SLキューロク館

博物館/科学館

動くSLに乗車体験できるSLミュージアム

「SLの走るまち」真岡市の車両基地「真岡駅」にあるSLミュージアム。蒸気機関車や珍しい旧車両を入場無料で見学できる。土・日曜、祝日には「キューロク」や「デゴイチ」が敷地内を圧縮空気で走行する。

「キューロク」の太いボイラー、短い化粧煙突、低い2つのドームを模した「キューロク館」。左には「デゴイチ」が待機} 「キューロク」の太いボイラー、短い化粧煙突、低い2つのドームを模した「キューロク館」。左には「デゴイチ」が待機

SL愛にあふれた「SLの走る町」真岡市

「真岡(もおか)駅」には蒸気機関車のような形をした2つの建物が並んでいる。1つは真岡駅の駅舎。もう1つはSLの車庫兼展示施設で「9600形蒸気機関車(キューロク)」が格納されている。「SLキューロク館」は、土・日曜、祝日に「SLもおか」の運行される「SLの走るまち」真岡市のSL観光拠点施設として、2013年(平成25)車両基地のある真岡駅東口にオープン。2015年(平成27)には「SLフェスタ」にあわせて静岡市城北公園から譲渡を受けた「D51形蒸気機関車146号機(通称デゴイチ)」が公開され、並びの車庫に常設された。大正生まれの日本が誇る名機「キューロク」と日本のSLの代名詞である「デゴイチ」をはじめ、数々の古い車両を見たり触ったり乗ったりできる「鉄道の聖地」として、鉄道ファンや観光客、地元の人々に愛されている。

SLキューロク館ではオリジナル商品をはじめここでしか買えないSLグッズを販売} SLキューロク館ではオリジナル商品をはじめここでしか買えないSLグッズを販売

貴重な車両を見られる「鉄道博物館」

展示の目玉は「キューロク」「デゴイチ」そして昭和末期までSLに牽引されて走っていた国鉄時代の旧客車「スハフ4425」の3両。名前の由来である「キューロク」は1920年(大正9)に川崎造船所兵庫工場で製造されて以来、1976年(昭和51)に廃車になるまで北海道で活躍。その後、長らく真岡市の井頭公園で展示されたのち、2013年(平成25)にSLキューロク館に移設された。整備された運転台は、誰でも自由に中に入って見学できる。館内の同線路上に展示されている客車「スハフ44形客車25号機」も休憩スペースとして開放されている。キューロクの隣には、日本のSLの代名詞ともいわれる「D51形蒸気機関車146号機(デゴイチ)」が格納され、同線路上に「ヨ8000形貨車(車掌車)」「ト1形無蓋貨物車」「ワ11形木造有蓋貨物車」「ワフ15形貨物緩急車」が連結状態でたたずんでいる。「キハ20形ディーゼル動車」と「DE10形ディーゼル機関車1014号機」は屋外線路上に展示されている。

急行「ニセコ」客車で2012年(平成24)に真岡駅に移設された「スハフ44形客車25号機」} 急行「ニセコ」客車で2012年(平成24)に真岡駅に移設された「スハフ44形客車25号機」

前方から「ヨ8000形貨車」「ト1形無蓋貨物車」「ワ11形木造有蓋貨物車」「ワフ15形貨物緩急車」} 前方から「ヨ8000形貨車」「ト1形無蓋貨物車」「ワ11形木造有蓋貨物車」「ワフ15形貨物緩急車」

「キハ20形ディーゼル動車」(右奥)と「DE10形ディーゼル機関車1014号機」(右手前)。左はSLもおかの50系客車} 「キハ20形ディーゼル動車」(右奥)と「DE10形ディーゼル機関車1014号機」(右手前)。左はSLもおかの50系客車

施設内を動くSLに乗車体験できる

見学は無料。展示車両は、自由に見学したり乗ったりできるが、そのなかでも「キューロク」と「デゴイチ」は、本来の蒸気ではなくコンプレッサーで作った圧縮空気を動力にして自走できるよう改造されていて、迫力あるSLの動きを間近で見ることができる。土・日曜、祝日の10時半、12時、14時半の1日3回、車掌車「ヨ8000形貨車(車掌車)」と連結した「キューロク」が施設内の線路(約30m)を約15分間かけて3往復する「キューロク車掌車連結走行」が行われる。運行時は、1回の運行につき1組2人まで限定で、運転台の助士席に乗って汽笛を鳴らす体験や、車掌車に乗れる有料サービスがある。「デゴイチ」でも不定期で同様の体験ができる。乗車券は当日先着順に販売され、予約は不可となっている。

「デゴイチ」は1938年(昭和13)に日本車両名古屋工場で製造され、1976年(昭和51)まで北海道で活躍した} 「デゴイチ」は1938年(昭和13)に日本車両名古屋工場で製造され、1976年(昭和51)まで北海道で活躍した

貨物列車などに連結し車掌が乗車する「ヨ8000形貨車(車掌車)」} 貨物列車などに連結し車掌が乗車する「ヨ8000形貨車(車掌車)」

真岡駅は「まるごとSLミュージアム」

1912年(明治45)に日本国有鉄道で最初のローカル線として開業した真岡線は、地域の重要な公共交通として地元に愛される歴史ある路線であるとともに、土・日曜には「C12形」SLが走る人気路線である。旧国鉄時代には利用者減少により廃止の危機に瀕したが、1994年(平成6)に開始した「SLもおか」の運行により集客数を伸ばし、今や「SLの走るまち」として有名になった。車両基地のある真岡駅の駅舎は、1997年(平成9)に「SLもおか」にちなみ、建物自体が「C11」を形取った複合施設に改築され「真岡駅子ども広場」「真岡鐵道株式会社の本社」を併設。東口駅前広場には、1994年(平成6)に真岡鉄道のSL運行開始を記念して造られたモニュメント「C55形蒸気機関車の動輪」が展示され、東口駅前広場北側には、鉄道の安全運行を祈願するため建てられた「守鐵社」を祀るなど、SL好きのためのスポットが集中している。駅全体が「まるごとSLミュージアム」の真岡駅を楽しもう。

「関東の駅百選」の認定駅となっている真岡駅} 「関東の駅百選」の認定駅となっている真岡駅

スポット詳細

住所
栃木県真岡市台町2474-6 map map 地図
エリア
益子エリア
電話番号
0285839600
時間
10:00-18:00
休業日
火(祝日の場合は翌日)
料金
[入館料]無料
[SL助士席乗車体験]1,000円
[車掌車乗車体験]300円
駐車場
あり(121台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
不可(補助犬は可)
※補助犬以外はキャリングケースに入れる場合は可。
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • SLキューロク館内
    3.0 投稿日 : 2017.08.01
    SLキューロク館内にある売店併設の小さなカフェです。ドリンクやソフトクリームなど扱っていますが、終了が早い。目の前の客車内では飲食禁止なので注意。

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アクセス

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最寄り

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