ファーム富田

その他の花の名所

「ラベンダーの街」を全国に知らしめた立役者

富良野といえばラベンダーを思い浮かべる人が多いように、富良野エリアにはラベンダーをはじめとした花畑が美しい観光農園が点在する。その代表格がここ「ファーム富田」だ。

ファーム富田の原点であるトラディショナルラベンダー畑。ラベンダーの開花期は6月下旬~8月上旬。7月は特に多くの人が訪れる} ファーム富田の原点であるトラディショナルラベンダー畑。ラベンダーの開花期は6月下旬~8月上旬。7月は特に多くの人が訪れる

「ラベンダー=富良野」のイメージをつくったきっかけとなる畑

JR富良野駅から北東へ車で15分。ファーム富田は富良野市の隣町、中富良野町にあるラベンダー観光農園。駐車場には観光バスが並び、駐車場へ向かう車も列をなしている。着いたらまずは「トラディショナルラベンダー畑」へ向かおう。実はここが、ファーム富田が最初にラベンダー栽培を始めた畑。斜面一面をラベンダーが埋め尽くすその美しさと迫力に、見た人は必ず感動するだろう。紫色の絨毯を横目に、ラベンダーの甘い香りに包まれながら坂を上ると、そこにはラベンダーと十勝岳連峰が織りなす雄大な景色が広がっている。

ファーム富田を代表する畑のひとつ「花人の畑」。鮮やかな色彩の花が虹のように咲き誇る} ファーム富田を代表する畑のひとつ「花人の畑」。鮮やかな色彩の花が虹のように咲き誇る

富良野からラベンダーが消えた!?

1903年(明治36)、開墾のために富良野に入植した創始者が、ここで稲作を始めたことがファーム富田のルーツだ。ラベンダー栽培が始まったのは孫の代。1953年(昭和28)、稲作に希望を見いだせなかった孫の富田忠雄さんは、ラベンダー畑を目にし、コレだ!とひらめいた。その5年後、念願を叶えラベンダーの栽培を開始。栽培の目的は香料として使うためだったという。周囲の農家もラベンダーを植え始め、天然ラベンダーオイルの生産量は着実に増えていった。その後、安価な合成香料や輸入香料が増えたことで、採算が合わず富良野エリアのラベンダー栽培は衰退していく。1973年(昭和48)には、富良野の丘を彩っていたラベンダーのほとんどが姿を消した。しかし、ファーム富田はラベンダーを諦めなかった。

ラベンダーに情熱を注いだ富田忠雄さんの歴史を紹介する「富田忠雄記念室」} ラベンダーに情熱を注いだ富田忠雄さんの歴史を紹介する「富田忠雄記念室」

ラベンダー畑を目的とした観光客の増加

富良野から多くのラベンダー畑が姿を消して3年。ファーム富田に観光客が訪れ始めるようになった。きっかけは、1976年(昭和51)、当時の日本国有鉄道のカレンダーにトラディショナルラベンダー畑が採用されたこと。そして、テレビドラマ『北の国から』も影響が大きかった。黒板家の母と子どもたちが、久々に会いひとときを過ごすシーンがここで撮影されたのだ。こうして、富良野のラベンダーは全国的に知名度を上げていく。ラベンダー以外の花も増やした。「彩りの畑」は、紫色のラベンダー、白のカスミソウ、赤のポピーなど、7色の花々が大地に七色の虹を描く。そのほか、「花人の畑」「倖(さきわい)の畑」など、13の畑があり、4月中旬から10月中旬まで、色とりどりの花を楽しめるようになっている。

ラベンダーオイルで作る「香りのしおり」コーナーは利用無料。5種の香りが用意されている} ラベンダーオイルで作る「香りのしおり」コーナーは利用無料。5種の香りが用意されている

しおりを装置に差し込むと、オイルが吹き付けられ甘い香りのしおりが完成} しおりを装置に差し込むと、オイルが吹き付けられ甘い香りのしおりが完成

園内は、まだまだお楽しみがいっぱい

畑のほかにも「香水の舎(いえ)」「ポプリの舎(いえ)」など、さまざまテーマの建物があるので時間に余裕を持って出かけよう。売店もありラベンダー蒸留水やラベンダーエッセンシャルオイルなど、オリジナル商品もそろう。またラベンダーエキスを加えたラベンダーソフトクリーム、ラベンダーラムネのほか、美瑛の人気シェフが監修する道産食材使用のカフェもある。休憩を挟みながら園内散策を楽しもう。ファーム富田は24時間入園が可能。ハイシーズンは10時頃から混雑し始めるので、人が少ない早朝に訪れるのもオススメだ。

ドライフラワーの舎(いえ)では、北海道の春を表現したドライフラワーアレンジメント「春 Hanami」を展示} ドライフラワーの舎(いえ)では、北海道の春を表現したドライフラワーアレンジメント「春 Hanami」を展示

1990年(平成2)、フランスの「ラベンダー芳香フェア」で第1位に輝いたエッセンシャルオイル「おかむらさき」(7㎖ 1760円)} 1990年(平成2)、フランスの「ラベンダー芳香フェア」で第1位に輝いたエッセンシャルオイル「おかむらさき」(7㎖ 1760円)

スポット詳細

住所
北海道空知郡中富良野町基線北15 map map 地図
電話番号
0167393939
時間
[7・8月]8:30-17:30
[5・6・9月]9:00-17:00
[10・11月]9:30-16:30
[12-4月]10:00-16:30
休業日
無休(11-4月は冬季休園の場合あり、HPをご確認ください)
https://www.farm-tomita.co.jp
料金
無料
駐車場
あり(500台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、au WALLET、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay)
Wi-Fi
あり(花人の舎)
コンセント口
なし
喫煙
可(喫煙スペースのみ)
英語メニュー
あり
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(リード着用で屋外の散策は可、店内への入店は不可)
備考
※新型コロナウイルスの影響で営業時間、休業日が変更となる場合があります。

情報提供: ナビタイムジャパン

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