小樽運河
小樽に来たなら、はずせない観光スポットのひとつ
初めての人は浅草橋のほうへ
JR小樽駅を出ると、正面に海が見え、風向きによっては潮の香りも漂ってくる。駅からまっすぐ中央通りの坂道を海へ向かって下っていくと、見えてくるのが「小樽運河」だ。途中、旧国鉄手宮線の線路跡やインフォメーションセンター「運河プラザ」の前も通るので、少しのぞいてみるものいい。初めて運河を訪れたのであれば、中央通りから右(南側)、浅草橋方面へ運河沿いを歩くのがおすすめ。浅草橋の「浅草橋街園」からは、メディアでよく見かける運河の定番写真を撮ることができる。斜め向かいには、屋台村「小樽出抜小路(おたるでぬきこうじ)」もある。
市民の声から今の運河が生まれた
小樽運河といえば、ロマンティックな印象を持つ人が多いだろう。そもそも運河とは、水路を使った運送のために当時としては珍しい埋め立て式の工法で造られたもの。大正時代に完成した小樽運河も、着岸できない大型船の荷物を艀(はしけ)船に乗せ、港まで運ぶための水路として造られた。昭和に入って埠頭建設が行われると、運河は利用されなくなり、川からの排水や放置された船などで荒れた状態に。高度経済成長期になると、道路を拡張するために運河を全面的に埋め立てる案が計画された。しかし、「このままでいいのか」と市民が声を上げ、「運河論争」が勃発。およそ10年に及ぶ議論の結果、1984年(昭和59)に運河の6割のうち、半分は埋め立て、半分は残して整備することが決まり、その2年後に現在の小樽運河の形ができあがった。
夕暮れどきの散策や北運河もおすすめ
せっかくなら整備された運河沿いの散策路をゆっくり歩きたい。日中も美しいが、夕暮れどきもおすすめ。63基のガス灯のやわらかな灯りが運河の水面に映り、風情がある。運河沿いの倉庫群もライトアップされ、昼間とは異なる雰囲気を味わえる。また、北(中央通りから運河を左)へ歩いて行くと、運河の幅が広くなる。ここは「北運河」と呼ばれ、実際に運河が使われていた頃の面影を残している。運河沿いには、大正から昭和初期にかけて建てられ、かつては東洋一の製缶工場ともいわれた北海製罐(ほっかいせいかん)倉庫の建物があり、2022年夏からはライトアップされ、北運河の新たな魅力を創出している。
スポット詳細
更新日:2024.04.18
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
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漫画・ヒカルの碁8巻の第63局にて、本因坊戦の場面転換に挿入されていた風景のモデルであると言われている。
※ナビタイム調べ
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