延々と続くその光景は圧巻!奈良市内を流れる佐保川の桜並木


2015.03.14

LINEトラベルjp 旅行ガイド

佐保川(さほがわ)といえば、奈良盆地の北部を南北に流れる河川の一つ。『万葉集』をはじめとして古歌の題材となることも多く、奈良の歴史と深く結びついた河川であるといえます。そんな佐保川のもう一つの名物は、川沿いに植えられた桜並木!全長数キロにわたって続くその光景は「奈良県景観資産」の一つにも数えられており、見応え充分。今回は佐保川の桜並木の魅力をご紹介しましょう。
佐保川沿いに延々と続く桜並木
佐保川は市街地の東方に広がる山間部に源流を持つ一級河川。若草山を北側からまわり込むようにして平野部へと出たその流れは、現在の新大宮付近で南方へと転じ、やがて大和川に合流します。古くは平城京に物資を運搬する運河としての役割もになっていたと考えられており、いわば、奈良市を代表する河川であるといえるでしょう。
そんな佐保川の堤には数多くの桜が植栽されています。桜並木は法蓮町にはじまり、大和郡山市との境界付近まで数キロにわたって延々続いており、毎年、春になると、その桜並木を一目見ようと多くの花見客で賑わいます。
写真は大宮通り(国道369号線)にかかる橋の上から南方を撮影したもの。ご覧のように、満開の桜並木が延々と続いています。圧巻。そんな言葉がぴったりの光景ですよね。
※……写真は2014年の様子です。
河川敷からも眺めよう!奈良市立佐保川小学校前の桜並木
佐保川では、一部、河川敷も整備されているため、河川敷から逆に桜並木を見上げることもできます。写真は奈良市立佐保川小学校付近の様子を撮影した一枚。ご覧のように、学生たちが河川敷に整備された遊歩道でなにやら楽しげにくつろいでいますね。そぞろ歩きにも最適なので、お花見の折には河川敷に設置された遊歩道も歩いてみましょう。ちなみに桜並木の後方、少し顔を覗かせている芝生状の山は若草山。奈良を代表する景観と桜並木とのマッチングも絶妙です。
人が行き交う桜のトンネル
写真は奈良県立大学北側付近で撮影した一枚。堤に植えられた桜はその上を通る歩道に覆いかぶさるように並んでいるため、桜のトンネルのなかを歩いているような錯覚にとらわれます。道幅が狭いため、車もほとんど通りません。車の往来を気にせず、自分のペースで散策できるのは嬉しいですね。
なお、提燈がぶらさがっていることからもおわかりになるように、桜の時期になると、この近辺では桜祭りがもよおされます。夜になると提燈には灯りがともり、桜のライトアップもおこなわれます。夜桜も美しいので、夜の佐保川も散策しましょう。
人が行き交う桜のトンネル
川面にせり出すようにして生えている左岸の桜は「川路桜」。幕末、奈良奉行を務めた川路聖謨(かわじとしあきら)によって植樹された古木であるとされます。川路が奈良奉行を務めたのは1846年からの5年間。赴任中、川路は植樹運動を先導し、奈良の市街地の緑化に尽力しました。いわば、数キロにわたって続く佐保川の桜並木は、川路の遺志を受け継いだものであるといえるでしょう。お花見の折には「川路桜」も見学し、その貴重な歴史にも触れてみてください。
佐保川にちなんだもう一つの歴史!大仏鉄道記念公園のしだれ桜
「川路桜」と並んで知っておきたいのは、明治時代、佐保川を横断して鉄道が通っていたこと。その名は大仏鉄道(大仏線)といいます。大仏鉄道は加茂駅と奈良駅とを結んだ約10キロの鉄道で、わずか9年あまりでその幕を下ろしました。
佐保川のすぐ近くには大仏駅という駅がかつて存在しており、現在、その地には「大仏鉄道記念公園」が整備されています。桜の開花時期、大仏鉄道記念公園で注目したいのは、敷地内に咲くご覧のしだれ桜!佐保川を歩く際にあわせて訪れてください。
おわりに
佐保川の桜並木がどのようなものなのか、そして、そこにどのような歴史が残されているのか、おわかりになったのではないでしょうか。今回は桜並木の北端に位置する奈良県立大学界隈や新大宮界隈を紹介しましたが、桜並木はまだまだ南に続いているため、桜並木に沿ってウォーキングを楽しむのも一計。それぞれのプランにあわせて佐保川の桜を愛で、奈良の春を満喫してください。
※……見頃は例年4月上旬頃です。 

佐保川
place
奈良県奈良市
phone
0742223900
opening-hour
散策自由
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