道の駅 六合

山あいにある道の駅 六合(くに)は、敷地内にさまざまな楽しみがある複合施設

ドライブ途中にうれしい直売所や日帰り入浴施設

初めての人はその読み方に戸惑う六合地区は、その土地のほとんどを原野が占める森の郷。もともとは六合村という地名で、「日本で最も美しい村連合」にも名を連ねている。同地区は高いところでは2000m以上の高地にあり、高原独特の気候と肥沃な大地を利用して、高原野菜や花いんげんなどの生産が盛んだ。また、美しく咲く六合の花は、ブランド化され、多くの人の目を楽しませている。静かな山あいの風景に溶け込むようにある道の駅の敷地内には、複数の食事スポットと野菜の直売所、日帰り温泉施設、宿泊施設などが集まっている。その中心となっているのが、地域の特産である花いんげんのほか、山菜や幅広いんげん、入山キュウリなど地元産の新鮮野菜を手に入れることのできる直売所。花いんげんを使った加工品も人気で、地域ならではのお土産を探している人にぴったり。

古い建物の風合いが生かされた宿泊施設「花まめ」

敷地内には気軽に入れる足湯もある

清流を使ったそばやうどんが人気のお食事どころも

山深い場所にあるため、清らかな水流も自慢のひとつ。その清流を使った逸品を味わえるのが「六合の郷 しらすな」。店の人もおすすめの蕎麦は、歯切れがよく、のどごしのよいのが特徴。さらに驚くのはその「盛り」具合、揚げたての野菜や山菜の天ぷらとセットにすれば、たくさん食べたい人も満腹になること間違いなしのボリュームだ。直売所を挟んで反対側にあるお休み処「くに」では、「花豆ジェラート」などのカフェメニューも充実しており、ちょっと小腹が空いたときには便利な店となっている。

清流を使って仕上げられ、風味が際立つ蕎麦

車中泊もできるRVパークを完備

道の駅 六合には、2通りの宿泊関連施設があることも大きな特徴。まず、お食事処のしらすなに隣接しているのが、「温泉宿 花まめ」。築100年以上の養蚕農家をリノベーションしたお宿で、民家風の和室とロッジ風の洋室があり、情緒あふれる風景とともに温泉、食事などのんびりと楽しむことができる。もう1つの宿泊施設がキャンピングカーなどで快適に安心して車中泊をできるように整備された、日本RV協会が推進する「RVパーク」だ。道の駅の裏手にあり、パークのすぐ隣には、日帰り入浴のできる「応徳温泉 くつろぎの湯」がある。泉質は、さらりとしたお湯で美肌の湯としても人気が高い。見た目はややクラシカルだが、宿泊のほか、食事と入浴もできる高機能な施設。のんびりドライブを楽しむ途中の休憩でも、宿泊をともなうロングドライブでも、使い方に応じてさまざまな楽しみ方のできる道の駅だ。

地域の人々にも親しまれている日帰り入浴施設は、車中泊の人にも重宝されている

電源付きのRVパーク。長距離ドライブで旅をするにはうれしい施設だ

地域の伝統を感じる「こんこんぞうり」はお土産にぴったり

地域の特産品にも触れられるお休み処「くに」