3000種類の植物を公開!四季折々に楽しめる筑波実験植物園


2015.03.02

LINEトラベルjp 旅行ガイド

茨城県にある「筑波実験植物園」は、国立科学博物館が植物の研究を推進するための施設で、筑波山の南裾にひろがる緑豊な植物園です。約14haの敷地には、日本の代表的な植物や世界の熱帯や乾燥地に生育する植物、筑波山で見られる植物など約3,000種類が一般公開されています。
野外では、針葉樹、広葉樹や、砂礫、山地、岩礫の植物が、温室ではサバンナ、熱帯雨林、水生植物が公開されていて1年を通して楽しめます。
迎えてくれるのは、セコイアやマロニエ、トチノキの並木、その西側にはロウバイが満開!
正門隣の教育棟から植物園に入ると、セコイア、メタセコイア、マロニエ、トチノキなどの四季によって姿を変える大きな樹木が並木になっています。秋から冬になると、茶色になったメタセコイアと常緑のセコイアの配色が美しく見えます。
プロムナードの左右には、果物、野菜、繊維として衣食住に欠かせない植物。文学、行事などの文化面で利用される植物、薬になる植物が栽培されている温帯資源植物エリアがあります。
西、中央、東に分かれたこのエリアでは、ソシンロウバイが黄色い花を咲かせ、ハクモクレンが大きく蕾を膨らませています。また、茶色く枯れたムクゲの木や、ひょうたん、千成ひょうたん、ヘチマの実が残っています。これらの実は実りある秋の残り物ですが、この時期の野鳥たちの貴重な食べ物となります。
春は落葉樹たちが新葉を芽吹き、桜やツツジが花を咲かせます。梅雨はアジサイ、ヤマボウシの季節、夏はラベンダーやオレガノなどのハーブが咲き乱れ、秋にはカラスウリ、ノブドウ、サンシュユが実をつけます。
水生植物の池は沢や湿地、水田やため池が再現され、色々な植物を見ることができます
プロムナードを進むと、田んぼの跡地に作られた水生植物のエリアになります。水生植物は、水質、気候や土壌によって育つ種類が違います。このエリアでは「山間の沢沿い」や「山間の湿地」「水田・ため池」などの区画に分け、ミズバショウ、カキツバタ、デンジンソウなど色々な植物が植栽されています。
水生植物エリアの隣は薄らと暗い、シイやカシなどの常緑広葉樹林、モミやスギ、ヒノキの温帯性針葉樹林。それを抜けると太陽が顔を出す、コナラ、クヌギやヤマザクラの暖温帯落葉広葉樹林、ブナ、ホオノキなどの冷温性落葉広葉樹林になります。
暖温帯落葉広葉樹林に植栽されているコマコミは不思議な姿をしています。外見は樹木ですが、右や左に枝分かれして隣の木に巻き付いているので、アサガオやゴーヤなどのつる性植物のようにも見えます。こんな新たな発見ができるのも植物園の見どころです。
土曜、日曜にはその時期に見頃な植物を紹介する園案内があるので、受付で確認してみましょう。
山地草原(高地、低地)砂礫(山地、海岸性)は冬の時期の隠れた見どころ!!
冷温帯落葉広葉樹林の先は、山地草原(高地系、低地系)と砂礫地植物(山地系、海岸系)があります。山地草原の高地性では、中部日本の高所で見られる植物が見られ、低地性では、ススキや、キキョウ、オミナエシ、ノアザミを見ることができます。
低地帯では、ススキやヤマハギ、ノアザミなど、中部日本の低山から海岸で、見られる植物が植裁されています。また、岩礫植物の海岸性ではハマカンソウや、ハマギク、ツワブキやイソギクが見られ、山地性では、サンショウバラやナカガワノギク、キンロウバイを見ることが出来ます。
海岸の岩場では強い潮風と日差しに耐え、岩や磯の間に深く根を下ろす低木や草木が育ち、乾燥に耐えるために、葉が厚くなったり茎が太くなったりなどの特徴があります。また、山地性の植物は風雨や流水による浸食によってできた岩場が生殖地です。このように、生息地によって植物の種類の違いが分かります。
写真はのびのびと成長したアセビです。地面から何本の幹が伸び大きく葉を広げ太陽の光をいっぱいに受けています。漢字では「馬酔木」と書き、馬が葉を食べれば毒に当たり、酔うが如くにふらつくようになると言われる有毒植物です。
山地草原(高地、低地)砂礫(山地、海岸性)は冬の時期の隠れた見どころ!!
アメリカ区、アフリカ区、オーストラリア区の3つの区画に別け、雨季、乾季がはっきり分かれ降雨量の少ない地域で育つ植物が植栽されています。
アメリカ区には、サボテンや、茎の根元が大きく膨らんで貯水の役割をしているトックリランを始めとするリュウゼツラン。アフリカ区には、ひび、あかぎれなどに効き目がある軟膏の成分で知られるアロエやバオバブ、トウダイグサ科などの多肉植物。オーストラリア区には、コアラの食糧や抗炎症作用と精神を集中させる効果があるアロマオイルの原料のユーカリを始めとする、ブラシノキ、ヤマモガシ科の植物が植栽されています。
バオバブはアフリカに生息する、地球上で最も大きな樹木です。「上下さかさまの木」としてユニークな形でも知られています。また、聖霊が宿る木として古来より信仰されてきました。他の植物が育たない過酷な乾燥した地域でも生きながらえる神秘的な力や、食料などを与えてくれる樹木として崇め続けられた樹木です。
空中で育つ不思議な植物サルオガセキモドキ!熱帯資源植物温室
熱帯資源植物温室はアジア、オセアニアの熱帯から亜熱帯の地域で生息する植物が植栽されています。地球でも最も生物多様性の高い環境で地上、水辺、樹上など植物はあらゆる場所に適応します。湿度が高い低地雨林室と熱帯山地の涼しい環境の2つの環境を再現した温室があります。
植裁されている植物は、バナナやカカオカ、コーヒー、サトウキビ、バニラアサ、パラゴムノキ、マホガニー、コショウ、バニラ、ハイビスカスと多種多彩です。
サルオガセキモドキは、北アメリカ東南部からアルゼンチン中部に分布しているパイナップル科のティランジア属の多年草です。葉は糸状で、長さ3~6cm、径が1mmくらいです。葉の表面は灰白色の鱗片(りんぺん)で被われ、これにより空気中の水分を取り込んで吸収するため根はありません。
現在見られる「焙煎した豆から抽出したコーヒー」が登場したのは13世紀以降と言われています。果実の赤い果肉は甘く食べられるため、有史以前から野生種が利用されていたと考えられます。筑波実験植物園の温室では、その赤い果実を見ることができます。
植物園の見どころは春~秋?いや、筑波実験植物園は冬も楽しい!!
春はカタクリやフクジュソウなど、新葉と鮮やかな花の季節。夏はキスゲやヤマユリなどの高原植物の開花が見られ、秋は実りの季節と植物園は見どころ満載です。そして、ほとんどの植物が眠っている冬は、ミズナラ、トチノキやコブシなどの落葉樹冬芽が見られ、ナンテン、イイギリやツルウメモドキなどの実を結んでいます。しかも、来園者も少ない為ゆっくりと見学することができます。
植物園のホームページ「おすすめコンテンツ」では、毎週「見ごろの植物」や、「植物園の12ヶ月」が掲載されているので、出かける時期の見ごろの植物をチェックすることができます。また、毎週第2土曜日には、「夜の天体観望」も行われているので筑波の澄んだ空気の中、星座を愉しむことができます。筑波実験植物園の開園時間などは下記の通りです。
開園時間 9:00~16:30(入園は16:00まで)
休園日 毎週月曜日(祝日、休日の場合は開園)、祝日、休日の翌日(土、日曜日の場合園)、
年末年始(12月28日~1月4日)
入園料  一般、大学生 310円(高校生以下は無料)
アクセス  筑波実験植物園のホームページをご覧ください
 

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国立科学博物館筑波実験植物園
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4.5

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place
茨城県つくば市天久保4-1-1
phone
0298515159
opening-hour
9:00-16:30(最終入園16:00)※…

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