モエレ沼公園

公園/緑地

札幌中心部エリア

札幌郊外エリア

アートと自然が融合。イサム・ノグチが遺した総合公園

「モエレ沼公園」は、世界的に著名な彫刻家であるイサム・ノグチが基本設計を手掛けた公園。レジャーで訪れる人はもちろん、アートに関心の高い人やカメラ片手に散策する人の姿も多く見かける。

公園の中心的な施設であるガラスのピラミッド

札幌の北東部にあるモエレ沼公園は、270万tの廃棄物を埋め立てたゴミ処理場の跡地に造成された総合公園。「人間が傷つけた大地をアートで再生する」とイサム・ノグチ(1904～1988)が基本設計を担当し、「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもとに造られた。すぐ近くには、都市と農業をつなぐ田園テーマパーク「サッポロさとらんど」もある。公共交通機関を使うと、地下鉄東豊線環状通東駅などからバスで30分ほど。車でも中心部からは30分ほどかかる。

園内にある「テトラマウンド」。イサム・ノグチのシンプルかつダイナミックな造形

公園のシンボルでもあるガラスのピラミッド「HIDAMARI」。中に入ると、太陽光がアトリウム内に差し込み、辺りの自然と一体化しているような感覚を味わえる。青空が映える昼間の外観も美しいが、夕暮れどきには日中とは異なる幻想的な姿を見ることができる。ピラミッドの中には、イサム・ノグチの歩みなどが紹介されているギャラリー、多目的スペース、レストランなどが入っている。また、ピラミッドの冷房システムは、自然エネルギーである雪を用いており、自然環境保全の観点からも注目されている。

ガラスのピラミッドの内側

ガラスのピラミッドの中に展示されているイサム・ノグチの作品「オンファロス」

1600本の桜が植樹されている「サクラの森」には、イサム・ノグチがデザインした100基以上の遊具が7か所のエリアに分けられて設置。どの遊具もひとつのアート作品として成立しており、子どもたちはそこを登ったり、滑ったりして遊ぶことができる。初夏になると、海辺をイメージした「モエレビーチ」や150mのカナールにつながる「アクアプラザ」から水が湧き出し、子どもたちの歓声が響き渡る。また、水の彫刻と呼ぶにふさわしい「海の噴水」もGWから10月半ばまで見ることができる(2023年10月現在故障中)。

ダイナミックな水の動きが生命を感じさせる「海の噴水」

「サクラの森」の中にある遊具

9月には毎年花火大会が催され、それが終わると紅葉の季節に入る。そして、冬には一面の雪景色の中でクロスカントリースキーなどを楽しめる。歩くスキーやスノーシューのレンタルもある。冬になると、その存在感を増すのが標高62mのモエレ山。頂上から公園全体はもちろん、札幌市全体を見渡せる山で、そこが冬には子どもたちのそり遊びの拠点となる。四季折々いろいろな楽しみ方のできる、自然とアートがひとつになった公園だ。

札幌市北東部で唯一の山・モエレ山

スポット詳細

住所: 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 地図
エリア: 札幌中心部エリア札幌郊外エリア
電話番号: 0117901231
時間: 7:00-22:00(最終入場21:00)
休業日: 無休(各施設は休業日あり)
料金: [入園料]無料
駐車場: あり(1,500台)
※冬季は100台
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、その他)
※ガラスのピラミッドショップのみ可
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay、Google Pay)
※ガラスのピラミッドショップのみ可
Wi-Fi: あり(Sapporo City Wi-Fi
※ガラスのピラミッドのみ)
コンセント口: なし
喫煙: 可(屋内施設不可)
英語メニュー: あり
平均予算: 【昼】1-1,000円
滞在目安時間: 60-120分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可
雨の日でも楽しめる: はい