半月山展望台

紅葉シーズンは撮影目的の登山者が多く訪れる

中禅寺湖スカイラインで半月峠第二駐車場へ

その風光明媚な環境から、明治より国内外の人々に愛されてきた奥日光。中禅寺湖や男体山、華厳ノ滝、竜頭ノ滝、戦場ヶ原など、この地域の美しさを象徴するスポットは数多い。中禅寺湖湖畔の「立木観音入口」という信号を中禅寺立木観音方面に折れ、少し進むと、県道250号、通称、中禅寺湖スカイラインという半月山に通じる道路がある。この道路の終点、半月山第二駐車場が、半月山展望台へつながる登山口だ。中禅寺湖スカイラインは11月下旬から4月上旬まで通行止めで、そのほかの時期でも通れるのは7:00-17:00のみ。時間に余裕を持って計画的に訪れよう。バスも季節運行のため、運行情報は東武バス日光に問い合わせを。

途中の景色も美しい、快適なプチハイク

中禅寺湖スカイラインから半月山第二駐車場まで、およそ15分。この間も緑豊かで心地良い景色が周辺に広がっている。半月山第二駐車場に到着する前に「中禅寺湖展望台」の駐車場が右手にあり、景色もすばらしいが、半月山第二駐車場ではないので勘違いしないよう注意しよう。
半月山第二駐車場に到着したら、いよいよ軽登山スタート。開放感のある登山道は唐松をはじめさまざまな木々がたゆたい、気持ちがいい。歩みを止めて振り返ってみると、視界には足尾の山々が。運が良ければこちら方面のはるか向こうに富士山も見えるそう。奥日光側は展望台まで視界が開けることはなく、到着してからのお楽しみだ。ところどころ傾斜が急な地点もあるので、景色に見惚れて足を踏みはずさないように注意しよう。

見晴らしのいい登山道

標高が高いので防寒対策も忘れずに

来て良かった！と思える眼下の光景

目的地点が近づくにつれ、傾斜はゆるやかに。そのうちに木製の展望台が見えてくる。展望台に上がり右手に目を向けると、ハッとするような光景が。紺碧の中禅寺湖、威風堂々たる男体山、中禅寺湖に突き出た八丁出島。戦場ヶ原方面に目を凝らすと、竜頭の滝や湯滝も見える。圧巻の大パノラマに感動して立ち尽くすこと必至。一瞬で「わざわざ歩いてきたかいがあった」と思えるはずだ。
奥日光が紅葉する10月中旬から下旬の週末は、特に混み合うことを念頭に入れ計画を立てよう。

振り返れば絶景。右手にあるのが半月山第二駐車場

展望台より感動の大パノラマ