道上川郡上川町層雲峡 地図
情報提供: ナビタイムジャパン