日本銀行旧小樽支店金融資料館
歴史的建造物で、日本銀行の歴史や金融の仕組みを学べる
かつては銀行の支店が多く並んでいた
明治時代、小樽港や幌内(ほろない)鉄道(のちの手宮線)が整備されてから、小樽は海運業、卸業、倉庫業などの商業が栄え、大きな資産を築いた商人を多く輩出。経済の発展には銀行の存在も欠かせず、当時の小樽にはたくさんの銀行の支店が立ち並んでいた。「銀行の銀行」といわれる日本銀行も、1893年(明治26)に派出所を設け、その後出張所、支店と改称、1912年(明治45)に建物を新築移転した。その建物が現在の「日本銀行旧小樽支店金融資料館」だ。
館内ロビーの全景。吹き抜けになっており、2階の回廊からは全体を見渡せる
日本銀行について学ぶことができる
日本銀行小樽支店は、2002年(平成14)に銀行としての営業を終了。その後、日本銀行の歴史や業務内容、旧小樽支店について紹介する金融資料館となった。展示は2つのゾーンに分かれ、歴史展示ゾーンでは日本銀行や旧小樽支店の歩みのほか、第二次世界大戦後に発行されたお札の実物も見ることができる。業務展示ゾーンでは、お札の偽造防止技術や日本銀行が行う金融政策や金融システムについてわかりやすく展示。2002年(平成14)まで実際に使われていた金庫内部も再現され、中を見ることができる。
第二次世界大戦以降に発行されたお札(日本銀行券)の実物を展示しているお札ギャラリー
近代建築の父・辰野金吾が設計
小樽市の指定有形文化財でもある金融資料館。設計を手がけたのは、辰野金吾、長野宇平治(うへいじ)、岡田信一郎。日本の近代建築の礎を築いた辰野は、代表作に国の指定重要文化財である日本銀行本店本館がある。また、弟子の長野は、日本銀行小樽支店と同じ時期に向かいにある北海道銀行の建物(現在の小樽バイン)も手がけた。金融資料館は、JR小樽駅から徒歩約10分。周辺にはかつて銀行だった歴史的建造物がたくさんあるので、ゆっくり散策しながら行くのがおすすめ。2022年(令和4)8月まで改修工事を行っており、展示を制限した部分開館を行っている。詳しくは公式サイトを参照。
スポット詳細
- 住所
- 北海道小樽市色内1-11-16
- エリア
- 小樽エリア
- 電話番号
- 0134211111
- 時間
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[4-11月]9:30-17:00(最終入館16:30)
[12-3月]10:00-17:00(最終入館16:30) - 休業日
- 水(休日の場合は開館)、12/29-1/5、臨時休館あり
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 建物は歴史を感じ、立派ですが、展示物は物足りない印象。
- 日本銀行旧小樽支店金融資料館は、辰野金吾・長野宇平治らの設計により1912(明治45)年に日本銀行小樽支店として竣工し、2002(平成14)年9月13日に銀行としての営業を終了しました。その歴史的建造物の中で、日本銀行の歴史や日本銀行の業務、小樽の発展についてご紹介しています。無料は有り難いです。建物は歴史を感じ、立派ですが、展示物は物足りない印象。
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- 警備員以外は良かった
- 建物自体はとても格調高く、歴史を感じさせます。まだ、コロナ禍が明けないせいか展示もフルオープンではないようです。コロナ前も公開は一階だけでしたが、二階も開放してくれたらと思います。朝一番に入場しましたが、その際に年配の警備員が「順路はちゃんと守るように。くれぐれも逆走はしてはダメだぞ」とまるで看守のような口調で注意してきたのには閉口しました。旅を楽しくしたかったので「ハイ」と言っておきましたが。当...
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- 北海道の窓口として栄えた名残の建物
- 小樽駅からほど近い場所にあります。北海道の入り口の貿易港、漁港として栄えた街で多くの金融機関が立ち並ぶこの辺りは北のウォール街といわれたそうです。2002年までは日銀の支店でしたが、2003年からは広報施設に改装されています。辰野金吾らが設計した立派な建物です。
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