西明寺
益子観音と笑う閻魔さまがたたずむ静寂の寺院
行基菩薩の開山、別称「益子観音」
行基によって開山され、紀貫之で知られる豪族・紀氏がこの近くに城を築き、厚く庇護してきたとされる西明寺。坂東三十三観音霊場の札所としても人々に親しまれてきた。現在、この一帯には「普門院診療所」をはじめとする社会福祉施設があるが、それらは国立がんセンターの内科医であった前住職が創立したもの。現住職もその意志を継ぎ、福祉施設運営とともに寺院を管理している。境内は見どころが満載。寺務所も兼ねるカフェ「獨鈷庵」から先へ進み下野七福神の布袋さまに一礼、県の天然記念物である椎林に覆われた石段を仰げば、国指定重要文化財に指定されている楼門が見えてくる。心地よい空気に気持ちが安らぐ。
西明寺といえば「笑い閻魔」
楼門をくぐる手前、左手には、室町時代の建立と伝わる三重塔があり、こちらも国の重要文化財。板屋根の三重塔は日本唯一とされており、軒の反りや勾配が深いそのたたずまいに圧倒される。楼門をくぐると正面に本堂、右手には、西明寺でもっとも話題の「閻魔堂」がある。茅葺きの簡素な建物で、堂内には善童子像と悪童子像に挟まれる形で「笑い閻魔」が鎮座。その横には地蔵菩薩像と奪衣婆像が安置されている。閻魔は地蔵菩薩の化身といわれており、地蔵菩薩は悪事を働いて地獄に堕ちた人を救う、人のためなら地獄へも行くという菩薩行の実践を表したものだそう。地蔵菩薩はいつも笑みを絶やさないため、その化身たる閻魔も笑っているのだとか。閻魔堂堂内は非公開だが、内部を見られる格子窓があるので、ぜひお見逃しなく。
重要文化財、本堂内厨子も拝観
本堂内では、十一面観音菩薩立像をはじめ全八体の仏像を安置。それらが鎮座する厨子が西明寺で最も古い建造物であり、国の重要文化財に指定されている。堂内拝観は別途料金になるが、歴史と風格ただよう堂内をぜひ見学していきたい。このお堂に寄り添うように生える、高さ30mにもなる高野槙は県の天然記念物。樹齢800年にもなる大木の美しさに見惚れてしまう。
参拝前後、忘れずに御朱印を!
参拝後の楽しみのひとつ、御朱印の授与。西明寺でひときわ人気のある「笑い閻魔」を描いた御朱印もあるが、ここで注意。笑い閻魔を描いた御朱印は誰でも描けるわけではないため、参拝前に予約が必要になる。笑い閻魔の絵入りの御朱印を欲しい場合は、参拝前に忘れずに連絡しよう。授与は獨鈷庵にて。獨鈷庵では、山の景色が広がるテラスでおいしいハーブティーや食事を楽しめる。コーヒーは真岡の自家焙煎珈琲店「ソワカフェ」の豆を使用。参拝後の余韻に浸りながら、すがすがしい空気とともに味わいたい。
スポット詳細
- 住所
- 栃木県芳賀郡益子町益子4469 地図
- エリア
- 益子エリア
- 電話番号
- 0285722957
- 時間
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[夏(4-10月)]8:00-17:00
[冬(11-3月)]9:00-16:00 - 休業日
- 年中無休
- 料金
- [拝観料]300円
- 駐車場
- あり(15台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 多目的トイレあり
- 乳幼児の入店
- おむつ交換台あり
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 2018年1月訪問 ようやく笑うえんま様❤
- 笑うえんま様のご朱印を、3度目にしてようやく頂きました。一度目はGW中で、書いてくださる方が隣のお蕎麦屋さんでお仕事中とのことで、無理でした。二度目は、不在とのことで、頂けたときは、「来る前にお電話を……」とのことで、確認した上で、頂けたこと、思いもひとしおです❤
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- 益子観音
- 坂東三十三観音巡礼にて訪問笠間→益子のシャトルバスに乗って陶芸メッセにて下車後40分以上歩いてアプローチ標高差100m程を登りました境内の階段を登り終えるととてもステキな佇まいの山門、三重塔そして本堂静かな空間が広がっています
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- 文化財の建物
- 益子市街から東南にかなり移動した山間部にあります、坂東三十三観音霊場の二十番札所になっています、真言宗豊山派の寺院で楼門や三重塔は国の重要文化財になっています。
TripAdvisorクチコミ評価
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