群馬県立館林美術館

美術館

自然の風景とアートが織りなす豊かな時間

2001年(平成13)、群馬県で2つ目の県立美術館として誕生した「群馬県立館林美術館」。展示作品もさることながら、周囲の自然と調和した建物自体も見ごたえがある。時間をかけて楽しみたい美術館だ。

カスケードと芝生に挟まれたアプローチを進むにつれ美術館への期待が高まる} カスケードと芝生に挟まれたアプローチを進むにつれ美術館への期待が高まる

豊かな自然と近代的な建物が調和

白鳥が飛来することでも有名な多々良沼(たたらぬま)公園に隣接し、豊かな自然に溶け込むようなたたずまいが印象的な「群馬県立館林美術館」。駐車場から水路に架けられた橋を渡って美術館へ。水路には鯉やカメが生息し、建物を囲い込むように青々とした芝生の広場が広がっている。どこから見ても絵になる風景だ。「自然と人間の関わり」をテーマに掲げる同館がコレクションの核としているのが、19世紀末-20世紀初頭に活躍したフランスの彫刻家フランソワ・ポンポンの作品。動物をモチーフとした親しみやすい作風で、2021年(令和3)には全国で巡回展が開催されるなど、近年日本でも人気が高まっている。「日本で唯一ポンポンの作品を常設しており、ここでしか見られない作品や資料を目指して来館されるファンもいらっしゃいます」と学芸員の熊谷ゆう子さん。メインの展示室1では彫刻を中心に展示しており、南側全面がガラス張りで自然の風景とともに作品を鑑賞できる。企画展によって作品が入れ替わるが、ポンポンの作品は大体において見ることができるという。

芝生の庭に突き出た半月型の建物が展示室1} 芝生の庭に突き出た半月型の建物が展示室1

フランソワ・ポンポンの代表作『シロクマ』} フランソワ・ポンポンの代表作『シロクマ』

ポンポンの息遣いが聞こえる別館も見逃せない

展示室2、3、4は、ゆるい弧を描く廊下に沿って並ぶ。廊下は前庭の景色を取り込む全面ガラス張りで、歩いていても気持ちいい。本館の展示を見終わったら、廊下を進んで屋外へ。木々に囲まれてひっそりと立つ別館「彫刻家のアトリエ」がある。フランソワ・ポンポンの資料や道具が展示されており、こちらも見逃せないスポットだ。ポンポンの故郷であるフランス・ブルゴーニュ地方の農家をイメージした建物は、フランス瓦やヨーロッパの古材を用い細部まで凝った造りで、建物自体を見学するだけでもおもしろい。アトリエは、ポンポンの死後に撮影されたアトリエの写真を参考に、実際に使われていた作業台や家具、飾りのレプリカを使って再構成されたもの。飾り棚や仕事机の上にはポンポンの作品が並ぶ。じっくりと見学していると、制作に励むポンポンの息遣いが聞こえてきそうだ。

「彫刻家のアトリエ」。周りには遊歩道が整備されている} 「彫刻家のアトリエ」。周りには遊歩道が整備されている

アトリエ内の細部までじっくりと鑑賞しよう} アトリエ内の細部までじっくりと鑑賞しよう

レストランやミュージアムショップでアートなひとときを満喫

館内にあるレストラン「エミール」では、心地よいアートの余韻に浸りながら、ランチやティータイムを楽しめる。看板メニューは館林産のブランド小麦「百年小麦(ひゃくねんこむぎ)」を使用したワッフル。外はサクッ、中はモッチリとした食感のワッフルとともに色とりどりの野菜や季節のフルーツが美しく盛り付けられたプレートは、まるでアート作品のよう。SNS映えもばっちりで、テーブルに運ばれてくると思わず感嘆の声が上がる。ミュージアムショップにもぜひ立ち寄りたい。企画展にあわせたグッズや書籍のほか、ポンポンの作品をモチーフにしたオリジナルグッズが並ぶ。シロクマ型のメモ帳や、動物のシルエットが散りばめられた鉛筆はちょっとしたお土産に最適。精巧に作られたフィギュアや、同館のロゴマークとシロクマを型取った館林銘菓・麦落雁(むぎらくがん)もおすすめだ。

ワッフルにソーセージと20種類以上の野菜が盛られた「エミールプレート」(1540円)} ワッフルにソーセージと20種類以上の野菜が盛られた「エミールプレート」(1540円)

ここでしか出合えないグッズも} ここでしか出合えないグッズも

スポット詳細

住所
群馬県館林市日向町2003 map map 地図
エリア
東部エリア
電話番号
0276728188
時間
9:30-17:00(最終入館16:30)
休業日
月(祝の場合は翌日)、年末年始、展示替等臨時休館あり
[GW、お盆(8/15を含む週)]無休
料金
展覧会により異なる
駐車場
あり(170台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay、PayPay、d払い、auPAY、ALIPAY、その他)
Wi-Fi
あり(館内提供Wi-Fi、エントランスのみ)
コンセント口
なし
喫煙
不可
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 2019年10月から12月にピカソのゲルニカの織物や絵が展示されていた時に行きました。
    3.0 投稿日 : 2019.12.19
    東武伊勢崎線館林駅からのバスで30分のところにあります。館林駅からこの美術館までのバスは1日8本しかありません。東武伊勢崎線多々良駅からは徒歩20分くらいのところにあります。東武伊勢崎線の線路は美術館の近くを通るのに駅が無いのが残念です。2019年10月から12月にピカソのゲルニカの織物や絵が展示されていた時に行きました。入場料は820円でした。高崎にある群馬県立近代美術館が所有しているピカソのゲ...
  • 洗練されたすばらしい美術館
    4.0 投稿日 : 2019.12.07
    館林にこんなすばらしい美術館があるとは驚きです。建物がとっても近代的で素敵です。周辺の芝とピッタリ合っています。そこでピカソ展を見てきました。本館からつながっているアネックス館もあります。まるでヨーロッパにある田舎の一軒家のような雰囲気がたまりません。レストランもあり、平日ならゆっくり鑑賞して時を過ごすのもいいと思います。ただ、交通の便はあまりいいとは言えません。車が便利ですが、電車なら東...
  • ピカソ展開催中
    4.0 投稿日 : 2019.10.31
    とても広大な土地に建てられた美術館はヨーロッパに来たような自然を感じました。平日の午前中なので一人で一つの作品をいろんな角度からじっくりと見る事ができました。ピカソの繊細さや一筆書きのような簡単さから歓声が聞こえてきそうな作品に改めて天才!を感じました。芝生を歩き鯉を見てしばし現実を忘れた貴重な時間を過ごせました。

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