札幌市時計台

歴史的建造物

昔と変わらぬ澄んだ鐘の音を響かせる札幌のシンボル

テレビ塔や大通公園から見て北側、市役所や新聞社などのオフィスビルの立ち並ぶエリアに札幌市時計台がある。創建から140年以上、この場所で札幌の街の歩みを見守ってきた文化財建造物だ。

ビル街にたたずむ時計台 ビル街にたたずむ時計台

札幌農学校の演武場だった時計台

ビルとビルの間にたたずむ札幌市時計台。白い壁と赤い屋根、そしててっぺんにある塔時計が目印だ。最寄りの駅は地下鉄大通駅となる。時計台と呼ばれ親しまれているが、正式名称は「旧札幌農学校演武場」。札幌農学校は、北海道大学の前身であり、北海道開拓の指導者を育成するために創設された。時計台(演武場)は、同校の初代教頭であるクラーク博士の構想をもとに、2代目のホイーラー教頭が基本構想図を作り上げ、1878年(明治11)に建設。1963年(昭和38)11月に制定された札幌市民憲章に、「わたしたちは、時計台の鐘がなる札幌の市民です」と記され、時計台は札幌の象徴として位置づけられた。1970年(昭和45)には国の重要文化財に指定。

市役所側から見た札幌市時計台 市役所側から見た札幌市時計台

時計台や農学校の歴史がわかる展示

建物の1階、入り口の左手には、世界12か所の有名な教会の鐘の音が聴けるコーナーや、市内・道内の文化財建造物を紹介するコーナーなどがある。奥に進むと、時計台(演武場)の歴史や札幌農学校の歩みがわかる資料が数多く展示されている。農学校の卒業生には、内村鑑三や新渡戸稲造など、近代日本をリードした人物もたくさんおり、新渡戸稲造のノートも展示。さらに、時計台修復の様子を映し出した映像なども用意されており、見ごたえのある資料展示となっている。

札幌農学校の全景の模型。中央に演武場(時計台)がある 札幌農学校の全景の模型。中央に演武場(時計台)がある

コンサートなどにも使われる2階ホール

2階のホールでは、2017年(平成29)に設置されたクラーク博士像が出迎えてくれる。教頭として着任した当時の写真や資料をもとに作られたそうだ。塔時計本体は今も現役で活躍しているため、内部構造を間近で見ることはできないが、2階には同じ仕様の姉妹機が展示されている。また、時計台に愛着を感じてもらうことを目的とし、夜にはこのホールの貸し出しも実施。木造で天井が高いことから音響効果が良いとされ、音楽会がよく開催されている。雰囲気の良さから結婚式で利用する人もいるそうだ。

広々とした2階ホールは地元の人たちがコンサートや講演会にも利用 広々とした2階ホールは地元の人たちがコンサートや講演会にも利用

クラーク博士の横に座って記念写真を撮ることができる クラーク博士の横に座って記念写真を撮ることができる

時計台全景を撮れる撮影スポット

ビル街で車の往来も多いエリアなので、外観をしっかり写真に収めるのはなかなか難しい。もし全景を撮りたければ、時計台正面入り口の真向かいにある札幌MNビルの2階テラスへ。時計台撮影テラスとして、観光客などに無料開放しているのだ。少し高い位置から全景をうまく撮ることができる。また、時計台の敷地内に撮影スポットも設置されており、こちらはスマートフォンを縦にして撮ると全景を収めることが可能だ。ボランティアガイドの人がいるときは、気軽にシャッターを押してくれる。

時計台正面の札幌MNビルの2階テラスは絶好の撮影スポット 時計台正面の札幌MNビルの2階テラスは絶好の撮影スポット

撮影用テラスから撮った時計台の全景 撮影用テラスから撮った時計台の全景

スポット詳細

住所
北海道札幌市中央区北1条西2 旧札幌農学校演武場
電話番号
0112310838
時間
8:45-17:00
休業日
1/1-1/3
料金
[観覧料]大人200円、高校生以下無料
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(Free Wi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり(英語標記)
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(キャリーバッグ等に入っている場合)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 札幌市時計台
    4.0 投稿日:2022.07.12
    札幌市時計台。札幌の有名スポットの1つであり重要文化財。ガッカリ度が大きいと言われるが、何をガッカリかわからない。展示物は時計台の歴史、時計の仕組み等々見る価値は十分ありました。
  • 案内ビデオは是非観てください。詳しく分かります。
    4.0 投稿日:2022.07.09
    正式名称は「旧札幌農学校演武場」。北海道大学の前身である札幌農学校の施設として、初代教頭であるクラーク博士の構想に基づき明治11年に建設されました。これまでに教育団体の事務所や軍用施設、昭和には市立図書館として活躍してきたこの建物は、昭和45年6月に国の重要文化財に指定。幾度かの修復工事を経ながら、現在は札幌市を代表する名物スポットとして、そして市民に時を告げる時計塔として愛され続けています。「少...
  • 今なお動く
    4.0 投稿日:2022.07.03
    何十年も前の学生時代以来、2度目の訪問です。日本最古の塔時計です。国指定の重要文化財です。建設当時の機械が未だに動いているのに驚きました。

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