千波湖
水戸の歴史とともに変容した市民の憩いの場
かつては水戸城の自然堀として利用された
JR水戸駅南口から徒歩約15分という距離にある千波湖は、面積は約33万2000平方メートル、周囲約3kmの淡水湖だ。その周辺と緑地からなる千波公園には広場やカフェなどがあり、水戸市民の憩いの場となっている。隣接する偕楽園から眺める千波湖の風景は、水戸を代表する景観といっても過言ではない。もともとは那珂川の氾濫などにより生じた浅い沼であったものが、江戸時代に水戸城の堀として囲い込まれることにより形成された。当時は現在の約3.8倍の面積があったが、大正時代に干拓・開田事業が進められ、現在の形になった歴史がある。湖畔から湖を見渡すと、水鳥が水面を優雅に泳ぐ姿を容易に確認できる。白鳥と黒鳥が生息しており、すぐ間近で眺めることができるのも特徴だ。また、手漕ぎボートやスワンボートのレンタルもあるので、実際に湖面に出て自然を満喫することも可能だ。
カフェや親水デッキなど整備が行き届いている
千波公園の千波湖の西側付近には、水戸黄門でおなじみの水戸藩第2代藩主・徳川光圀公(とくがわみつくにこう)の像が立っており、その周辺は「黄門像広場」として観光名所となっている。黄門像のすぐかたわらにある「好文カフェ(こうぶんかふぇ)」では食事ができるほか、休憩所、観光案内所も併設している。「好文カフェ」は屋上に登ることができ、周囲を一望できるスポットとして人気だ。湖畔には水辺をより近くで眺めることのできる幅30mの親水デッキが設置されており、夜はライトアップされてロマンティックな雰囲気を演出している。湖をぐるっと囲んでいる桜並木の遊歩道はジョギングルートとして人気で、天気のよい日は数多くの市民ランナーとすれ違う。時間があれば一周散歩してみてはいかがだろう。
水戸の大きな祭りの会場としても活躍
千波公園にはジャングルジムや滑り台のある児童公園があるほか、実物のSLも展示されているので、子ども連れでも遊び場に困ることなく時間を過ごすことができる。展示されているSLはD51型蒸気機関車(通称デゴイチ)で、昭和初期に常磐線の貨物列車として活躍していたもの。近代化によりSLが廃止されたあと、1971年(昭和46)に現在の千波湖畔へと設置された。全長約19mの圧巻の大きさは、鉄道好きでなくても見ごたえ十分だ。さらに、少し南側に進むと開けた芝生の「ふれあい広場」があり、さまざまなイベントが開催され賑わいを見せている。このように湖の見事な景観だけでなく、いろいろな観光施設も備えた千波湖周辺は、60年以上続く水戸の歴史ある「水戸黄門まつり」の花火大会の会場としても利用されており、水戸市民にとって欠かせない場所となっている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- のんびり散歩できる。
- 湖の周りにある散歩道。湖越しに水戸の街が眺められます。のんびりと散歩ができて気持ちよく過ごせます。駐車場はシーズンの休日は有料になります。
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- 鳥たちを見ながら散策しました
- 遊歩道が湖の間近にあるので鳥たちの生態を観測しながら散策出来ます。花たちも綺麗に咲き誇っていました。
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- 桜が咲き誇る綺麗な湖畔
- 駐車場は湖南坂駐車場が一杯で隣の舗装されていない旧消防学校跡駐車場に。どちらも無料でした。湖畔に降りると綺麗に咲いた桜が満開で、鴨や黒鳥もおり豊かな自然を満喫できます。歩いて10分ほどで偕楽園に着きます。晴れていて暖かでしたので人出も多かったです。
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