千葉市立加曽利貝塚博物館
縄文時代を代表する遺跡のひとつとして知られている貝塚
加曽利貝塚が果たした役割
縄文時代は約1万6000年前から約2800年前までの約1万3000年続いた。加曽利貝塚は、貝層形成のピークが5000年前と4000年前の時期の異なる2つの貝塚が隣接しており、全国的に見ても他に類をみない場所といえる。大正時代にこの貝塚から見つかった土器は、当時知られていた土器と比べ特異なものだったため「加曽利E式」と「加曽利B式」と名づけられた。その後、関東地方の土器研究に大きな影響を与えた土器として、研究上重要な存在になった。加曽利貝塚は古くから注目されていたが、1907年(明治40)の東京人類学会の調査や大正時代の東京大学による発掘調査などにより、その重要性が認識された。1961年(昭和36)に貝塚のエリアが含まれる範囲の開発計画が立てられた際、県立千葉高等学校教諭の武田宗久により貝塚保存の重要性が訴えられ、発掘調査を実施。その成果を踏まえ、国会でも貝塚の重要性が議論されるなど、日本の遺跡保存の草分け的存在として知られてきた。
2つの貝塚は何を物語るのか
加曽利貝塚で発見されたのは、環状の北貝塚と馬蹄形の南貝塚。両者の間には1000年近い差があり、時期によってちょっとした違いがある。古い北貝塚で見つかった貝は小ぶりで大きさにばらつきがあるのに対し、南貝塚では北貝塚よりも大きめの貝が多く見られる。採取に向いている貝だけを選び、資源保護を意識した採取が行われていたのかもしれないそうだ。また、貝塚の形成が下火になってきた頃に造られた大形建物跡なども最近の発掘調査で見つかっており、加曽利貝塚周辺には長い間人が暮らしていたことがあらためて明らかになった。
加曽利貝塚の現在
加曽利貝塚は2017年(平成29)10月に特別史跡に指定された。今も目的を定めた発掘調査を継続して行い、これからの史跡整備に向けての新しい成果を蓄積している。加曽利貝塚や東京湾東岸地域の大きな貝塚の多くで見つかっているイボキサゴの身は、食用にするには小さすぎ食欲を満たすには物足りない。多くの研究者たちは大量に見つかっているのだから何か生活に密着した利用目的があったのではないかと感じていたが、利用方法は近年まで謎だった。最近の研究でわかってきたひとつの考え方として、旨みを利用した出汁のような使い方を行い生活に役立てていたのではないかという提案がされているそうだ。当時の人々の暮らしを探求するための調査はこのあとも続けられる。発掘成果を見学できる説明会も発掘調査終盤に必ず開催されている。
スポット詳細
- 住所
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千葉県千葉市若葉区桜木8-33-1
地図
- エリア
- ベイエリア
- 電話番号
- 0432310129
- 時間
- 9:00-17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 月(国民の祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始(12/29-1/3)
- 料金
- [博物館・野外施設]無料
- 駐車場
- 有り(80台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(英語パンフレット)
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 屋内と屋外の展示
- 千葉市若葉区にある、5000年前の縄文時代中頃が起源の加曽利貝塚にある博物館です。発掘された土器、石器、土偶などのある常設展示のほか、屋外には貝塚の断面や復元家屋の展示があります。見学、駐車場料金は無料です。
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- 見応えがあります。
- ちーばるの半券でもらえるグッズ欲しさに、超久しぶりに行きました。車で行っても分かりづらい、住宅街の中にあります。博物館自体は、建てられたそのままという感じで昭和感満載です。オリジナルグッズは、マスコット犬のクリアファイルで、結構可愛かったです。
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- 博物館、駐車場無料
- 駐車場も博物館も無料でこれだけの資料が揃っているので、近くにいるなら、一度は寄って見て欲しいところです。昔の家や地層を横から見られる場所も点在しており、お散歩しながら散策できます。
TripAdvisorクチコミ評価
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