400年の眠りから目覚めた福井・戦国の城下町「一乗谷」


2016.06.03

LINEトラベルjp 旅行ガイド

福井市の山間に位置する「一乗谷城」は、戦国武将・朝倉氏が築いた難攻不落の城。そして400年以上もの間地下に眠り続けた城下町が、発掘調査により再びその姿を現しました。戦国時代の庶民の暮らしを復元したのは全国初の試みです!北陸新幹線の開通により首都圏からのアクセスも便利になる福井県で、戦国時代の暮らしに迷い込む旅はいかがでしょうか?
戦国の初めと終わりを伝える遺跡
戦国時代は「応仁の乱」から始まると言われていますが、時代の始まりを告げるように越前を支配した朝倉氏は、福井県福井市にある「一乗谷」の狭隘な窪地に城を築きます。山頂には一ノ丸から三の丸を、そして山に囲まれた麓の谷には領主の館と城下町が広がっていました。
この狭隘な城下町を守るために上城戸(かみきど)・下城戸を築き、谷の入り口を守る事で戦国時代を生き抜き、越前を治め続けます。
現在残っている「上城戸」は少し高く積まれた土塁ですが、「下城戸」は巨石を組み合わせた入り口を持つ、長さ38メートル高さ4メートルの立派な土塁!戦国時代の厳しさを物語る興味深い遺跡です。
そして1573年、「織田信長」に滅ぼされ、100年間続いた栄華は終わりを告げます。ですので一乗谷は戦国時代の流れを物語るとても興味深い場所と言えるのではないでしょうか?
国特別遺跡・特別名勝
朝倉氏遺跡のシンボルでもある「唐門」は五代城主・朝倉義景の菩提寺「松雲院」の山門で江戸時代中頃に建てられたと推定されています。往時の領主の繁栄を物語る立派な門!門の内部では、主殿・御殿・湯殿等の建物が往時の様子のまま発見されました。屋敷は再建されていませんが、「射場」「花壇跡」「湯殿跡庭園」「館跡庭園」など見所が盛りだくさん!
日本最古の花壇と言われる「花壇跡」は全国でも珍しく、息を呑む程の大発見!また国の特別名勝に指定されている二カ所の庭園では、荒々しく勇壮な雰囲気を醸し出す石組が残り、戦国時代の武将の屋敷が目に浮かぶよう!
また15代将軍・足利義昭をもてなしたと伝わる「南陽寺跡庭園」等も残っていますので、素敵な歴史散歩を楽しんで頂けます。
京の都を模した城下町
昭和42年から始まった本格的な発掘調査により、一乗谷には京都のような町並みが整備されていた事が分かりました。南北約200mの幹線道路沿いには武家屋敷・寺社だけでなく、塗壁師・鋳物師・数珠師等の職人が住まうエリアまで!乱世にしかもこんな山奥に1万人の都市があったとは本当に驚きです。
特にお勧めしたいのは、全国的にも珍しい戦国時代の町家の再現。妻入町家・平入町家と往時の建物の特徴を表す興味深い町並みが続きます。
朝倉一族は芸術文化への造詣が深く、京都から公家・医者・僧侶などの文化人を招き、この一乗谷と呼ばれる山深い谷に華やかな文化を花開かせました。
石垣と土壁を見ながら散策すれば、平和な江戸時代とは異なった趣を感じて頂けるのではないでしょうか?
京の都を模した城下町
朝倉氏遺跡では「復元」ではなく「復原」と言う漢字を当てて表しています。これは当時の大工道具と同じ道具を使う事で、柱に往時と同様の道具跡が残るようにとのこだわりから。戦国時代の大工の技の一端を垣間見る事が出来る素晴らしい発想ですね。是非柱の隅々まで御覧ください。
このエリアは「復元町並み」と呼ばれ、戦国時代の暮らしを史実に忠実に再現した町並みが造られています。こちらでも往時の庶民にタイムトリップしたような素敵な散策を楽しんで頂けます。
先にご紹介した庭園とこのエリアを廻って頂くにはざっと廻っても約1時間30分程の時間が。移動にはレンタル自転車を利用されるのもお勧めです。(詳細はMEMO欄のリンクからご確認下さい)
さらに「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館」へも足を延ばしてみて下さい。遺跡からの出土品を中心に朝倉氏の歴史、一乗谷の全景模型など、さらに詳しく一乗谷文化を知る事が出来ます。史料館は復原町並み駐車場から2km程離れた場所にありますのでお車での移動が便利ですよ。
「復原町並」「朝倉氏遺跡」の公開時間等の情報は下記MEMO欄よりご確認下さい。
まとめ
北陸新幹線も開通し首都圏からのアクセスが便利になった北陸地方には、古い遺跡が盛りだくさん!中でも福井市にある「一乗谷城」「朝倉氏遺跡」は国の特別遺跡・特別名勝に指定されています。
全国的にも珍しい戦国時代の町並みを歩きに福井への旅はいかがでしょうか? 

一乗谷城跡
place
福井県福井市城戸ノ内町
phone
0776412173
opening-hour
通年 24時間
no image
朝倉館跡
place
福井県福井市城戸ノ内町
phone
0776412173

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