赤穂市立 海洋科学館・塩の国

資料/郷土/展示/文学館

日本有数の塩の産地、播州赤穂で塩田の歴史に触れる

塩づくりの先進地であった赤穂。江戸時代、画期的な製塩技術と質のよさで全国にその名を馳せた。復元された塩田を見学し、実際に塩づくりを体験。赤穂の歴史と海について学ぶ施設へ。

塩の国に復元された江戸時代の入浜(いりはま)式塩田} 塩の国に復元された江戸時代の入浜(いりはま)式塩田

海洋科学館で海や塩の基礎知識を学ぶ

広大な東浜塩田跡地に造られた兵庫県立赤穂海浜公園。このなかに位置する赤穂市立海洋科学館・塩の国は、海、塩、そして赤穂について学ぶことができる文化・体験施設だ。海洋科学館の中は「海へのいざない」「塩のギャラリー」「赤穂を知ろう」「海を知ろう」の4つのコーナーに分かれ、世界の岩塩や瀬戸内海の魚たちを集めた水槽、壁面いっぱいの赤穂の町の航空写真など、興味をひく展示が多い。屋外に出れば、そこは塩の国。約1万5000平方メートルの大規模な復元塩田が広がっている。

玄関ホールにある海底地球儀。世界の複雑な海底地形を立体的に表現している} 玄関ホールにある海底地球儀。世界の複雑な海底地形を立体的に表現している

塩の国で各時代の塩づくりの歴史を追う

瀬戸内の穏やかな海と温暖な気候に恵まれ、千種川河口に広がる遠浅の海、塩田に適した砂で形成された地質などの条件が重なり、赤穂は古くから塩づくりが盛んだった。江戸時代には塩の干満差を利用した、入浜式塩田による塩づくりを確立。その高い製塩技術は瀬戸内海沿岸を中心に全国に伝えられ、日本の塩づくりを支えた。塩の国に復元されているのは、平安時代中期の揚浜式塩田、江戸時代の入浜式塩田、そして昭和からの流下(りゅうか)式塩田だ。入浜式塩田の近くには当時の水尾(みお)が残り、塩田に海水を取り入れる役割のほか、小型の舟の水路としても利用された。かん水槽や釜屋、塩納屋も再現され、往時の塩づくりの工程をここでたどることができる。

茅葺き屋根の釜屋では大釜で塩を煮出す釜炊きが定期的に行われる} 茅葺き屋根の釜屋では大釜で塩を煮出す釜炊きが定期的に行われる

流下式塩田。竹の小枝で組み立てた枝条架(しじょうか)に海水を滴下させて水分を蒸発させる} 流下式塩田。竹の小枝で組み立てた枝条架(しじょうか)に海水を滴下させて水分を蒸発させる

自分でつくった赤穂の塩をお土産に

入浜式塩田の向かいにある建物では、簡単な塩づくりを体験できる。流下式塩田で採取したかん水(塩分を濃くした海水)の塩分濃度は約18%。これを土鍋に入れてヘラでかき混ぜながら煮つめ、火から下ろしたあとは余熱を利用してスプーンでほぐし続ければ完成する。所要時間は20-25分ほど。海洋科学館の入館者は無料で体験できるのでおすすめだ。つくった塩はサラサラしているので食卓塩に向いているという。入館の際、窓口でもらえる塩はニガリを取り除いたあら塩。味と用途を比べてみるのもおもしろい。

最初にスタッフが日本の塩づくりについてわかりやすく解説してくれる} 最初にスタッフが日本の塩づくりについてわかりやすく解説してくれる

土鍋に入れたかん水がぐつぐつ煮立ってきたら竹ベラで手早くかき回す} 土鍋に入れたかん水がぐつぐつ煮立ってきたら竹ベラで手早くかき回す

海浜公園は人気のレジャースポット

海洋科学館・塩の国を見学したあとは、赤穂海浜公園全体をぐるっと巡ってみよう。公園の面積は東京ドーム約15個分。汽水湖である白湖(しらうみ)、赤湖(あかうみ)を中心に、遊具が備わる芝生の広場や乗り物遊戯施設、オートキャンプ場、テニスコートなどが点在している。海水浴や潮干狩りが楽しめる唐船サンビーチも隣接。海岸から小豆島や家島(いえしま)諸島なども一望でき、赤穂の塩を生み出した豊かな海を体感することができる。

赤湖周辺はジョギングや散歩に最適。湖上でボートやカヤックも楽しめる} 赤湖周辺はジョギングや散歩に最適。湖上でボートやカヤックも楽しめる

スポット詳細

住所
兵庫県赤穂市御崎1891-4 map map 地図
電話番号
0791434192
時間
9:00-16:30(入館は16:00まで)
休業日
火(祝日の場合は次の平日)、12/28-1/4
料金
【入館料】
[一般]200円
[小中学生]100円
※団体割引等あり
※特別展開催中は別途加算料金

【駐車場】
[普通車]500円
[大型バス]1,600円
駐車場
あり(普通車369台、大型バス22台)
※有料
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
あり(3口)
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 赤穂のイメージ
    4.0 投稿日 : 2020.04.09
    私にはどうしても塩の町というイメージがあります。現在の赤穂は実は工業の町なのですが・・・。ここでは昔の産業を見ることができます。
  • 塩体験
    4.0 投稿日 : 2020.04.07
    赤穂のあたりは塩の産地としても有名です。ここは、塩の生産の歴史や製造方法などが、いろいろな素材をつかって学べます。子供連れにも楽しい施設です。
  • 塩の手つくり体験ができる
    4.0 投稿日 : 2019.09.04
    入場料300円で塩の手作り体験ができる。子供向けの体験学習であるが、大人でも興味を持てる体験である。できた塩をお土産にできる。

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アクセス

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最寄り

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