大川美術館
山の中腹にたたずむ美術館でアートとともに過ごす時間を満喫
いくつもの展示室が連なる美の館
木々の間から桐生市街地を見下ろす山の斜面に沿って立つ大川美術館。エントランスからフロントを過ぎると、まずは、通路沿いに並ぶ小さな展示室が迎えてくれる。この建物は、社員寮を増改築したものだそう。なるほど、一つひとつの展示室は寮の居室ほどの広さで、ほどよいプライベート感の中、ゆっくりと絵画を鑑賞できる。ここには、ヨーロッパのモダンアートやヨーロッパに留学した日本の画家の作品が並び、絵画の個性がそのままその展示室の雰囲気を演出している。ゆっくりと絵画を眺められるようにと、それぞれの部屋の中央にソファが配するという配慮が心憎い。そこに座って鑑賞すると、自分がアート空間の一部になったかのような感覚を覚えるようだった。
多彩な角度でアートの魅力を発信する趣向を凝らした展示の数々
最上階の展示をゆっくりと堪能し階段を降りて次の展示室へ向かうと、そこには、上階とはまた異なる空間が待っていた。広い空間に平面作品と立体作品が配置され見ごたえがある。大川美術館は、桐生市出身の実業家・大川栄二が40年にわたって収集した約1200点のコレクションを広く公開しようと、1989年(平成元)4月に開館。現在、収蔵作品は、7500点にものぼり、松本竣介を中心とした日本近現代の洋画のほか、ピカソやベン・シャーンなどの西洋絵画、日本画や世界的に知られる新井淳一のテキスタイルなど、幅広いジャンルの作品を鑑賞できる。そして、年数回、さまざまなテーマで開かれる企画展では、趣向を凝らした展示を行っている。
作品の鑑賞の後には図書室やカフェでゆったり……のぜいたく
ひととおり鑑賞を済ませ、さらに階下へと降りていくと、庭園の景色を見渡せるカフェとそして図書室が。図書室には、美術史などがそろい、鑑賞によって湧き上がった美術への興味をさらに高めることができる。そして、カフェで、淹れたてのコーヒーをいただく。美術鑑賞のあとに、ゆったりと楽しむカフェタイム……なんともぜいたくな時間だ。窓越しに見える、桐生の山の自然豊かな風景が美しく、まさに展示室の延長のよう。テラスに出ると清んだ空気が心地よく、輝く緑の木々がすがすがしい。美の館の周遊は、丸一日いても飽きない充実した時間だった。次回の企画展にも訪れて、何度でもこのぜいたくな時間を味わいたい。
スポット詳細
- 住所
- 群馬県桐生市小曽根町3-69 地図
- エリア
- 東部エリア
- 電話番号
- 0277463300
- 時間
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10:00-17:00(最終入館16:30)
[カフェ]11:00-15:50 - 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、年末年始(12/28-1/3)、その他展示品入れ替えのための休館あり
- 料金
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【観覧料】
[一般]1,000円
[高校生・大学生]600円
[小・中学生]300円 - 駐車場
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有り(20台)
※美術館向かいの水道山公園駐車場をご利用ください。 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 車椅子での入店
- 可(ただし各階の移動は階段のみ)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- お忍びでひっそりとしたい時に◎
- ひっそりとしていて長閑ですが、バラエティに富んだ作品があり刺激になりました。駐車場も近くにあり、小高い場所にあるので急な坂道を通りますが、木漏れ日が良かったです。一人では多分心細いと思いますが、親しい友達と行くには良い美術館と思います。喫茶室がお休みでした。
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- 松本竣介のコレクション
- 松本竣介のコレクションがあるというので訪問しました。急坂を登らなければいけないので、体力に自信がない人はタクシーなどで行った方がいいと思います。
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- 静かな環境にある美術館です
- 桐生駅だと遠いので車利用をお勧めします。(駐車場はあります)2019年11月現在、松本竣介の街歩きの時間が展示されています。今年、12月8日までの展示だそうです。この絵画は都会風景を描いた作品で、絵を見た思ったのは、街を歩いて得た印象やイメージを思い描いて、絵にしているように感じました。桐生周辺で彼の絵が見られる機会は、そうは無いと思いますので、桐生に来られたら、訪問されることをお勧めしま...
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