建長寺

寺院

鎌倉最大級の名刹

鎌倉市内に5つある臨済宗の禅寺(建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄明寺)は「鎌倉五山」の名で親しまれ、建長寺はそのなかでも第一位に列せられる大本山。入ってすぐの総門から三門、仏殿、法堂(はっとう)が国の重要文化財に登録されている。

東日本最大の規模を誇る山門 東日本最大の規模を誇る山門

若者にも知られる建長寺

建長寺といえば、豆腐と野菜で作った「建長汁」がなまって「けんちん汁」になった、2003年(平成14)にサザンオールスターズが三門前でライブを行った、などで若い人でもその名を知る人は多いだろう。そんななじみの寺は、実は1253年(建長5)に日本最初期の禅寺として建立された古い歴史をもつ。開山は当時鎌倉幕府五代執権・北条時頼が迎えた南宋から渡来した蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)。禅師は1000人もの修行僧を厳しく指導したことでも知られる。修行のひとつ、座禅は1日9時間行われ、歩行中に声や足音を立てた者には罰則があるなど、厳格な規則も定められていた。今も建長寺といえば「坐禅」。心身修練を目的に一般に開放される「坐禅会」は、終わったあとの達成感や爽快感を求める参加者があとを絶たない。

1255年(建長7)に鋳造された、三門右手の歴史ある梵鐘(ぼんしょう)は国宝。鎌倉三名鐘のひとつといわれる 1255年(建長7)に鋳造された、三門右手の歴史ある梵鐘(ぼんしょう)は国宝。鎌倉三名鐘のひとつといわれる

広い境内には見どころいっぱい

まず、入り口にある1940年(昭和15)に京都から移築された巨福門(こふくもん)と呼ばれる総門に注目したい。中央にある扁額には中国の僧・一山一寧(いっさんいちねい)の筆による「巨福山」の文字が書かれているが、勢い余って「巨」の字に点が加えられてしまった。しかしこの点によって文字に重みとバランスが加えられ、百貫の価値がつき「百貫点」と呼ばれるようになったという。次に続く山門は建長寺では「三門」と書く。これは悟りにいたる「三解脱(さんげだつ)」のことで、物事の移り変わりを意味する「空(くう)」、見かけで判断しない「無相」、欲望に支配されない「無作」と、煩悩のない涅槃(ねはん)の世界を表している。

「巨福山」の巨の字をチェックしてから総門をくぐろう。先に見えているのは三門の屋根 「巨福山」の巨の字をチェックしてから総門をくぐろう。先に見えているのは三門の屋根

主要建物が直線状に立ち並ぶ

三門を抜けると、御本尊の地蔵菩薩坐像が祀られている仏殿、住職が説教をする法堂(はっとう)、坐禅会が開かれる方丈が直線状に並んでいる。この並びは「七堂伽藍(がらん)」といって日本の禅寺建築の基となっている。2003年(平成15)、法堂の天井には、創建750年を記念して鎌倉出身の日本画家・小泉 淳作氏による雲龍図が描かれた。方丈の正門・唐(から)門はその名前から中国のものと思われがちだが、日本の建築技法からこの名がついた。方丈の背後には国指定の名勝で、開山・蘭渓道隆の作庭とされる池泉式庭園が広がる。

雲龍は今にも動き出しそうな迫力。法堂では千手観音菩薩像だけでなく、天井を見上げることもお忘れなく 雲龍は今にも動き出しそうな迫力。法堂では千手観音菩薩像だけでなく、天井を見上げることもお忘れなく

唐(から)門は、中央から左右に流れる曲線の屋根が日本特有の建築技法・唐破風(からはふ)からその名がついた 唐(から)門は、中央から左右に流れる曲線の屋根が日本特有の建築技法・唐破風(からはふ)からその名がついた

方丈庭園は現在、法要や坐禅場として使われる方丈裏の縁側から眺めることができる 方丈庭園は現在、法要や坐禅場として使われる方丈裏の縁側から眺めることができる

とにかく広い境内。時間をかけてゆっくり周ろう

方丈の裏にはまだまだ境内が続いている。最奥にある建長寺の鎮守・半僧坊に向かう参道には2015年(平成27)に解剖学者・養老孟子氏発案、建築家・隈研吾氏設計によって建立された「虫塚」がある。モダンな慰霊碑だが、この古寺の空間にしっくりなじんでいた。その先の階段の両脇には12体の天狗が立ち並び、この世のものとは思えない空気が漂う。反面、半僧坊の見晴台までくると視界が開け、天気のいい日は相模湾や富士山まで見渡せる。斜面を利用した建長寺の参道は少し体力が必要だが、登ってみれば疲れも吹き飛ぶ絶景だった。ここからは天園ハイキングコースになっているので体力に自信のあるひとにはおすすめ。登り切ると眼下に建長寺の全景が広がり、主要建物が直線状に並ぶ伽藍(がらん)配置を一望できる。

左上/今にも動き出しそうな天狗 左下/虫かごをイメージしたオブジェの手前はゾウムシの石彫 右/建長寺の全景 左上/今にも動き出しそうな天狗 左下/虫かごをイメージしたオブジェの手前はゾウムシの石彫 右/建長寺の全景

スポット詳細

住所
神奈川県鎌倉市山ノ内8
エリア
鎌倉エリア
電話番号
0467220981
時間
[拝観時間]8:30-16:30
休業日
無休
料金
【拝観料】
[高校生以上]500円
[小・中学生]200円
駐車場
あり(20台)
※普通車1時間600円、以降30分ごとに300円
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(KENCHOJI_FREE_WI-FI)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(リード必須)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 鎌倉五山第一位の格式。
    4.0 投稿日 : 2022.01.18
    瓦葺きの総門をくぐり、正面に二層屋根の山門(重文)どしりとたたずむ。右手に鎌倉名三鐘のひとつ梵鐘(国宝)、そして禅寺には珍しい地蔵菩薩の坐像が安置されている仏殿(重文)、雲龍図が印象的な法堂、禅寺のイメージとはかなり異なる唐門などなど、さすが鎌倉五山第一位の格式を誇る禅宗の大寺院。創建から760年余の歴史を誇るが、どことなく綺麗で新しさ感が残っていて、全体の雰囲気として今一つ趣が感じられない(個人...
  • 「けんちん汁」発祥の寺として有名ですが、境内は荘厳さを感じます。
    5.0 投稿日 : 2021.10.31
    「けんちん汁」発祥の寺としてでえすが、境内は荘厳さを感じます。鎌倉五山第一位のお寺ですが、境内の広さや建造物は見ごたえ十分です。
  • 金塗りの唐門は必見
    5.0 投稿日 : 2021.08.02
    入口を入ってすぐにある推定樹齢約760年の巨木は見応えある木でした。本殿は大きくて、仏様およびガリガリの高僧像、そして天井画はとても印象的でした。そして重要文化財に登録されている黒地に金塗りの唐門は遠くから見ても特別なものと分かるくらい存在感がありました。見応えたっぷりのお寺でした。

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